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ローカルAIとは?メリット・デメリットや構築方法、スペックの目安を解説

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 ローカルAIとは、インターネットに接続せず、自分のパソコンやサーバー上でAIモデルを動かすことを指します。データが外部に送信されないためセキュリティに優れ、ランニングコストを抑えて運用できる点がメリットです。

 一方で、ハイスペックなパソコンが必要になり、導入・保守にも手間がかかります。ローカルでAIを動かす必要性や、注意点を理解したうえで導入を検討することが大切です。

 この記事では、ローカルAIの概要やメリット・デメリット、構築手順、運用時の注意点まで幅広く解説します。

※ 製品の情報や価格は2026年5月15日時点の情報となります。

 

ローカルAIとは?

 まずは、ローカルAIの概要やクラウドAIとの違い、ローカルAIを使ってできることなどを解説します。

ローカルAIは「自分のパソコンやサーバー内で動作するAI」

 IT用語におけるローカルとは、「自分の端末・環境」を意味する言葉です。ローカルAIとはその名のとおり、自分のデバイスの中だけで完結するAIのことを指します。

 クラウドを経由せずに処理が行われるため、入力した内容がどこかのサーバーに送られることはありません。データが外部に送信されない仕組みのため、プライバシー保護の観点から注目が集まっています。

 近年は、企業・個人を問わず導入事例が増えており、ローカルAIの普及が進んでいます。

ローカルAIとクラウドAI(ChatGPT・Geminiなど)の違い

 ChatGPTやGeminiに代表されるクラウドAIは、インターネットを通じてサービス提供側のサーバー上で処理を行うAIです。手軽に使える反面、データは外部サーバーに送信されます。ローカルAIとクラウドAIの具体的な違いは、次のとおりです。

比較項目

ローカルAI

クラウドAI

動作環境

自分の端末内

クラウドサーバー

インターネット接続

不要

必要

データのプライバシー

端末内で完結・外部送信なし

外部サーバーに送信される

カスタマイズ性

高い

(モデルの調整・変更が自由)

低い

(提供側の仕様に依存)

導入・維持コスト

初期費用あり、ランニングコストは低め

月額・従量課金が発生

処理性能の上限

端末のスペックに依存する

クラウド側のリソースを活用できる

 セキュリティやカスタマイズ性を重視するのであればローカル、手軽さや性能を重視するのであればクラウドが向いています。

 

詳しくはこちら

・代表的なクラウドAIについてはこちら

・ローカルAIとクラウドAIの違いや主なサービス・モデルについてはこちら

ローカルAIの種類とできること(テキスト生成・画像生成・動画生成など)

 ローカルAIの種類と、それぞれができることは次のとおりです。

・テキスト生成(LLM)
文章作成・要約・翻訳・コード生成などに活用できる。社内文書の要約や翻訳作業を自動化するといった使い方ができる

・画像生成
Stable Diffusionなどのモデルを使ったイラスト・画像の生成ができる。オリジナルのイラスト制作や商品画像のバリエーション作成などに役立つ

・動画生成
テキストや画像をもとに動画を生成できる。SNS向けのショート動画を素早くつくりたい方などに役立つ

・音声認識
会話や音声データをテキストに変換できる。会議の文字起こしや、音声入力の効率化に役立つ

ローカルAIを導入するメリット

 ローカルAIを導入するメリットは、次のとおりです。

・セキュリティに優れている

・カスタマイズ性が高い

・従量課金がなく無料で使える

 各メリットについて、詳しく解説します。

セキュリティに優れている

 ローカルAIはデータが端末内で処理を完結するため、外部サーバーへの情報漏えいリスクがありません。一方、クラウドAIを使う場合、入力した機密情報や個人情報が外部サーバーに送信されるリスクが生じます。

