パソコンのトラブルは、ソフトウェアの不具合からハードウェアの故障まで多岐にわたります。突然画面が映らなくなったり、インターネットに接続できなくなったりするなど、原因がわからず困ってしまうことも多いでしょう。
原因を特定し、状況に応じた解決方法を実行することが重要です。自分で解決できる軽微なトラブルもあれば、専門的な知識が求められるケースもあります。
解決が難しい場合やハードウェアの故障などは、自分で解決しようとせずに専門店やメーカーサポートに相談することも大切です。この記事では、パソコンでよく発生するトラブルの原因と具体的な解決方法を解説します。
※ パソコンの構成によっては、操作方法が一部異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
パソコンのトラブル・不具合でまず試したい対処法
パソコンにトラブルが発生したときに、まず試したい基本的な対処法は、次のとおりです。
・再起動
・Windows Update
・ドライバーの更新
・放電
まず試したいのが再起動です。再起動することでメモリがリセットされ、一時的なエラーやバグが解消されることがあります。USBメモリ・外付けストレージ・プリンターなどの周辺機器が原因の場合もあるため、すべて取り外してから再起動してみましょう。パソコン本体と周辺機器、どちらが原因かの切り分けができます。
また、Windows Updateやドライバーを最新版に更新することで、エラーが解消される場合もあります。放電は、内部の静電気を放出する作業です。不具合が改善されることもあるため、試してみましょう。
パソコンのよくあるトラブル・不具合と解決方法
パソコンのよくあるトラブルは、次のとおりです。
・パソコンの電源が入らない
・勝手に再起動やシャットダウンしてしまう
・ブルースクリーンが表示される
・画面がうつらない
・Wi-Fiに接続できない
・インターネットが遅い
・キーボードが反応しない・特定のキーが効かない
・マウスが動かない・勝手に動く
・音声が出ない
・ファイルが開けない
・必要なデータを削除してしまった
・パソコンのファンがうるさい
・ビープ音がなっている
・BIOSが起動しない
・CRCエラーが発生した
各トラブルの解決方法について、詳しく解説します。
※ トラブルの原因と解決方法は多岐にわたります。すべての方法を紹介しているわけではないので、原因がわからないときや改善しない場合は専門店やメーカーサポートに相談してください。
パソコンの電源が入らない
パソコンの電源が入らないトラブルは、電源ボタンを押しても電源ランプが点灯せず、ファンも回転しない状態を指します。主な原因は、次のとおりです。
・電源コードの接続不良
・電源ボタンの故障
・マザーボードの故障
・電源ユニットの故障
・ホコリの蓄積による部品間の接触不良 など
解決方法
電源コードがコンセントとパソコン本体の両方にしっかり接続されているか確認し、接触不良が疑われる場合は抜き差しを試してみましょう。
パソコン内部のホコリが蓄積している場合は、エアダスターなどで清掃することで改善される場合もあります。
それでも反応がないときは、電源ボタンやマザーボードの故障が考えられるため、専門業者やメーカーに診断を依頼しましょう。詳しい対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。
勝手に再起動やシャットダウンしてしまう
作業中に突然パソコンが再起動したり、シャットダウンしたりするトラブルです。主な原因は、次のとおりです。
・Windows Updateの自動更新
・電源ユニットの故障や容量不足
・ウイルス感染
・CPUやグラフィックス(GPU)の過熱 など
解決方法
ウイルスやマルウェアに感染している疑いがある場合は、Microsoft Defenderでフルスキャンを実行しましょう。
パソコンの過熱が原因の場合は、内部のホコリをエアダスターで清掃し、冷却ファンが正常に回転しているか確認します。電源ユニットの故障や容量不足については交換が必要です。
より詳しい情報は、以下で詳しく解説しています。
ブルースクリーンが表示される
ブルースクリーンはWindowsのOSに深刻なエラーが発生した際に表示される、青い背景に白い文字のエラーメッセージ画面です。
「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」というメッセージと、STOPコード(10桁の英数字)が表示されます。主な原因は、次のとおりです。
・メモリの故障や接触不良
・ドライバーの不具合
・ストレージの物理障害
・システムファイルの破損 など
