Windows 11を軽量化・高速化する方法11選!動作が重いと感じた方必見

 「パソコンの動作が重くてまともに作業できない…。」

 こうした悩みを感じたことがあるかもしれません。その原因はパソコンのスペック不足ではなく、その他の部分に潜んでいる可能性があります。パソコンの動作が重いと作業が滞るだけでなく、ストレスにもつながります。カクカクしたり、もっさりと動いたり、スムーズに動かないだけで作業が捗らないだけでなく、精神的な余裕も失いかねません。

 この記事では、Windows 11のパソコンを軽量化・高速化する方法をご紹介しますので、是非お試しください。

※ パソコンの構成によっては、操作方法が一部異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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Windows 11の動作が重くなる4つの原因

 Windous11の動作が重くなる理由は、主に以下の4つの原因が考えられます。

1. 使用していないアプリが常に起動している

2. 不要なファイルが溜まっている

3. ハードディスクの容量が不足している

4. CPUに大きな負荷がかかっている

使用していないアプリが常に起動している

 パソコンには、パソコンの立ち上げ時に登録されているアプリを自動で起動させるという「スタートアップ機能」があります。アプリによっては、インストールしたときに自動でスタートアップに登録されるものもあります。たくさんアプリをインストールしていて、スタートアップに登録されていれば、動作が重くなっている原因の可能性が高いです。

 あまり使用していないアプリや、極端に重いアプリが自動で起動されていれば、パソコンを快適に操作しづらくなる恐れがあります。スタートアップに不要なアプリが登録されていないかを一度チェックしましょう。

不要なファイルが溜まっている

 パソコンに不要なファイルが溜まっていると、動作が重くなる原因になります。

 不要なファイルとは、具体的にはゴミ箱の中身や、Webブラウザなどのキャッシュ、ソフトウェアアップデート時の一時ファイルなどが挙げられます。

 これらを定期的に削除することで、動作の重さを解消できる可能性があります。

ハードディスクの容量が不足している

 ハードディスクの容量が不足していると動作が重くなりやすいです。ハードディスクとは、写真、動画、音楽、テキストなどのファイルのデータや、ソフトウェアが作成したデータを保存する場所です。ハードディスクの容量の確認方法はいくつかありますが、そのうちの一つとして、エクスプローラーから確認する方法があります。

 エクスプローラーを起動し、左側のメニューから「PC」をクリックすると、Windows(C:)と書いている項目があり、そこに表示されているのがドライブの使用容量です。ハードディスクの空き容量が残り少なくなっている場合は、不要なファイルを移動・削除するなどの対策が必要です。

CPUに大きな負荷がかかっている

 CPUは、パソコンの計算処理をする頭脳としての役割を持ち、CPUに大きな負担がかかっている場合、パソコンの動作は重くなります。パソコンを操作する際には、CPUが余裕を持って処理行えるようにする必要があります。また、CPUに負荷がかかる処理を同時に行うと、CPUの処理が追いつかなくなる可能性があります。

 画像編集ソフトや動画編集ソフト、表計算ソフトなどを同時に使用したり、Webブラウザで大量にタブを開いて閲覧したりすると、CPUに大きな負荷がかかります。特定のソフトを使っているときに動作が重くなる場合は、そのソフトの使用を控えるか、パソコンのスペックを見直してみるといいでしょう。

 また、CPUと同じくらい動作に影響を与える部品としてメモリがあります。メモリの容量が足りていないとCPUに負荷がかかり動作が重くなるため、メモリについても不足していないか確認しておきましょう。

