ノートパソコンの充電には高出力のUSB PDがおすすめ!メリットや選び方を徹底解説

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 ノートパソコンは持ち運ぶ機会が多いため、ストレスなく充電できる環境を整えることが重要です。コンパクトかつ高出力なUSB PD対応の充電器やモバイルバッテリーを活用すれば、外出先でも効率よく充電できます。

 ただし、USB PDで充電するには、対応パーツの組み合わせや製品ごとの仕様を理解しておくことが必要です。

 この記事では、USB PDの概要や利点、対応製品や選定ポイントなどをわかりやすく解説します。

※ 製品の情報や価格は2025年5月20日時点の情報となります。

 

ノートパソコンを充電する際に役立つUSB PDとは?

 USB Power Delivery(USB PD)は、USB Type-C端子を使って高出力の電力供給ができる充電規格です。従来の充電器が一定の電流・電圧を供給するのに対し、USB PDは接続したデバイスに応じて自動的に調整してくれます。

 USB PD 3.1では最大240Wまで対応しており、ノートパソコンの充電にも利用できます。従来のDC端子と比べて汎用性が高く、USB PDに対応したノートパソコンであれば、付属品以外の充電器やケーブルでも使用可能です。

 また、USB PD対応のモバイルバッテリーや充電器は比較的小型なので、軽量かつコンパクトな装備で外出先で充電ができます。

USB Power Deliveryの特長USB Power Deliveryの特長

パソコンから必要な電力情報を伝達。充電器側でCCラインが最適な電力を選択し給電することで大容量の受給電が可能に。

 

 

ノートパソコンの充電にUSB PDを利用する利点

 ノートパソコンの充電にUSB PDを利用する利点は、次のとおりです。

・USB Type-Cなので利便性が高い

・充電器が軽量でケーブルも少なく持ち運びがしやすい

・充電時間がDC端子のものとそれほど変わらない

 各利点の内容を具体的に解説します。

USB Type-Cなので利便性が高い

 USB PDはUSB Type-Cを使用するため、端子の上下を気にせず接続できるのが利点です。さらに、デバイス側と充電器側のポート形状も同じなので、どちら向きでも使用できます。

 また、USB Type-Cは充電だけでなく、高速なデータ転送や映像出力にも対応しており、1本のケーブルで複数の機能を果たします。

 たとえば、ノートパソコンに外部ディスプレイを接続しながら同時に充電も行うことも可能です。現在ではスマートフォンやタブレットを含む多くの機器がUSB Type-Cを採用しており、今後はさらに対応製品が増えていくと考えられます

充電器が軽量でケーブルも少なく持ち運びがしやすい

 USB PD対応の充電器やモバイルバッテリーは、一般的なACアダプターと比べて小型・軽量です。パーツがコンパクトなので、かさばらず外出先に気軽に持ち出せます。

 さらに、他のデバイスも含めてUSB Type-Cケーブルで統一できるため、複数のケーブルを持つ必要がなくなり、荷物の軽減にもつながります。

 1本のUSBケーブルでスマートフォンもノートパソコンも充電できる環境が整えば、バッグの中もすっきりするでしょう。

 旅行や出張が多い方にとっても、パーツを最小限にまとめられる点はメリットです。

充電時間がDC端子のものとそれほど変わらない

 USB PDは高出力の電力供給ができるため、従来のDC端子と比べて充電時間に大きな違いはありません。USB PD対応充電器を使用すれば、ノートパソコンも短時間で効率よく充電できます。

 ビジネスシーンで短時間の充電しかできないときや、外出先で充電切れになりそうなときにも役立ちます。

 ただし、出力ワット数は充電器ごとに異なるため確認が必要です。

 また、ノートパソコン側の対応ワット数も製品によって異なるため、確認しておきましょう。

ノートパソコンの充電にUSB PDを使うには対応製品で揃える必要がある

 USB PDで充電するには、ノートパソコン本体・充電器・ケーブルのすべてがUSB PDに対応している必要があります

 いずれかが非対応の場合、急速充電ができない、または充電自体が行えない恐れがあります。

 ノートパソコンがUSB PDに対応しているか調べるには、製品ページやスペック表を確認しましょう。充電器も、製品ページや説明書を見れば確認できます。

 手持ちのUSB Type-CケーブルがUSB PDに対応しているかわからない場合は、Androidスマートフォンに接続して急速充電表示が出るかを確認するか、ケーブルチェッカーを使用する方法があります。

 eMarker(USB PD対応のケーブルに内蔵されているICチップ)対応のケーブルチェッカーを使えば、対応電力に加えてeMarkerの有無も確認できるため便利です。

