ノートパソコンのSSDは、大容量であるほど利便性と汎用性が高まります。たとえば、1TB以上のストレージがあれば、業務用のファイルや高解像度の画像・動画、大容量のアプリケーションなどをまとめて保存できます。
外付けSSDを使わずに済むため、データ管理も容易です。とはいえ、容量が多ければよいわけではなく、自分の使い方に応じたストレージ選びが重要になります。
この記事では、ノートパソコンにおける大容量SSDの必要性やメリットを紹介しつつ、用途別に適したモデルやスペックの選び方を解説します。
※ 製品の情報や価格は2025年5月20日時点の情報となります。
- ノートパソコンに大容量SSD(1TB以上)を搭載するメリット
- ノートパソコンに大容量SSD(1TB以上)は必要?おすすめの用途を紹介
- 大容量SSD以外のスペックは?ノートパソコンを選ぶときのポイント
- BTOパソコンなら大容量SSD&メモリを選択できる!
- 大容量を選べる!マウスコンピューターのおすすめノートパソコン
- まとめ:大容量SSD搭載ノートパソコンは利便性が高い
ノートパソコンに大容量SSD(1TB以上)を搭載するメリット
ノートパソコンに大容量SSD(1TB以上)を搭載するメリットは、次のとおりです。
・多様なデータを一括管理できる
・データ整理の手間が少なくなる
・耐用年数が長くなりやすい
・高速転送を維持しやすい
各メリットを詳しく解説します。
多様なデータを一括管理できる
1TB以上の大容量SSDを搭載することで、さまざまなデータを1台のノートパソコンで効率的に管理しやすくなります。写真・動画・音楽・業務ファイルなどをまとめて保存できるため、外付けストレージを使用する機会を減らせる可能性があります。
たとえば、4K動画を編集する方や大量の画像を扱う方は、保存先を一元化できることが業務効率化につながります。
USB接続による転送や複数のストレージをバックアップする手間が減るため、作業時間の短縮や業務の安定性向上にも貢献します。
データ整理の手間が少なくなる
大容量SSDがあれば、日常的なデータ整理の負担を減らすことができます。SSDの容量が少ないと、パフォーマンスの低下やアプリの動作不良の原因になるため、不要なファイルの削除や移動を繰り返すことになります。
ゲームや画像処理など、容量を多く使う用途にストレージの少ないノートパソコンを使用すると、頻繁にストレージを整理しなければなりません。
1TB以上のSSDを搭載していると、こうした作業を減らしつつ、必要なデータを保持したまま快適に使用できます。結果的に作業の中断が減り、スムーズに業務を進められるでしょう。
耐用年数が長くなりやすい
SSDは、データの書き込みや消去の回数を各メモリセルに均等に分散させる「ウェアレベリング」という仕組みを採用しています。これは、SSDなどのフラッシュメモリに書き込み・消去回数の制限があるからです。
大容量SSDは、少ない容量のSSDよりもデータの書き換え回数が分散しやすいため、結果的に耐用年数が長くなる傾向があります。
大容量SSDは頻繁な書き換えに強いため、ストレージの劣化による速度低下や故障のリスクを抑えられます。故障や不具合による交換、データ移行の頻度が下がるのもメリットです。
高速転送を維持しやすい
SSDは、空き容量に余裕があるほどデータ転送速度が安定しやすくなります。SSDにはデータを保存するためのNANDフラッシュメモリが使われており、データの読み書きを高速化するためのSLCキャッシュという領域を持っています。
SLCキャッシュは、SSDの一部を高速な一時保存場所として利用し、データの書き込みを速くする仕組みです。SSDの空き容量が多いほどSLCキャッシュの領域も増えるため、高速転送を維持しやすくなります。
複数の動画を同時に保存したり、アプリを一括でインストールしたりする場合でも転送速度の低下を抑制でき、業務効率の向上にもつながるでしょう。
ノートパソコンに大容量SSD(1TB以上)は必要?おすすめの用途を紹介
大容量SSD(1TB以上)をおすすめする用途は、次のとおりです。
・高解像度の画像・動画を大量に保存する
・大容量の3Dゲームを複数インストールする
・仕事で複数の仮想マシンを運用する
用途別におすすめする理由を解説します。
高解像度の画像・動画を大量に保存する
