パソコン購入後は、まずWindows 11 の初期設定を行います。初期設定は、言語の選択やインターネットへの接続、Microsoftアカウントへのサインインなど、パソコンを使うために必要な作業です。
画面に表示される指示に従って手順どおりに進めれば、初心者の方でも問題なく設定できます。この記事では、Windows 11 の初期設定を始める前の準備から、具体的な設定手順、初期設定後にやっておきたいことまでわかりやすく解説します。
※ パソコンの構成によっては、操作方法が一部異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
- 初心者向け!パソコンの初期設定を始める前の準備【Windows 11】
- 自分でできる!Windows 11 の初期設定の手順
- Windows 11 の初期設定後にやっておきたいこと
- まとめ:パソコンの初期設定は手順通りに進めれば簡単!
初心者向け!パソコンの初期設定を始める前の準備【Windows 11】
パソコンの初期設定を始める前には、次のような準備をしておきましょう。
・初期設定にかかる時間を確認する
・インターネット回線とメールアドレスを用意しておく
・パソコンをセッティングしておく
各項目の理由や詳しい内容について解説します。
初期設定にかかる時間を確認する
Windows 11 の初期設定には、30分から1時間程度かかることが一般的です。ただし、インターネット環境や更新プログラムのダウンロード状況によっては、さらに時間がかかる場合もあります。
また、作業中に電源を切ると設定が正しく完了されず、初めからやり直しになる恐れがあります。そのため、時間に余裕があるときに作業を開始することが重要です。
ノートパソコンで設定する場合は、充電が途中で切れないようにACアダプタを接続しておきましょう。
インターネット回線とメールアドレスを用意しておく
Windows 11 の初期設定は、Microsoftアカウントでのサインインが求められるため、インターネット接続が必須です。ただし、Pro版のローカルアカウントを選択する場合、インターネット接続なしでもセットアップできます。Microsoftアカウントを使う場合は、無線LAN(Wi-Fi)または有線LANの環境を準備してください。
Wi-Fiを使用する場合は、ネットワーク名(SSID)とパスワードを手元に用意しておくとスムーズです。また、Microsoftアカウントでサインインするときに使う、メールアドレスとパスワードも準備しておきましょう。
既存のMicrosoftアカウントがない場合は、初期設定中に新規作成できます。
パソコンをセッティングしておく
パソコン本体をデスクなど安定した場所に設置し、電源ケーブル・キーボード・マウスを接続します。有線LANを使用する場合は、LANケーブルも接続しておきましょう。
また、初期設定中に不要なデバイスが接続されていると、予期しないエラーが発生する恐れがあります。外付けのUSBメモリやハードディスクなど、不要な周辺機器は取り外しておきましょう。
自分でできる!Windows 11 の初期設定の手順
Windows 11 の初期設定の手順は、次のとおりです。
1|電源を入れてパソコンを起動させる
2|言語・キーボードレイアウト・タイムゾーンを設定する
3|ネットワークに接続する
4|ライセンス契約に同意する
5|デバイスに名前を付ける
6|パソコンの用途を設定する(Windows 11 Proの場合のみ)
7|Microsoftエクスペリエンスのロックを解除する(表示されない場合あり)
8|Microsoftアカウントにサインインする
9|PINを作成する
10|プライバシー設定の選択や過去設定の復元を行う
11|その他設定を進める
ここでは、手順の詳細について解説します。
1|電源を入れてパソコンを起動させる
まずは、パソコン本体の電源ボタンを押して起動します。初回起動時は、自動的にセットアップ画面が表示されるまで待ちましょう。起動には数分かかる場合があるため、焦らず画面が表示されるのを待つことが大切です。
2|言語・キーボードレイアウト・タイムゾーンを設定する
言語・キーボードレイアウト・タイムゾーンを設定します。手順は次のとおりです。
・言語選択画面で「日本語」が選択されていることを確認し、「日本語で続ける」をクリックする
・「国または地域はこれでよろしいですか?」の画面で「日本」をクリックして「はい」を選択する
・キーボードレイアウトの確認画面で「Microsoft IME」が選択されていることを確認し、「はい」をクリックする
2つ目のキーボードレイアウトを追加するか聞かれた場合、必要なければ「スキップ」を選択してください。この設定は初期設定完了後にも変更できます。
3|ネットワークに接続する
