Intel(インテル)は、パソコン向けのCPUを販売するアメリカの大手半導体メーカーです。Intel(インテル)のCPUはモデルや世代によって性能が異なるため、パソコンを購入する際はCPUの性能を比較して目的に合う製品を選択することが大切です。
CPUの性能を比較するには、各製品の大まかなスペックやチェック項目を把握しておく必要があります。この記事では、Intel(インテル)のCPU性能を比較した一覧表や、比較するために必要な知識、Intel(インテル)のCPUを搭載したおすすめパソコンを紹介します。ぜひ参考にしてください。
※ 製品の情報や価格は2024年7月5日時点の情報となります。
- Intel(インテル)CPUの性能を一覧表で比較!(デスクトップ用)
- Intel(インテル)の型番の見方
- Intel(インテル)CPUを比較するときに知っておきたい要素
- 用途別!Intel(インテル)CPUの選び方
- Intel(インテル)CPUを選ぶ際の注意点
- マウスコンピューターのおすすめモデル4選!
- まとめ:Intel(インテル)CPUを比較して目的に合う製品を購入しよう!
Intel(インテル)CPUの性能を一覧表で比較!(デスクトップ用)
マウスコンピューターが計測したCPUごとのベンチマークを、一覧表で紹介します。
モデル名 |
コア数 (スレッド数) |
クロック数 (TB時最大) ・P-cores ・E-cores |
性能の目安 |
インテル® Core™ i9-14900KF プロセッサー |
24 (32) |
・6.00GHz ・4.40GHz |
33,550 |
インテル® Core™ i9-13900KF プロセッサー |
24 (32) |
・5.80GHz ・4.30GHz |
31,912 |
インテル® Core™ i7-14700KF プロセッサー |
20 (28) |
・5.60GHz ・4.30GHz |
31,202 |
インテル® Core™ i7-13700KF プロセッサー |
16 (24) |
・5.40GHz ・4.20GHz |
25,811 |
インテル® Core™ i7-14700 プロセッサー |
20 (28) |
・5.40GHz ・4.20GHz |
20,713 |
インテル® Core™ i7-13700 プロセッサー |
16 (24) |
・5.40GHz ・4.10GHz |
19,835 |
インテル® Core™ i7-12700 プロセッサー |
12 (20) |
・4.90GHz ・3.60GHz |
16,699 |
インテル® Core™ i5-14400 プロセッサー |
10 (16) |
・4.70GHz ・3.50GHz |
13,879 |
インテル® Core™ i5-13400 プロセッサー |
10 (16) |
・4.60GHz ・3.30GHz |
13,619 |
インテル® Core™ i5-12400 プロセッサー |
6 (12) |
・4.40GHz ・なし |
11,805 |
【測定環境】 Windows 11 Home 64ビット/ GeForce RTX™ 4070/ 32GBx2 DDR5-5600/ 512GB SSD (NVMe)
※ 2023年12月計測
※ 当ベンチマークスコアは当社環境で計測した参考値であり、お客様の環境で同様のスコアが得られることを保証するものではありません。
※ Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、インテルコア は、Intel Corporation またはその子会社の商標です。
Intel(インテル)の型番の見方
Intel(インテル)のCPUは、型番を見ることで性能や特徴を把握できます。ここでは「Core™ i7-14700KF」を例に、型番の見方を説明します。
要素 |
意味 |
Core |
プロセッサブランド |
i7 |
シリーズ名 |
14 |
世代 |
700 |
SKUナンバー(製品ナンバー) |
KF |
カテゴリー |
Core iシリーズはi3〜i9まであり、数字が大きいほど高性能です。世代やSKUナンバーも数字が大きいほど性能が高いことを示しています。
また、カテゴリーはアルファベットにより意味合いが異なります。たとえば、「K」はオーバークロック対応、「F」は内蔵グラフィックスを搭載していないという意味です。
このように、型番を正しく理解することで、Intel(インテル)のCPUを選ぶ際の目安になります。
世代が新しいほど高性能になる
Intel(インテル)のCPUは、世代が新しいほど高性能になります。2024年6月時点で、Core iシリーズの最新のCPUは第14世代です。
第12世代からは、高性能な「Pコア」と電力効率のよい「Eコア」の2種類のコアが搭載されたモデルが発売され、性能が大幅に向上しています。これにより、複雑な画像処理や3Dモデリング作業がよりスムーズに行えるようになりました。
以下は、Intel(インテル)CPUの第12世代から第14世代のコードネームです。
世代 |
コードネーム |
第12世代 |
Alder Lake |
第13世代 |
Raptor Lake |
第14世代 |
Raptor Lake-S Refresh |
Intel(インテル)CPUを比較するときに知っておきたい要素
Intel(インテル)のCPUを比較するときに知っておきたい要素は、次のとおりです。
・コア数とスレッド数