ノートパソコンの充電に使うUSB PDを選ぶ際のチェックポイント

 ノートパソコンの充電に使うUSB PDを選ぶ際のチェックポイントは、次のとおりです。

・据え置き型か携帯型かチェックする

・携帯型なら容量もチェックする

・出力をチェックする

・サイズ・重量をチェックする

・ポートの種類・数をチェックする

・PSEマークがあるかチェックする

 各ポイントを詳しく解説します。

据え置き型か携帯型かチェックする

 USB PD対応の充電器は、使用シーンに応じて据え置き型と携帯型を選ぶことが大切です。据え置き型はコンセントに常時接続して使うタイプで、本体に充電する必要がないため手間がかからず、自宅やオフィスでの使用に向いています。家庭用電源を使用するため、長時間の使用でも安定した電力を供給できる点がメリットです。

 一方、携帯型は持ち運んで外出先やコンセントのない場所で使いたい方におすすめです。

 ただし、あらかじめ本体を充電しておく必要があり、長時間の使用には容量も考慮する必要があります。用途や使用環境に合わせて、自分に合うほうを選ぶとよいでしょう。

携帯型なら容量もチェックする

 携帯型のモバイルバッテリーを選ぶ際には、容量(mAh)を確認しましょう。ノートパソコンのバッテリー容量や使用時間に応じて、モバイルバッテリーの容量を選定する必要があります。

 スマートフォンの充電であれば10,000mAhで対応できますが、ノートパソコンの場合は不足する恐れがあります。できれば、20,000mAh以上のモバイルバッテリーを選択しましょう。

 ただし、容量が大きいほどサイズや重量も増加するため、持ち運びやすさとのバランスを考慮することも大切です。

 なお、160Whを超える容量(43,000mAh程度※定格電圧3.7Vの場合)は航空機内に持ち込めないため注意しましょう。

出力をチェックする

 ノートパソコンの充電に必要な出力(W数)を確認し、それに対応した充電器やモバイルバッテリーを選びます。必要な出力は、製品仕様や取り扱い説明書などに記載してあるので確認しておきましょう。

 一般的に、ノートパソコンの充電には45W〜65W程度の出力が求められます。出力が不足していると、充電が遅くなる、充電が追い付かない、充電自体ができない可能性があるため注意が必要です。ノートパソコン用として新たに購入する場合は、65W以上の製品がおすすめです

 また、複数のポートがあり出力が分散される場合もあります。各ポートに振り分けられる出力を確認し、ノートパソコン側に45W以上の出力を維持できる製品を選ぶとよいでしょう。

サイズ・重量をチェックする

 持ち運びを前提とする場合、充電器やモバイルバッテリーのサイズや重量も選定基準となります。

 小型・軽量な製品は携帯性に優れ、カバンやポケットに収納しやすいため、外出先での使用に便利です。

 しかし、出力や容量が少ないことがあるため、使用目的や頻度に応じてサイズ・重量と性能のバランスを考慮しましょう。

 たとえば、外出先での短時間の使用が主な場合は、軽量でコンパクトなモデルが向いています。

 一方、自宅やオフィスでの使用が中心であれば、多少大きくても高出力・大容量の製品を選ぶとよいでしょう。

 また、プラグ部分が折りたためる設計の製品は、収納性が高く、持ち運びに便利です。

USBPDアダプタ

マウスコンピューターのUSB Power Delivery対応 AC充電器はケーブルは着脱式のため、充電器本体とは別に折りたたんで収納でき、よりコンパクトに持ち運ぶことが可能。

ポートの種類・数をチェックする

 充電器やモバイルバッテリーを選ぶ際には、搭載されているポートの種類(USB Type-C、USB Type-A)や数を確認することも重要です

 複数のデバイスを同時に充電する場合や異なるポートを持つデバイスを使用する場合には、対応する種類・数のポートが必要となります。

 たとえば、古いスマートフォンやその他デバイスはUSB Type-Cに対応していないこともあります。手持ちのデバイスやケーブルを確認し、自分に必要なポートの種類と数を明確にして選択しましょう。

PSEマークがあるかチェックする

 日本国内で販売されている電気製品には、電気用品安全法(PSE法)に基づくPSEマークの表示が義務付けられています。

 充電器やモバイルバッテリーなどの製品は特に安全性が求められるため、PSEマークの有無を確認することが重要です。PSEマークがある製品は、国の定める技術基準に適合していることを示しており、一定の安全性が保証されています。

 一方、PSEマークがない製品は、安全性や品質に問題を抱えている恐れがあるため、購入を避けたほうが無難です。

 購入時には、製品本体やパッケージにPSEマークが表示されているかを確認し、安全性を重視した製品選びを心がけましょう

USB PDで充電できない時の対処法

 USB PD対応の機器を使用しているにもかかわらず充電できない、または充電が極端に遅い場合、次の点を確認してみましょう。

 

・充電器やモバイルバッテリーの出力がノートパソコンの必要出力を満たしているか ノートパソコンの仕様に記載されている必要な出力(W数)を確認し、使用している充電器やモバイルバッテリーがその出力に対応しているかをチェックしてください。

 