「ネットワークに接続しましょう」という画面が表示されたら、使用する接続方法を選択します。接続手順は、次のとおりです。
・Wi-Fiの場合
・ネットワーク一覧から使用するネットワーク名(SSID)を見つけ、「自動的に接続」にチェックを入れて「接続」をクリックする
・パスワードを入力して「次へ」を選択する
・「接続済み」と表示されたことを確認して「次へ」をクリックする
有線LANの場合は、LANケーブルを接続していれば自動的に「イーサネット」または「接続済み」と表示されるので、「次へ」を選択しましょう。
接続後、更新プログラムのインストールが自動で開始されます。パソコンが再起動することもあるため、そのまま待ちましょう。
4|ライセンス契約に同意する
Microsoftのライセンス契約の内容が表示されます。契約内容を確認した上で「同意」ボタンをクリックしてください。
Windows 11 の利用規約に関する契約であり、同意しないと先に進めません。内容を確認し、問題がなければ同意して次のステップに進みましょう。
5|デバイスに名前を付ける
パソコンに任意の名前を付けることで、ネットワーク内で識別しやすくなります。複数のパソコンを使用する場合は、わかりやすい名前を付けると便利です。
たとえば「Living-PC」や「Work-Desktop」のように、使用場所や用途を含めた名前にするとよいでしょう。
名前を入力したら「次へ」をクリックします。名前を設定しない場合は「今はスキップ」を選択し、初期設定完了後に入力することもできます。
6|パソコンの用途を設定する(Windows 11 Proの場合のみ)
Windows 11 Proの場合、「このデバイスをどのように設定しますか?」という画面が表示されます。
「個人用に設定」「職場または学校用に設定する」のいずれかを選択して「次へ」をクリックしてください。個人で使用する場合は「個人用に設定」を選択しましょう。Windows 11 Homeの場合、この画面は表示されません。
7|Microsoftエクスペリエンスのロックを解除する(表示されない場合あり)
「Microsoftエクスペリエンスのロックを解除」という画面が表示される場合があります。パソコンの機種や設定によって表示されないこともあるため、表示された場合は画面右下の「サインイン」をクリックしてください。
8|Microsoftアカウントにサインインする
Microsoftアカウントは、OneDriveやMicrosoft Storeなどのサービスを利用するために使用します。サインインの手順は、次のとおりです。
・既存のMicrosoftアカウントがある場合は、アカウント情報(メールアドレスまたは電話番号)を入力して「次へ」を選択する
・確認コードを受信するためのメールアドレスを入力する
※ パスワードを使用してサインインしたい場合は「代わりにパスワードを使用する」を選択する(ここではパスワードを選択)
・パスワードを入力して「サインイン」をクリックすれば完了
Microsoftアカウントを持っていない場合は作成する
Microsoftアカウントを持っていない場合は、初期設定中に新規作成できます。作成手順は次のとおりです。
・「Microsoftアカウントを追加しましょう」の画面で「作成しましょう!」をクリックする
・「アカウントの作成」画面で「新しいメールアドレスを取得」を選択する
・任意の文字列を入力してドメインを選択後、「次へ」をクリックする
・パスワードを設定して「次へ」を選択する
※ パスワードを確認したい場合は「目」のアイコンをクリックする
・姓名を入力して「次へ」をクリックする
・生年月日と国/地域を入力して「次へ」を選択する
・セキュリティ情報(電話番号または予備のメールアドレス)を追加して「次へ」をクリックする(ここでは電話番号を選択)
・SMSに対応した電話番号を入力して「次へ」を選択する
場合によっては、「ロボットでないことを証明するために~」が表示されることがあるので、指示に従って操作してください。
また、Windows Helloの設定を求められた場合、後で設定できるので「今はスキップ」を選択しましょう。すべての入力が完了すると、新しいMicrosoftアカウントが作成されます。作成したメールアドレスとパスワードは忘れないように控えておきましょう。
9|PINを作成する
PINは4桁以上の数字で設定する暗証番号で、パソコンへのサインインに使用します。パスワードよりも安全性が高く、設定したパソコンでしか使用できません。作成手順は次のとおりです。
・「PINの作成」をクリックする
・「新しいPIN」と「PINの確認」に同じ数字を入力する
・「OK」をクリックする
英字と記号を含めたい場合は、「英字と記号を含める」にチェックを入れてください。PINは忘れないように必ず控えておきましょう。