高解像度の画像や動画を大量に保存する方には、1TB以上の大容量SSDが役立ちます。たとえば4K 60fpsの動画は、使用するコーデックやビットレートによって異なりますが、1時間あたりおよそ50~60GBにもなります。
また、JPGの4K画像も1枚約4MBとデータ量が大きいため、大量に保存する場合はかなりのデータ量になるでしょう。
SSDが大容量であれば、データをまとめて保存でき、ファイルを分散管理する必要がなくなります。外付けストレージを使わずに済むため、持ち運びや整理も楽です。
写真や映像を仕事や趣味にしている方は、大容量SSDの導入が作業しやすい環境構築につながるでしょう。
大容量の3Dゲームを複数インストールする
複数の3Dゲームを同時に楽しみたい方も、大容量SSDが向いています。近年のゲームは高画質な映像やリアルなサウンドを実現するために大容量のデータを必要とし、1タイトルで100GBを超えることもあります。
少ないストレージだとゲームを追加するためにインストール済みゲームの削除を迫られることがあり、管理に手間がかかる点がデメリットです。
1TB以上の大容量SSDを搭載していれば、複数のゲームを一括でインストールしたまま快適にプレイできるため、削除や再インストールの手間が無くなります。
アップデートや追加コンテンツにも余裕を持って対応でき、長期間にわたって安定したゲーム環境を保ちやすくなるでしょう。
仕事で複数の仮想マシンを運用する
開発や検証業務などで複数の仮想マシンを同時に使う場合は、大容量SSDがあると安心です。
仮想マシンとは、1台のパソコン内に複数のOS環境を構築できる仕組みで、それぞれが独立して動作します。1台あたりにはOSやソフトウェアを含めて数十GBのストレージが必要になることもあり、複数の仮想マシンを運用する場合は十分なストレージ容量が必要です。
業務用ファイルやその他ソフトウェアのデータ量も考慮すると、1TB未満のストレージでは不足する恐れがあります。
1TB以上の大容量SSDを搭載すれば、容量不足による動作不良のリスクも低減でき、効率的かつ安定した開発環境を維持しやすくなるでしょう。
大容量SSD以外のスペックは?ノートパソコンを選ぶときのポイント
ノートパソコンを選ぶときは、SSD以外に次のポイントもチェックしましょう。
・CPU
・メモリ
・画面サイズ
各ポイントの選び方について解説します。
データ処理の速度に影響する「CPU」
CPUは、ノートパソコンの処理速度を左右する重要なパーツです。高性能なCPUを選ぶことで、作業効率が向上します。
たとえば、動画編集などの高負荷な作業を行う場合、コア数・スレッド数が少ないCPUでは快適に作業ができません。
簡単な動画編集やマルチタスクを行う場合は、第12世代以降のIntel® Core™ i5やAMD Ryzen™ 5以上のモデルを、高解像度やエフェクトの多い動画編集は、Intel® Core™ i7やAMD Ryzen™ 7以上が目安です。
一方、一般的なオフィスワークや動画視聴などの軽作業であれば、Intel® Core™ i3~i5やAMD Ryzen™ 3~5が目安となります。
大容量だとマルチタスクがしやすくなる「メモリ」
メモリは一時的にデータを保存し、処理速度を速くするためのパーツです。メモリ容量が大きいほど、複数のアプリケーションを同時に使用する際のパフォーマンスが向上します。
一般的なビジネス用途では8GB以上、クリエイティブな作業や仮想マシンの運用、ゲームなどでは16GB以上のメモリがおすすめです。負荷の重いソフトウェアを複数使ったマルチタスクや高解像度・高フレームレートでのゲームなどは、32GB以上を検討しましょう。
なお、メモリの増設ができるモデルを選ぶことで、拡張性も確保できます。
携帯性&作業効率に影響する「画面サイズ」
画面サイズは、作業効率や携帯性に影響する項目で、用途に応じて適切なサイズを選択することが重要です。
一般的には、13~14インチは携帯性に優れ、15インチ以上は作業効率が高いとされています。
たとえば、外出先での使用が多い場合は、持ち運びがしやすく場所を問わず使いやすい13~14インチがよいでしょう。一方、自宅やオフィスでの作業が中心であれば、視認性や作業効率のよい15インチ以上の画面サイズがおすすめです。
また、WQXGA(2,560×1,600)などの高解像度ディスプレイを選ぶことで、より精細かつ広い作業領域を確保できます。
BTOパソコンなら大容量SSD&メモリを選択できる!