 医療・法律・財務など機密性の高い情報を扱う現場では、万が一のデータ流出が重大な問題につながる恐れがあるため危険です。

 また、社内規定でクラウドサービスの利用が制限されている企業にとっても、ローカルAIは有効な選択肢となります。

 情報管理を徹底したい場面では、ローカルAIの安全性が大きな強みになるでしょう。

カスタマイズ性が高い

 ローカルAIはモデルの選択・パラメーターの調整・ファインチューニングなど、自由度の高いカスタマイズが可能です。

 クラウドAIが提供側の仕様に縛られるのに対し、ローカルAIは自分の用途に合わせて細かく調整できます。

 たとえば、特定の業界用語や社内ナレッジを学習させたモデルを構築したり、既存のシステムやUIに組み込む形で開発者が応用したりするケースが代表的です。

 自社の業務フローにフィットしたAIを育てたい方にとって、ローカルAIはメリットの多い選択肢といえるでしょう。

従量課金がなく無料で使える

 クラウドAIは月額料金やAPI利用による従量課金が発生しますが、ローカルAIはAPI利用料や月額料金が不要です。業務自動化や繰り返し処理など、AIを大量に活用する場面ほどコスト差が広がります。

 ただし、導入時のハードウェア費用や構築工数、大規模運用では電力費・冷却費・人件費が継続的に発生するケースもあります。導入前にトータルコストで比較することが重要です。

ローカルAIを導入するデメリット

 ローカルAIを導入するデメリットは、以下の通りです。

・ハイスペックなパソコンが必要になることがある

・導入・保守に手間がかかる

・動かせるモデルのサイズに限界がある

 デメリットも理解したうえで、導入を検討しましょう。

ハイスペックなパソコンが必要になることがある

 AIモデルの動作には、CPU・グラフィックス(GPU)・メモリに高い性能が求められます。パラメータ数が多いLLMや高解像度の画像生成モデルなどは、一般的なパソコンでの動作が難しい場合もあるでしょう。

 専用グラフィックス(GPU)や大容量メモリが必要になるケースがあり、モデルのサイズによってはNVIDIA® GeForce RTX™ 5090以上などのハイエンドグラフィックス(GPU)が求められることもあります。

導入・保守に手間がかかる

 クラウドAIはアカウント登録だけで使い始められますが、ローカルAIは環境構築・モデルのダウンロード・設定作業などが必要になります。

 継続運用においても、モデルのアップデート対応やトラブルシューティングを自分で行わなければなりません。技術的な知識がないと初期設定に詰まるケースが多く、ツールの組み合わせによっては依存関係の管理が複雑になることもあります。

 導入前に、技術的なサポート体制を整えておくと安心です。

動かせるモデルのサイズに限界がある

 ローカル環境では使用できるメモリやグラフィックス(GPU)のVRAM容量が上限となるため、扱えるモデルサイズに限界があります。

 パラメータ数が数百億規模に及ぶ最上位クラスのモデルは、一般的なパソコン環境での動作が現実的でないケースが多く、実質的にクラウドが主な選択肢になります。

 専用グラフィックス(GPU)を搭載したパソコンで扱える目安は、7B(70億個)・13B(130億個)程度の軽量モデルです。モデルを圧縮して軽量化する手法の量子化技術を使うことで、必要なスペックを抑えられる場合もありますが、精度が低下することがある点は把握しておきましょう。

ローカルAIを構築する手順

 ローカルAIを構築する一般的な手順は、以下の通りです。

1.目的を決める

2.パソコンスペックの確認・GPUドライバの更新をする

3.使用するAIツールをインストールする

4.使用するモデルをダウンロードする

 各手順の具体的な内容について解説します。

1|目的を決める

 ローカルAIを導入する前に、何のためにAIを使うかを明確にすることが重要です。目的が曖昧なまま進めると、モデル選定やスペック選定で誤った判断をするリスクがあります。

 たとえば、次のようなおおまかな目的を決めてみましょう。

・テキスト生成・翻訳・要約などの言語処理

・画像・動画・音声の生成・変換

・社内データへのチャットボット構築 など

 目的によって必要なツールやモデルが変わるため、最初のステップとして目的の明確化をしっかり行いましょう。

2|パソコンスペックの確認・GPUドライバの更新をする

 動作させたいモデルのサイズに応じて、必要なパソコンのスペックが異なります。確認すべきスペック項目は次のとおりです。

・CPU性能

・メモリ容量

・グラフィックス(GPU)のVRAM容量(画像・動画生成、大規模LLM使用時に重要)

・ストレージの空き容量(モデルファイルは数GB〜数十GBになる場合がある)

 AIの処理はグラフィックス(GPU)での処理が主体のため、VRAM容量の確認が最も重要です。目的別のスペックの目安は、次の表を参考にしてください。

用途

グラフィックス(GPU)VRAM

CPU

メモリ容量

ストレージ容量

ライトなLLM

NVIDIA® GeForce RTX™ 5060(8GB)