10|プライバシー設定の選択や過去設定の復元を行う
「デバイスのプライバシー設定の選択」の画面が表示されます。設定項目は次のとおりです。
・位置情報の使用許可
・診断データの送信
・デバイスの検索
・手書き入力と入力の個人用設定
・広告などのパーソナライズ
初期状態はMicrosoftが推奨する設定になっていますが、必要に応じて変更できます。これらの設定は初期設定完了後にも変更できるので、まずは推奨設定で進めても問題ありません。項目を確認したら「次へ」をクリックし、最後の画面で「同意」を選択してください。
既存のMicrosoftアカウントでOneDriveを使用したことがある場合は、設定を復元する画面が表示されるので、必要に応じてセットアップしてください。
11|その他設定を進める
画面に表示される指示に従って、残りの設定を進めます。設定項目は次のとおりです。
・エクスペリエンスのカスタマイズ(使用目的の選択)
・スマートフォンとの連携
・Microsoft 365 Personal(24か月版)の初回設定(付属している場合)
・PC Game Passなどのサービス案内
これらの項目は後から設定できるため、不要な場合は「スキップ」や「今はしない」を選択して進んでも構いません。
すべての設定が完了してWindows 11 が起動し、デスクトップ画面が表示されたら初期設定は完了です。
Windows 11 の初期設定後にやっておきたいこと
Windows 11 の初期設定後にやっておきたいことは、次のとおりです。
・Windowsアップデートで最新バージョンにする
・リカバリーディスクや回復ドライブを作成する
・セキュリティ設定を確認する
・バックアップ体制を整える
・ソフトウェアのインストール・アンインストールを行う
・使いやすいように設定をカスタマイズする
各項目を実行したほうがよい理由や、具体的な手順について解説します。
Windowsアップデートで最新バージョンにする
初期設定完了後は、Windows Updateで最新の更新プログラムを適用する必要があります。手順は次のとおりです。
・「スタートボタン」をクリックして「設定」を選択する
・画面左側の「Windows Update」をクリックする
・「更新プログラムのチェック」を選択する
・更新プログラムがある場合は、「すべてダウンロードしてインストール」をクリックする
Windows Updateにはセキュリティパッチや機能改善が含まれているため、忘れずに更新しておきましょう。更新後は再起動が求められる場合があるため、作業中のファイルがある場合は保存してから実行してください。
リカバリーディスクや回復ドライブを作成する
リカバリーメディアと回復ドライブは、パソコンにトラブルが発生したときに復元するための重要なツールです。
リカバリーメディアはメーカーが提供する出荷時の状態に戻すための専用メディアで、プリインストールされている場合や公式サイトからダウンロードして作成する場合があります。
一方、Windows OSの標準機能である回復ドライブは、ユーザーが自分で作成するUSBメモリで、Windowsのトラブル時に修復や再インストールするためのものです。
回復ドライブの作成には16GB以上(推奨32GB以上)のUSBメモリが求められ、作成時にUSBメモリ内のデータはすべて削除されます。初期設定完了後、できるだけ早い段階で作成しておきましょう。
セキュリティ設定を確認する
Windows 11 には標準でMicrosoft Defenderが搭載されており、基本的なセキュリティ対策が施されています。確認する手順は次のとおりです。
・「スタートボタン」をクリックして「設定」を選択する
・「プライバシーとセキュリティ」をクリックする
・「Windowsセキュリティ」を選択して、「Windowsセキュリティを開く」を選択する
次の項目が有効になっているか、チェックしましょう。
・ウイルスと脅威の保護
・ファイアウォールとネットワーク保護
・アプリとブラウザーの制御
・デバイス セキュリティ
仕事で機密情報などを扱う場合は、必要に応じて有料のセキュリティソフトを追加でインストールすることも検討しましょう。
バックアップ体制を整える
初期設定後は、データ損失に備えて定期的にバックアップを取る体制を整備しておきましょう。Windows 11 には「ファイル履歴」と「システムイメージバックアップ」などの標準バックアップ機能があります。
ファイル履歴は、ドキュメントや画像、動画などの個人ファイルを定期的にバックアップする機能です。システムイメージバックアップは、OSやアプリケーション、設定を含めたシステム全体をバックアップします。
OneDriveを使ったクラウドバックアップや、外付けHDD・SSDへのローカルバックアップを組み合わせるとより安全です。重要なデータは複数の場所に保存しておくことで、万が一の事態にも対応できます。