Windows 11を軽量化・高速化する方法11選

 ここからは、Windous11を軽量化・高速化する方法11選をご紹介します。パソコンの動作が重いと感じる方は、ぜひ実践してみてください。

1. Windows更新プログラムをアップデートする

2. 視覚効果をオフにする

3. 不要なバックグラウンドアプリをオフにする

4. 不要なスタートアップアプリをオフにする

5. デフラグを実行する

6. ディスククリーンアッププログラムを実行する

7. ドライバーを更新する

8. 電源プランを最適化する

9. ストレージの空き容量を増加させる

10. パソコン本体にメモリを増設する

11. SSDに移行する

Windows更新プログラムをアップデートする

 Windowsは、脆弱性(プログラムの弱点)やシステムの不具合の修正、機能追加のための更新プログラムを定期的に配信しています。

 インターネット経由でアップデートでき、コンピュータのパフォーマンスを向上させ、動作を高速化させることもできます。

 基本的にはパソコンの起動時やシャットダウン時などに自動でアップデートされますが、自動更新をオフにしている場合は手動で更新する必要があります。

 具体的な方法は、以下の通りです。

1. 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を選択する

2.画面左側から「Windows Update」をクリックし、画面右側の「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックする

 そして、更新プログラムが検出されると更新プログラム名と”利用可能です。”と表示されるため、その下にある「ダウンロードしてインストール」をクリックし更新を開始します。パソコンが再起動された後、動作が軽くなったかを確認しましょう。

視覚効果をオフにする

 視覚効果により立体的な外観になったり、画面上の文字をきれいに表示したりといった効果がありますが、パソコンには一定の負荷がかかります。メモリの量が少ない場合は、視覚効果をオフにすることで、速度をアップさせられる可能性があります。

 具体的な方法は、以下の通りです。

1. 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を選択する

2. 画面左側から「システム」をクリックし、画面右側を下にスクロールして「バージョン情報」をクリックする

3. 「関連リンク」欄の「システムの詳細設定」をクリックする

4. 「システムのプロパティ」が表示され、「詳細設定」タブの「パフォーマンス」欄の「設定」をクリックする

5. 「パフォーマンスオプション」が表示され、「視覚効果」タブで任意の視覚効果の設定を選択し、「OK」をクリックする

不要なバックグラウンドアプリをオフにする

 バックグラウンドアプリとは、画面上では見えないけれど、裏で動いたりスタンバイしているアプリです。

 Windows 11では、デフォルトですべてのMicrosoft Storeのアプリをバックグラウンドで実行する設定になっています。

 バックグラウンドで動いているアプリが多いと、パソコンの動作が重くなるため、不要なアプリはバックグラウンドをオフにしてください。具体的な方法は、以下の通りです。

1. 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を選択する

2. 画面左側から「アプリ」をクリックし、「アプリと機能」をクリックすると、インストールされているアプリが一覧で表示される

3. オフにしたいアプリがあれば、アプリの右側の「︙」をクリックし、「詳細オプション」を選択する

4. 「バックグラウンドアプリのアクセス許可」の項目を「常にオフ」にする

 アプリによっては詳細オプションが表示されないものがあり、そのアプリはバックグラウンド設定も出来ないためご注意ください。

不要なスタートアップアプリをオフにする

 スタートアップアプリとは、パソコンの立ち上げ時に自動で起動されるアプリです。

 起動時に自動で実行されるため、パソコンの起動自体が長くなるデメリットがあります。

 パソコンを最新の状態に保ったり、アプリが自動で立ち上がるなど便利な機能ですが、スタートアップアプリが増えすぎるとパソコンに負荷がかかり、動作が重くなります。

 スタートアップが不要なアプリがある場合はオフにしましょう。

 具体的な手順は、以下の通りです。

1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」をクリックする

2. 「アプリ」をクリックして「スタートアップ」を選択する

3. スタートアップアプリの一覧が表示され、無効にしたいアプリを選らんでオフにする

デフラグを実行する

 デフラグとは、デフラグメンテーション(defragmentation)の略で、ファイルの断片化を解消することを指します。断片化したデータ、ファイルを配置・整理して断片化を解消し、書き込み速度をアップさせるソフトがデフラグと呼ばれています。一年に一度か数年に一度くらいのペースでデフラグを行うことで、Windows 11を高速化できます。具体的な手順は、以下の通りです。