Intel® Core™ i5

AMD Ryzen™ 5以上

16GB以上

50GB以上の空き

画像生成

(SD1.5・SDXLなど)

NVIDIA® GeForce RTX™ 5060(8GB)/5070(12GB)

Intel® Core™ i7

AMD Ryzen™ 7以上

16〜32GB

100GB以上の空き

動画生成

NVIDIA® GeForce RTX™ 5070(12GB)/5080(16GB)

Intel® Core™ i7

AMD Ryzen™ 7以上

32GB以上

200GB以上の空き

 スペックが不足している場合は、軽量モデルの選択やハードウェアのアップグレードが選択肢となります。

 スペック確認と合わせて、グラフィックス(GPU)ドライバを最新版に更新しておくことも重要です。ドライバが古いままだと、ローカルAIのツールやモデルが正常に動作しない場合があります。公式サイトで、最新のドライバに更新しておきましょう。

 

 

3|使用するAIツールをインストールする

 ローカルAIを動かすためのツールは、目的ごとにさまざまな種類があります。代表的なツールをLLM・画像生成・動画生成に分けて紹介します。

LLM(テキスト生成)

Ollama
モデルのインストールやライブラリのセットアップなどの一連の作業を簡略化し、 手軽にLLMを構築できる。LlamaシリーズやGemmaシリーズなど、主なモデルを利用できる。
LM Studio
グラフィカルなUIを備えており、モデルのダウンロードから実行まで視覚的に操作できる。技術的な知識が少ない方にも向いている。

画像生成

Stable Diffusion WebUI
ブラウザから操作できる画像生成のスタンダードなツール。豊富なプラグインと設定項目により、細かい調整ができる
ComfyUI
ノード(ブロック)ベースのUIで処理の流れをカスタマイズできるツール。複雑な処理フローを組みたい方向け

動画生成

FramePack
テキストや画像から短尺動画を生成できるツール。比較的低いVRAMでも動作させやすく、導入のハードルが低い
ComfyUI
画像生成同様に動画生成ワークフローにも対応しており、柔軟なパイプライン(一連の作業の流れ)を構築できる

 目的や技術レベルに合わせてツールを選ぶことが、スムーズな導入につながります。

4|使用するモデルをダウンロードする

 使用するツールが決まったら、対応するAIモデルをダウンロードします。主なモデルの特徴・用途・必要VRAMの目安は次のとおりです。

モデル名

特徴

主な用途

VRAMの目安

Llama 3

Metaが公開する高性能LLM。日本語対応の派生モデルあり

テキスト生成・翻訳・コード生成 など

8GB前後から

Gemma 3

Googleが公開するコンパクトなLLM

テキスト生成・翻訳・コード生成 など

6GB前後から

Stable Diffusion

画像生成のスタンダードモデル

イラスト・画像生成

8GB前後から

FLUX.1

高品質な画像生成ができるモデル

高精度イラスト・画像生成

8GB前後から

Wan2.1

テキストや画像から高品質動画を生成するモデル

高品質動画の生成

12GB前後から

 表のVRAMは最低限必要な容量の目安なので、余裕を持たせることをおすすめします。モデルのパラメータ数(7B・13Bなど)によってファイルサイズや必要スペックが変わるため、ダウンロード前に自分のパソコンのスペックと照らし合わせて確認しましょう。

 

 

ローカルAIを運用する時の注意点

 ローカルAIを実際に運用する際は、トラブルを防ぐために次の注意点を把握しておきましょう。

モデルのライセンス確認
オープンソースモデルにはMIT・Apache 2.0などライセンスの種類があり、 商用利用の可否や改変・再配布のルールが異なる。 ビジネスで利用する場合は事前に確認する
セキュリティアップデート
ローカルAIはデータが外部に出ないという安全性がある一方、 ツールや実行環境が古いバージョンのまま使い続けると 既知の脆弱性を突かれるリスクがある。 定期的なアップデートを習慣にするとよい
ハルシネーション(誤情報生成)への対処
AIが事実と異なる情報をもっともらしく生成する 「ハルシネーション」はローカルAIでも起こり得る。 重要な業務や意思決定に利用する際は、 必ず人間が出力内容を確認・検証するプロセスを設ける