ソフトウェアのインストール・アンインストールを行う
業務や日常で使用するソフトウェアやアプリケーションがある場合は、まとめてインストールしておきます。
また、不要なプリインストールソフトウェアがある場合は、アンインストールして容量を節約しましょう。
ソフトウェアは、公式サイトや信頼できるソースからダウンロードすることが重要です。インストール後は、ソフトウェアの更新を確認して最新バージョンにしておくことをおすすめします。
使いやすいように設定をカスタマイズする
Windows 11 の設定をカスタマイズすると、より使いやすくなります。主な設定項目は、次のとおりです。
・タスクバー・スタートメニュー
・マウスやキーボード
・ディスプレイ
・壁紙
・視覚効果
各項目の設定をカスタマイズする方法を、詳しく解説します。
タスクバー・スタートメニューのカスタマイズ
Windows 11 のタスクバーでは、次のようなカスタマイズができます。
・アイコンの位置を変更する
・アプリをピン留めする
・アイコンを並べ替える
・タスクバーの色を変更する
・アイコンにバッジを表示する
・時計や日付の表示・非表示を切り替える など
たとえば、頻繁に使用するWebブラウザやメールソフトをタスクバーにピン留めしておくと、クリック一つでアプリを起動できます。
スタートメニューは、レイアウトの変更やアプリの並び替えが可能です。使わないアプリがピン留めされていることもあるため、不要なものは外して自分がよく使うアプリだけを配置するとよいでしょう。
タスクバーやスタートメニューのカスタマイズ方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
マウスやキーボードの設定を変更する
マウスの設定ではポインターの速度やボタンの割り当てを、キーボードでは入力設定などを変更できます。
使いやすい設定に調整することで、操作性が向上するので試してみましょう。たとえば、マウスのポインター速度を自分の好みに合わせたり、キーボードのリピート速度を変更したりすることで、より快適に作業できます。
マウスの左右ボタンを入れ替える設定や、ホイールのスクロール量を調整することも可能です。マウスやキーボードの詳しい設定方法については、以下で詳しく解説しています。
ディスプレイの設定を変更する
ディスプレイ設定のカスタマイズでは、解像度や拡大縮小の設定、明るさ調整などができます。複数のディスプレイを使用する場合、それぞれ設定することも可能です。
4Kなどの高解像度ディスプレイは文字やアイコンが小さく見にくいことがあるため、表示倍率を100%から125%や150%に調整するとよいでしょう。また、夜間モードを有効にすると、ブルーライトが軽減され睡眠への悪影響を抑えられます。
デュアルディスプレイを使用する場合は、メインディスプレイの指定や画面配置の設定が可能です。ディスプレイの詳しい設定方法については、以下で詳しく解説しています。
壁紙を変更する
Windows 11 では、デスクトップの壁紙を変更できます。自分の好みの画像を設定することで、パソコンを使うことがより楽しくなるでしょう。
お気に入りの写真や画像を壁紙に設定することで、作業環境を自分らしくカスタマイズできます。Windows 11 には複数の壁紙があらかじめ用意されており、その中から選ぶことも可能です。
壁紙の詳しい変更方法については、以下で詳しく解説しています。
視覚効果をオフにする
アニメーション効果や透過効果などの視覚効果をオフにすることで、パソコンの動作が軽くなります。スペックの低いパソコンでは、特に有効な設定です。
ウィンドウの最小化や最大化の際のアニメーション、メニューのフェード効果などをオフにすることで、動作速度が向上します。
視覚効果を無効にすると、画面の切り替えが瞬時にできるようになり、キビキビとした動作になるのもメリットです。見た目の美しさよりも、動作の軽快さを優先したい場合は設定を変更しましょう。
視覚効果の詳しい設定方法については、以下で詳しく解説しています。
まとめ:パソコンの初期設定は手順通りに進めれば簡単!
Windows 11 の初期設定は、画面の指示に従って手順どおりに進めれば、初心者の方でも問題なく完了できます。初期設定を始める前は、インターネット環境やMicrosoftアカウントなどの準備を整えておくことが大切です。
初期設定後は、Windows Updateの実行や回復ドライブの作成、セキュリティ設定の確認やバックアップ体制の構築、設定のカスタマイズなどを行いましょう。これらの作業を済ませておくことで、安全かつ快適にパソコンを使用できます。
Windows 11 をより快適に使いたい方は、以下の記事もご覧ください。