STOPコードを記録しておくことで、原因の特定に役立ちます。
解決方法
ブルースクリーンが表示されたら、STOPコードをスマートフォンで撮影するかメモに残し、エラーログの記録が終わるのを待ちましょう(10分程度)。
まず、周辺機器をすべて取り外してから再起動し、原因を切り分けたうえで対処しましょう。ドライバーを更新することで、解決する場合もあります。
メモリの接触不良が疑われる場合は、パソコンのカバーを開けてメモリを差し直してみてください。ストレージが故障している場合は、交換が必要です。
システムファイルの破損が疑われる場合は、システムファイルチェッカーを実行しましょう。実行手順については以下で詳しく解説しています。
画面がうつらない
電源ランプは点灯しファンも回転するものの、画面が真っ暗で何も表示されないトラブルです。主に、次のような原因が考えられます。
・ディスプレイの電源が入っていない
・ケーブルの接続不良
・ケーブルの差し込み口の間違い
・マザーボードやメモリの故障 など
デスクトップパソコンの場合は、ディスプレイとパソコン本体が別々に電源を持つため、両方の電源確認が必要になります。ノートパソコンの場合は、ディスプレイ自体の故障やケーブル内部の断線が考えられるでしょう。
解決方法
まず、ディスプレイの電源ケーブルが、コンセントとディスプレイ本体にしっかり接続されているか確認しましょう。
次に、映像ケーブルがディスプレイとパソコン本体の両方に正しく接続されているか確認します。改善されない場合は、別のディスプレイやテレビに交換して映るかどうかを確認し、ディスプレイ自体の故障かパソコン本体の故障かを切り分けてください。
メモリやマザーボードの故障については、修理やパーツ交換が必要です。
インターネットに接続できない
インターネットに接続できず、Webページが表示されないトラブルです。主な原因は、次のとおりです。
・Wi-Fi機能がオフになっている
・機内モードがオンになっている
・ルーターやモデムの不具合
・LANケーブルの接続不良や断線(有線接続の場合)
・パスワードの入力ミス(無線接続の場合)
・ネットワーク設定の誤り など
有線接続と無線接続では原因が異なる場合もあるため、使用している接続方法に応じて確認しましょう。
解決方法
インターネットに接続できない場合、ルーターやモデムの電源を一度切り、再度入れ直して機器を再起動しましょう。
無線接続の場合は、Windowsの設定からWi-Fi機能と機内モードの状態を確認します。Wi-Fiに接続できていない場合は、パスワード(セキュリティキー)が正しく入力されていない恐れがあるため、大文字・小文字・数字・記号を間違えないように再入力してください。
有線接続の場合は、LANケーブルがパソコン本体とルーターの両方にしっかり接続されているか確認します。ネットワーク設定に問題がある場合は、Windowsの設定から「ネットワークのリセット」を実行することで改善される場合があるので試してみましょう。
より詳しいトラブルシューティングについては、以下で詳しく解説しています。
インターネットが遅い
Webページの読み込みに時間がかかる、動画が途中で止まる、ファイルのダウンロードが遅いなどのトラブルです。主な原因は、次のとおりです。
・同時に接続しているデバイス数が多い
・ルーターの性能不足
・バックグラウンドで動作するソフトウェアの負荷が重い
・Webブラウザで多数のタブを開いている など
解決方法
インターネットが遅い場合は、タスクマネージャーを開いてバックグラウンドで動作しているソフトウェアを確認し、不要なものを終了させましょう。
また、Webブラウザで開いているタブを確認し、使用していないタブを閉じてメモリを解放するのも効果的です。
同時にインターネット接続しているデバイスの数が多い場合は、使用していないデバイスをWi-Fiから切断してください。ルーターの性能不足が原因の場合は、より高性能なルーターへの買い替えを検討するとよいでしょう。
キーボードが反応しない・特定のキーが効かない
キーボードのキーを押しても文字が入力されない、または特定のキーのみが反応しないトラブルです。主に、次のような原因が挙げられます。
・接続不良
・ケーブルの断線
・電池切れ(ワイヤレスの場合)
・ドライバーの不具合
・ゴミやホコリの詰まり
・テンキーが反応しない場合はNum Lockキーがオフになっている など
解決方法
キーボードが反応しない場合は、USBポートからケーブルを抜き、接続部分の汚れを柔らかい布で拭き取ってから差し直してみましょう。また、ドライバーを更新することで解決する場合もあります。