・クロック周波数
・TDP(熱設計電力)
・キャッシュメモリ
それぞれ詳しく解説します。
コア数とスレッド数
コア数とスレッド数は、CPUが同時に処理できる能力に影響を与える要素です。コア数は物理的な処理ユニットの数、スレッド数は同時に処理できるタスクの数を示します。
従来は1コアあたり1スレッドの動作が基本でしたが、1つのコアで2つのスレッドを実行する「同時マルチスレッディング」が開発されたことで、同時に処理できる能力が向上しました。
たとえば、4コア8スレッドのCPUは、4つの物理コアで8つのタスクを同時に処理できます。ただし、アプリ側も同時マルチスレッディングに対応していることが必要です。
クロック周波数
クロック周波数は、CPUの動作速度を示す要素です。単位はHz(ヘルツ)で記載され、数値が高いほど高速な処理ができます。クロック数が2個記載されている場合、通常の動作クロックに加え、ターボ機能が搭載されていることを示します。
ターボ機能とは、高負荷の作業時に処理速度を一時的に速くする機能です。この機能を使うことで、画像処理など負荷が重い作業での遅延を抑えることができます。
TDP(熱設計電力)
TDP(熱設計電力)は、CPUが発生する熱量のことで、性能が高いCPUはTDPの数値も高い傾向があります。TDPが高い場合、発熱量・消費電力共に高いことを示しているため、適切な冷却が必要です。
具体的には、冷却ファンやヒートシンクなどの放熱対策を強化することで、パフォーマンスが安定しやすくなります。
ノートパソコンの場合、TDPが高いとバッテリー消費が早くなるため、TDPの低いCPUが採用される傾向があります。
キャッシュメモリ
キャッシュメモリとは、CPU内部にある高速なメモリのことで、データの一時的な記憶に使用されます。キャッシュメモリはL1、L2、L3の階層に分かれており、それぞれがデータを効率的に処理する役割を果たします。
たとえば、処理速度が一番速く、CPUに最も近い位置にあるのがL1キャッシュメモリです。性能の高いCPUは、一般的にキャッシュメモリの容量も多く、データの処理速度が速い傾向があります。
用途別!Intel(インテル)CPUの選び方
Intel(インテル)CPUの選び方を以下の用途別に解説します。
・一般的なビジネス用
・パソコンゲーム用
・動画編集などのクリエイティブ用
パソコンやCPUを選ぶ際の目安にしてみてください。
一般的なビジネス用
一般的なビジネス用途において、高性能なCPUは必要ありません。たとえば、メールのチェックや文書作成、Webブラウジングなどの基本的な作業には、4コア8スレッドのCore™ i3で十分対応できます。
ただし、複数のソフトを同時に扱う場合は性能不足を感じる恐れがあるので、Core™ i5以上を選択するとよいでしょう。これにより、作業がよりスムーズに進み、生産性の向上が見込めます。
パソコンゲーム用
パソコンゲームは処理するデータ量が多いため、高性能なCPUが求められます。具体的には、最低でも10〜14コアのCore™ i5、できれば12コア以上のCore™ i7がおすすめです。
CPUの性能が不足するとゲーム中にカクつきや遅延が発生し、プレイに支障をきたす恐れがあります。
また、高画質なゲームをプレイしながら攻略サイトや動画を視聴する場合などは、より高性能なCPUが求められます。プレイするパソコンゲームの推奨スペックを確認したうえで、適切なCPUを選択しましょう。
動画編集などのクリエイティブ用
動画編集や画像編集も、高性能なCPUが必要です。たとえば動画編集では、レンダリングやエンコードなど、負荷の重い作業が多いため、6コアのCore™ i5以上のCPUが目安になります。
性能が不足すると処理が遅くなり、カクつきが発生することがあります。4K動画の編集や複雑なエフェクトを使用する場合は、12コアのCore™ i7以上を目安に選択するとよいでしょう。これにより、クリエイティブな作業をストレスなく進められます。
Intel(インテル)CPUを選ぶ際の注意点
Intel(インテル)のCPUを選ぶ際は、デスクトップパソコン用とノートパソコン用の違いを理解することや、CPU以外のスペックとのバランスを考慮することが大切です。
各注意点を把握しておくことで、CPUやパソコンを選ぶ際に失敗しにくくなります。
デスクトップパソコン用とノートパソコン用の違いを理解する
デスクトップパソコンとノートパソコンでは、同じシリーズのCPUでも性能が異なる場合があります。ノートパソコン用のCPUは、消費電力や発熱量を抑えるために性能が抑えられている傾向があるからです。
たとえば、デスクトップ用の「Core™ i7-13700K」は、ノートパソコン用の「Core™ i7-13700HX」よりも高性能です。名称が似ているCPUでも実際の性能が異なることがあるため、ベンチマークテストなどで確認して購入しましょう。
CPU以外のスペックとのバランスを考慮する
CPUの性能が高ければ、パソコンを快適に使えるわけではありません。ほかのパーツの性能が低いと、CPUの性能を十分に発揮できないからです。
たとえば、メモリ容量が不足すると快適にマルチタスクができません。十分なメモリ容量を搭載することで、多くのデータを同時に処理できます。
また、パソコンゲームや動画編集などをする場合は、高性能なCPUに加えて高性能なグラフィックス(GPU)も必要です。各パーツのバランスを考慮した構成にすることで、パソコンを快適に使用できます。
マウスコンピューターのおすすめモデル4選!