ローカルAIの構築におすすめ!マウスコンピューターのおすすめパソコン

 マウスコンピューターは、目的に合わせてスペックをカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを販売するメーカーです。国内生産で品質がよい他、エントリーモデルからプロ仕様のハイエンドモデルまで揃っています。

 ここからは、マウスコンピューターのおすすめパソコンをご紹介します。

※ 一部モデルは海外製造も行っています。
※ 製品の情報や価格は2026年5月15日時点の情報となります。

1.ライトなローカルAIにおすすめの「DAIV KM-A5G60」

DAIV KM-A5G60
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU AMD Ryzen™ 5 7500F プロセッサ
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 5060
メモリ標準容量 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
通常価格
(税込)
287,800
DAIV KM-A5G60
この製品を詳しく見る

「DAIV KM-A5G60」は、ライトなLLMや画像生成AIを試してみたい方におすすめのミニタワー型デスクトップパソコンです。7000シリーズのAMD Ryzen™ 5 プロセッサとNVIDIA® GeForce RTX™ 5060を搭載しています。

メモリは16GB(DDR5)、ストレージは1TB(NVMe)を採用しており、ローカルAIの運用に加え、動画編集やパソコンゲームなどにも利用可能です。拡張スロットやストレージベイに空きがあるので、購入後のアップグレードにも対応できます。

2.高負荷な画像・動画生成にも対応できる「DAIV FM-A7G90」

DAIV FM-A7G90
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU AMD Ryzen™ 7 9800X3D プロセッサ
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 5090
メモリ標準容量 64GB (32GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
通常価格
(税込)
1,109,900
DAIV FM-A7G90
この製品を詳しく見る

「DAIV FM-A7G90」は、大規模LLMや高解像度の画像・動画生成まで幅広い用途に対応できる性能を備えたデスクトップパソコンです。

CPUはAMD Ryzen™ 7 9800X3D プロセッサ、グラフィックス(GPU)はNVIDIA® GeForce RTX™ 5090(32GB)を搭載。RTX™ 5090は、AIモデルの推論やトレーニングを効率化できる機能を備えています。

また、ケース内の空間を最大化しており、ロングサイズのグラフィックス(GPU)を2枚搭載できるのも魅力です。さらに、CPUとグラフィックス(GPU)用に、水冷クーラーを2基同時に搭載できます。

 

3.ローカルAI構築に対応できるノートパソコン「DAIV N6-I9G80BK-C(NVIDIA Studio 認定PC)」

DAIV N6-I9G80BK-C(NVIDIA Studio 認定PC)
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ Ultra 9 プロセッサー 275HX
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 5080 Laptop GPU
メモリ標準容量 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 2TB (NVMe Gen4×4)
パネル 16型 液晶パネル (ノングレア / DCI-P3 100% / 120Hz対応)
通常価格
(税込)
629,800
DAIV N6-I9G80BK-C(NVIDIA Studio 認定PC)
この製品を詳しく見る

「DAIV N6-I9G80BK-C(NVIDIA Studio 認定PC)」は、ハイグレードなパーツを採用したローカルAIの構築に対応できる16型ノートパソコンです。

グラフィックス(GPU)にNVIDIA® GeForce RTX™ 5080 Laptop GPU(16GB)を搭載しており、ローカルAIの構築に加え、さまざまなクリエイティブアプリを快適に使用できます。

また、WQUXGA(3,840×2,400)解像度とDCI-P3 100%対応の高精度ディスプレイを搭載し、写真や動画の編集も快適です。さらに、高速無線通信に対応したWi-Fi 7を採用しており、外出先でもストレスなく使用できます。

 

まとめ:ローカルAIは安全性やカスタマイズ性に優れた選択肢

 ローカルAIは、プライバシー保護や高いカスタマイズ性、ランニングコストの低さという点で、クラウドAIとは異なる強みを持っています。導入する際は、目的の明確化やスペックの確認に加え、技術的な理解を深めて準備することが大切です。

 ローカルAIの構築を検討するなら、十分なグラフィックス(GPU)性能を備えたパソコンを選びましょう。

 マウスコンピューターでは、ローカルAIの構築に対応するクリエイター向けパソコンをラインナップしています。公式サイトでは、詳しい製品情報やキャンペーン情報などを掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

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