1. タスクバーの検索ボックスに「デフラグ」と入力し、検索結果の「ドライブのデフラグと最適化」を選択する

2. システムドライブ(Cドライブ)を選択し、「最適化」をクリックする

ディスククリーンアッププログラムを実行する

 ディスククリーンアッププログラムは、ドライブにある不要なファイルを削除して、容量確保ができる機能です。ゴミ箱の中身や、Webブラウザの一時ファイルなどを安全に削除でき、システムを安定させて動作も快適になります。ディスククリーンアッププログラムを実行する手順は、以下の通りです。

1. エクスプローラーを開き、左側のメニューから「PC」をクリックする

2. ローカルディスク(C:)をダブルクリックする

3. 右上の「…」をクリックし、「クリーンアップ」を選択する

4. 削除したいファイルをチェックして、「OK」をクリックする

5. 「これらのファイルを完全に削除しますか?」と表示されるため、「ファイルの削除」をクリックする

ドライバーを更新する

 ドライバーとは、OSや周辺機器とパソコンを繋げる役割を持つ、パソコンの神経のようなものです。ドライバーの更新を怠ると、脆弱性が高まり、セキュリティが弱まっていってしまいます。

 ドライバーを更新することで、パソコンを安定して稼働させられるでしょう。ドライバーを手動で更新する手順は、以下の通りです。

1. 「スタート」ボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を選択する

2. 更新したいデバイスを右クリックして「ドライバーの更新」 をクリックする

 ドライバーは、デバイスごとに設定されているため、各デバイスを個別で見ていく必要があります。

電源プランを最適化する

 電源プランが「省電力モード」「エコモード」などになっていれば、パソコンの動作が制限されて重くなる場合があります。

 特にノートパソコンの場合は、バッテリーが少なくなった時に省電力モードになる設定になっており、電力消費を抑える代わりにパフォーマンスも下がってしまう可能性があります。「消費電力は高くなってもいいので、省電力モードを解除したい」という場合は、以下の手順で電源プランを変更しましょう。

1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「設定」をクリック

2. 「システム」をクリックし、「電源とバッテリー」を選択

3. 「電源モード」を変更する

ストレージの空き容量を増加させる

 ストレージの空き容量が不足している場合、Windows 11の動作も重くなってしまいます。不要なファイルやデータ、アプリなどを削除して、空き容量を増加させることで、高速化させられます。エクスプローラーにある写真や動画、音楽などのデータで不要なものや容量の大きいデータは削除する、もしくは外付けHDDなどに移動して保存しておいてください。

 また、デスクトップ上にたくさんのファイルやデータを配置していると、動作が重くなる原因になるため、基本的にはショートカットを表示するだけに留めましょう。

パソコン本体にメモリを増設する

 不要なデータを削除したり、ディスククリーンアップもしたけど、動作が軽くならないという場合には、メモリの増設をおすすめします。メモリを増設するのは、Windows 11を高速化させるのに効果的です。

 メモリの容量が少ないとアプリケーションをスムーズに実行できず、速度が遅くなります。メモリの使用状況を確認する方法は、以下の手順で行います。

1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「タスクマネージャー」を選択

2. 「パフォーマンス」タブを開き、「メモリ」をクリック

 マウスコンピューターの製品のメモリを交換したい場合は、以下のFAQをご覧ください。

「メモリ」を交換 / 増設したい場合について詳しくはこちら

SSDに移行する

 ハードディスクがHDDの場合は、より高性能なSSDに移行することを検討しましょう。SSDはHDDよりも容量単価こそ高いものの、軽量で、読み書きの速度が速く、静音性に優れているというメリットがあります。

 同じ容量の場合、価格はHDDに比べて高いですが、スピードなどの性能を重視するならSSDに移行するのがおすすめです。

まとめ:パソコンが重いと感じたら軽量化を試してみよう

 Windows 11のパソコンを使用していて、動作が重いと感じたら、まずは軽量化が見込める方法を試してみましょう。

 この記事でご紹介した11つの方法は、どれか一つだけを行うのではなく、組み合わせて実践することでより高い効果を発揮します。コンピューターの状況にあわせて、最適な方法を選び、パソコンのパフォーマンスを向上させましょう。

 もし、パソコンのスペックに限界を感じている場合は、お買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。マウスコンピューターでは、様々なパソコンを販売しておりますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

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