BTO(Build To Order)パソコンは、使い方に応じてスペックをカスタマイズできるところが特徴です。BTOとは受注生産型のパソコンで、購入時に必要なパーツや性能を自由に組み合わせて注文できます。
たとえば、大容量のSSDを搭載して4K動画を大量保存できるようにしたり、メモリを32GBにして、高度な画像処理や仮想マシンの同時運用に対応できるようにしたりすることも可能です。
マウスコンピューターではBTOのノートパソコンを販売しており、購入時に2TB以上のSSDや64GBのメモリ、ハイグレードなCPUなどを選択できます。市販の完成品では難しい細かな調整ができるため、業務用にも趣味用にも使いやすい1台が手に入るでしょう。
※ カスタマイズできる内容はモデルによって異なります。
大容量を選べる!マウスコンピューターのおすすめノートパソコン
SSDやメモリなどをカスタマイズしたい方は、BTOパソコンがおすすめです。ここからは、マウスコンピューターのおすすめノートパソコンをご紹介します。
※ 製品の情報や価格は2025年5月20日時点の情報となります。
1.スタンダードなノートパソコン「mouse A5-I7U01BK-A」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-12650H プロセッサー |
グラフィックス | インテル® UHD グラフィックス |
メモリ標準容量 | 8GB (8GB×1 / シングルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 15.6型 |
通常価格 (税込) |
99,800円 |
mouse A5-I7U01BK-A
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「mouse A5-I7U01BK-A」は、日常使いからビジネス用途まで対応するスタンダードな15.6型ノートパソコンです。第12世代のIntel® Core™ i7 プロセッサーと16GBメモリを搭載し、マルチタスクにも対応できます。
1TBのM.2 SSDを搭載し、大容量データの保存や高速な読み書きが可能です。カスタマイズをすれば、2TBまで容量を増やすこともできます。
また、ナローベゼルのフルHD(1,920×1,080)液晶ディスプレイを採用し、映像や資料の表示も鮮明です。さらに、HDMIやMini DisplayPortなどの豊富な出力端子を備え、外部ディスプレイとの接続にも対応できます。
2.持ち運びにおすすめの「mouse B4-I7U01SR-A」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-1355U プロセッサー |
グラフィックス | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 14型 |
通常価格 (税込) |
139,800円 |
mouse B4-I7U01SR-A
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「mouse B4-I7U01SR-A」は、高い性能と携帯性を兼ね備えた14型ノートパソコンです。アルミ二ウム製の筐体を採用し、軽量でスタイリッシュなデザインとなっています。
CPUは第13世代のIntel® Core™ i7 プロセッサー、メモリは16GBを搭載し、優れた処理性能を持つモデルです。
SSDは500GBを搭載しており、カスタマイズにより最大4TBまで選択できます。また、映り込み防止シャッター付きのWebカメラを備え、セキュリティ面も安心です。
3.8TBのSSDまで選択できる「DAIV R4-I7G50WT-B」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-13620H プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4050 Laptop GPU |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 14型 |
通常価格 (税込) |
199,800円 |
DAIV R4-I7G50WT-B
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「DAIV R4-I7G50WT-B」は、クリエイター向けに設計された14型ノートパソコンです。第13世代のIntel® Core™ i7 プロセッサーとNVIDIA® GeForce RTX™ 4050 Laptop GPUを搭載し、画像処理や動画編集などの高負荷作業にも対応できます。
sRGB比100%の広色域フルHD液晶ディスプレイを採用し、正確な色表現が可能です。また、最大8TBまでのSSDを選択でき、大容量のデータ保存にも対応します。
さらに、Thunderbolt™ 4ポートを備え、外部機器との高速なデータ転送もできます。モバイル性と高性能を両立したモデルとして、外出先でのクリエイティブ作業も快適です。