・使用しているケーブルがUSB PD対応であり、必要な電力を供給できる仕様であるか USB PD対応のケーブルでも、供給できる電力が異なります。たとえば、3A対応のケーブルは最大60W、5A対応のケーブルは最大100Wまで供給可能です。ケーブルに問題がある場合は、別のUSB PD対応ケーブルに交換してみてください。

 

・ノートパソコンのUSB Type-Cポートが充電に対応しているか すべてのUSB Type-Cポートが充電に対応しているわけではありません。ノートパソコンのマニュアルや仕様書を確認し、充電に対応しているポートを使用しているかを確認してください。

 

・ノートパソコンのBIOSやOSを最新版に更新する 古いBIOSやOSでは、USB PDによる充電が正しく機能しない場合があります。メーカーの公式サイトでBIOSやOSをアップデートしてみましょう。

 

 上記の確認項目をチェックし、問題の特定と対処を行います。それでも解決しない場合は、メーカーのサポートに問い合わせてみましょう。

 

 

USB PD充電に対応!マウスコンピューターのおすすめノートパソコン3選

 マウスコンピューターは、スペックの性能をカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを販売しています。カスタマイズで、USB PD対応のAC充電器の選択が可能です。

 ここでは、マウスコンピューターのUSB PD充電に対応したおすすめノートパソコンをご紹介します。

※ 製品の情報や価格は2025年5月20日時点の情報となります。

1.USB PDアダプタが付属した「mouse B4-I5U01SR-A」

mouse B4-I5U01SR-A
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ i5-1335U プロセッサー
グラフィックス インテル® Iris® Xe グラフィックス
メモリ標準容量 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 256GB (NVMe)
サイズ 14型
通常価格
(税込)
129,800
mouse B4-I5U01SR-A
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「mouse B4-I5U01SR-A」は、小型・軽量なUSB PD対応の65Wアダプタが標準付属しているノートパソコンです。カスタマイズでUSB Type-Cドッキングステーションを選択すると、データ通信やモニタ―への出力、給電などを同時に行うことができます。

また、アルミニウム製の筐体を採用し、約1.41kgの軽さを実現しています。充電とディスプレイ出力の両方に対応したUSB Type-Cポートを備えており、HDMI端子も合わせると合計3画面のマルチディスプレイも構築可能です。

 

2.軽量なビジネス向けモデル「MousePro G4-I5U01BK-B」

MousePro G4-I5U01BK-B
OS Windows 11 Pro 64ビット ( PKIDラベル貼付対応 )
CPU インテル® Core™ i5-1335U プロセッサー
グラフィックス インテル® Iris® Xe グラフィックス
メモリ標準容量 16GB (オンボード8GB + 8GB×1 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 256GB (NVMe)
サイズ 14型
通常価格
(税込)
159,940
MousePro G4-I5U01BK-B
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「MousePro G4-I5U01BK-B」は、約947gの軽量ボディで、持ち運びの多いビジネスパーソンにおすすめのノートパソコンです。

アメリカ国防総省が定める品質基準のMIL規格をクリアしており、高い堅牢性を備えています。また、インターフェースには、USB 3.0 Type-A×1、USB 3.1 Type-A×1、Thunderbolt 4 Type-C×1を搭載し、USB PDによる充電やディスプレイ出力に対応しています。

Windows Hello対応の顔認証カメラを搭載し、迅速かつ安全なログインが行えるのも魅力です。

 

3.写真・動画編集におすすめ「DAIV R4-I7G50WT-B」

DAIV R4-I7G50WT-B
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ i7-13620H プロセッサー
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 4050 Laptop GPU
メモリ標準容量 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
サイズ 14型
通常価格
(税込)
239,800
DAIV R4-I7G50WT-B
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「DAIV R4-I7G50WT-B」は、クリエイター向けに設計されたノートパソコンで、写真や動画編集などの高負荷な作業に向いています。

第13世代のIntel® Core™ i7プロセッサーやNVIDIA® GeForce RTX™ 4050 Laptop GPUを搭載し、高い処理能力を発揮します。

USB PD対応のType-CやThunderbolt 4ポートを備え、高速充電やデータ転送、ディスプレイ出力に対応可能です。

また、14型ノングレア液晶パネルはsRGB比100%の色域をカバーし、正確な色表現ができます。筐体のカラーにはホワイトを採用しており、軽快な印象も魅力です。

 

まとめ:ノートパソコンの充電にはUSB PDの活用が便利!

 USB PDは、コンパクトでノートパソコンを効率よく充電できる便利な規格です。購入する際は、出力や容量、サイズや重量、ポートの種類や数などをチェックしましょう。モバイルバッテリーを選ぶ際は、安全性の高いPSEマークの有無も確認することをおすすめします。

 また、充電器・ケーブル・パソコンのすべてがUSB PDに対応していないと使用できない点には注意が必要です

 マウスコンピューターは、USB PDに対応したノートパソコンを販売しています。スペックのカスタマイズにも対応しているので、ぜひ下記の公式サイトから詳細をチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

 

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