マウスコンピューターは、国内生産の高品質なBTO(Build To Order:受注生産)パソコンを販売するメーカーです。ここからは、Intel(インテル)のCPUを搭載したおすすめモデルを4機種ご紹介します。
※ 一部モデルは海外製造も行っています。
※ 製品の情報や価格は2024年7月5日時点の情報となります。
1.mouse F4-I5U01OB-A
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i5-1240P プロセッサー |
グラフィックス | メモリー1枚時(シングルチャネル):インテル® UHD グラフィックス メモリー2枚時(デュアルチャネル):インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリ標準容量 | 8GB (8GB×1 / シングルチャネル) |
M.2 SSD | 512GB (NVMe) |
サイズ | 14型 |
通常価格 (税込) |
114,800円 |
mouse F4-I5U01OB-A
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mouse F4-I5U01OB-Aは、オフィスワークから自宅での作業まで幅広く使用できるノートパソコンです。
コンパクトな14型 フルHD液晶パネルを採用しており、持ち運びにも適しています。液晶周辺のベゼル幅が狭いナローベゼルデザインなので、画面が見やすいのも魅力です。
CPUにはインテル® Core™ i5を採用しており、一般的な事務作業や高画質な動画視聴にも対応できます。軽快に持ち運びができる利便性の高いノートパソコンが欲しい方におすすめです。
2.G-Tune H6-I9G80BK-B
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i9-14900HX プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4080 Laptop GPU |
メモリ標準容量 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
サイズ | 16型 |
通常価格 (税込) |
439,700円 |
G-Tune H6-I9G80BK-B
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G-Tune H6-I9G80BK-Bは、パソコンゲーム用にぴったりなノートパソコンです。CPUにはインテル® Core™ i9(14世代)を採用しており、負荷の重いパソコンゲームにも対応できます。グラフィックス(GPU)は、GeForce RTX™ 4080 Laptop GPUを搭載し、より快適なゲーム環境を提供してくれます。
また、大画面かつ高画質な16型 WQXGA液晶を採用しており、没入感の高いゲームプレイが可能です。表示の滑らかさに影響するリフレッシュレートは240Hzまで対応しているので、動きの速いパソコンゲームも快適にプレイできます。
3.DAIV FX-I7G60
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-14700F プロセッサー |
グラフィックス | GeForce RTX™ 4060 |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
通常価格 (税込) |
264,800円 |
DAIV FX-I7G60
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DAIV FX-I7G60は、クリエイターのために作られたフルタワーモデルのデスクトップパソコンです。
CPUには、インテル® Core™ i7(14世代)を搭載しています。2つのコアを組み合わせ、それぞれに適切なタスクを割り当てることで処理効率を高めたCPUです。
また、プロセッサー温度が一定以下の場合に周波数を引き上げる、インテル® サーマル・ベロシティー・ブーストに対応しており、高負荷時でも快適な作業が可能です。
高性能CPUで、快適なクリエイティブ作業をしたい方におすすめのデスクトップパソコンです。
4.MousePro G4-I5U01BK-C
OS | Windows 11 Pro 64ビット ( PKIDラベル貼付対応 ) |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 125U |
グラフィックス | インテル® グラフィックス |
メモリ標準容量 | 8GB (オンボード8GB) |
M.2 SSD | 256GB (NVMe) |
サイズ | 14型 |
通常価格 (税込) |
179,850円 |
MousePro G4-I5U01BK-C
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MousePro G4-I5U01BK-Cは、高いパフォーマンスを発揮する省電力なインテル® Core™ Ultraを搭載しているノートパソコンです。
新設計のインテル® Core™ Ultraは、AI(人工知能)処理に対応したNPUを搭載しており、AIを使ったソフトウェアの処理をサポートしてくれます。
NPUは一般的なCPUより省電力で動作するので、消費電力を削減できるのもメリットです。バッテリー駆動時間も長く、約20.5時間(アイドル時)動作します。最新のCPUを搭載したノートパソコンが欲しい方におすすめです。
「インテル Core Ultra プロセッサー」搭載パソコンもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ:Intel(インテル)CPUを比較して目的に合う製品を購入しよう!
Intel(インテル)のCPUにはさまざまな種類があるため、ベンチマークなどで性能を確認し購入することが大切です。CPUの詳細な性能を比較したい場合は、コア数やスレッド数、クロック周波数などもチェックするとよいでしょう。
また、似た型番のIntel(インテル)CPUでも、デスクトップパソコンとノートパソコンでは性能が異なる場合があることや、CPU以外のパーツとのバランスにも注意が必要です。使用目的を明確にしたうえで、適切な性能のIntel(インテル)CPUを選択しましょう。
マウスコンピューターでは、Intel(インテル)CPUを搭載したパソコンを多数販売しています。ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。