4.色域カバー率の高い「DAIV R6-I7G60SR-A」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-13650HX プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 16型 |
通常価格 (税込) |
249,800円 |
DAIV R6-I7G60SR-A
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「DAIV R6-I7G60SR-A」は、16型の大画面WQXGA(2,560×1,600)ディスプレイを搭載したノートパソコンです。デジタルシネマ向け色域のDCI-P3を100%カバーしており、クリエイティブワークに対応できます。
グラフィックス(GPU)には、NVIDIA® GeForce® RTX™ 4060 Laptop GPUを搭載し、高度な動画編集や3D CADなどの高負荷作業も快適にこなせます。
32GBメモリと1TBのM.2 SSDにより、大容量データの処理や保存もスムーズです。カスタマイズをすれば、メモリは64GBまで、SSDは2TBまで増やすことができます。
5.AI処理性能に優れた「MousePro G4-I7U01BK-E」
OS | Windows 11 Pro 64ビット ( PKIDラベル貼付対応 ) |
CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V |
グラフィックス | インテル® Arc™ グラフィックス 140V |
メモリ標準容量 | 32GB (CPU内蔵32GB / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 14型 |
通常価格 (税込) |
239,800円 |
MousePro G4-I7U01BK-E
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「MousePro G4-I7U01BK-E」は、ビジネス向けに設計された14型モバイルノートパソコンです。Intel® Core™ Ultra 7 258V プロセッサーや32GBメモリを搭載し、AI処理や高度なデータ分析にも対応します。
約946gの軽量ボディと最大約19時間(アイドル時)のバッテリー駆動時間を実現し、外出先での長時間作業も快適です。
500GBのM.2 SSDを搭載していますが、カスタマイズで2TBまで増量できます。その他にも、Wi-Fi 7や顔認証機能、人を検知して自動でロック・スリープ解除を行うHPD機能など、ビジネスシーンで求められる機能を備えています。
6.複数の最新ゲームをインストールできる「NEXTGEAR J6-A7G60GN-A」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 7 7840HS プロセッサー |
グラフィックス | GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU |
メモリ標準容量 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 16型 |
通常価格 (税込) |
199,800円 |
NEXTGEAR J6-A7G60GN-A
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|
「NEXTGEAR J6-A7G60GN-A」は、ゲームプレイのしやすさに特化した16型ゲーミングノートパソコンです。AMD Ryzen™ 7 プロセッサーとNVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPUを搭載し、最新のパソコンゲームにも対応できます。
1TBの大容量SSDを搭載し、複数のゲームを同時にインストールしても容量に余裕があります。さらに大容量を求める方は、2TBまでカスタマイズすることも可能です。
また、最大165Hzの高リフレッシュレート対応のディスプレイを搭載し、滑らかな映像でゲームを楽しめます。冷却性能にも優れており、長時間のプレイでも安定した動作が可能です。
まとめ:大容量SSD搭載ノートパソコンは利便性が高い
ノートパソコンに大容量SSDを搭載することで、さまざまな用途に対応できます。1TB以上のストレージがあれば、動画編集やゲーム、仮想マシンの構築など、容量を多く使う作業でも余裕を持った運用が可能です。
ノートパソコンを購入する際は、SSDに加えてメモリ容量やCPUの性能、画面サイズなどもチェックし、トータルのバランスも考慮しましょう。スペックを細かくカスタマイズしたい方は、BTOパソコンがおすすめです。
マウスコンピューターは、一般的な製品からクリエイター向け、ゲーマー向けなど多様なノートパソコンを販売しています。BTOにも対応しているので、下記の公式サイトで詳しい情報をチェックしてみてください。
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