特定のキーのみが反応しないときは、キーの下にゴミやホコリが詰まっている恐れがあるためエアダスターで吹き飛ばしてください。
テンキーが反応しない場合は、Num Lockキーがオフになっていないか確認しましょう。オフの場合は、Num Lockキーを押してオンにします。より詳しいトラブルシューティングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
マウスが動かない・勝手に動く
マウスを動かしてもカーソルが画面上で動かない、またはクリックしても反応しないトラブルです。また、操作していないのにカーソルが勝手に動くこともあります。動かない主な原因は、次のとおりです。
・接続不良
・ケーブルの断線
・電池切れ(ワイヤレスの場合)
・ドライバーの不具合
・センサー部分の汚れ など
マウスカーソルが勝手に動く場合は、光学センサーのホコリ・汚れや電池切れ、静電気の蓄積などが考えられます。
解決方法
まずは、ケーブルを差し直してみましょう。ワイヤレスマウスの場合は電池残量を確認し、電池が切れている場合は新しい電池に交換します。
光学センサーに汚れがある場合は、柔らかい布やアルコール綿で優しく拭きましょう。改善しない場合は、ドライバーの更新も試してみます。
マウスが勝手に動く場合は、上記の方法に加えて放電を試してください。マウスの電源をオフにして電池または充電ケーブルを抜き、数十秒程度すべてのボタンをクリックすると放電できます。
クリックが反応しない場合の詳しい対処法については、以下で解説しています。
音声が出ない
スピーカーやヘッドフォンから、音が聞こえないトラブルが起こることもあります。主な原因は、次のとおりです。
・音量がミュートになっている
・スピーカーやヘッドフォンの接続不良
・音声出力デバイスの設定ミス
・オーディオドライバーの不具合 など
解決方法
音声が出ない場合は、ミュートになっている恐れがあります。タスクバーの右側にあるスピーカーアイコンをクリックし、音量のスライダーを確認してください。
スピーカーやヘッドフォンのケーブルが原因のときは、差し直すことで接続不良を解消できます。
音声出力の設定ミスがある場合は、サウンド設定を開き、音声出力デバイスとして正しいデバイスが選択されているか確認してください。ヘッドフォンを使用したいのに、スピーカーが選択されているケースもあります。
また、オーディオドライバーを更新することで改善される場合もあるでしょう。
ファイルが開けない
ファイルをダブルクリックしても開かない、または「このファイルを開く方法を選んでください」と表示されるトラブルです。主な原因は、次のとおりです。
・対応するアプリケーションがインストールされていない
・ファイルの破損
・ファイル拡張子の間違い など
ファイルを開くには、ファイル拡張子(.docx、.xlsx、.pdfなど)に対応するアプリケーションが必要です。
解決方法
ファイルの拡張子を確認し、開くための適切なアプリケーションがインストールされているか確認しましょう。たとえば、Wordファイル(.docx)を開くにはMicrosoft Wordが、PDFファイル(.pdf)を開くにはAdobe Acrobat Readerなどが必要になります。
対応するアプリケーションがインストールされていない場合は、公式サイトからダウンロードしてインストールします。
ファイルが破損している疑いがある場合は、バックアップから同じファイルを復元して開けるか試してください。複数のファイルが開けない場合は、アプリケーション自体に問題がある恐れもあるため再起動してみましょう。
必要なデータを削除してしまった
誤って、重要なファイルやフォルダを削除してしまうトラブルです。削除したファイルは一旦ごみ箱に移動されるため、完全に削除される前であればごみ箱から復元できます。ただし、ごみ箱を空にしてしまった場合や、Shift+Deleteキーで完全削除した場合、通常の方法では復元できません。
解決方法
ごみ箱を開いて削除したファイルが残っているか確認し、残っている場合は右クリックから「元に戻す」を選択して復元しましょう。
ごみ箱を空にしてしまった場合は、データ復元ソフトをインストールして削除したファイルを復元します。ファイルを上書き保存してしまった場合は、ファイルを右クリックしてプロパティを開き、「以前のバージョン」タブから過去のバージョンを復元できるか確認してください。
バックアップを定期的に取っておくことで、こうしたトラブルにも対応しやすくなるでしょう。
パソコンのファンがうるさい
パソコンから、「ブーン」「ゴー」などの大きなファンの回転音が聞こえる状態です。主な原因は、次のとおりです。
・内部のホコリの蓄積
・CPUやグラフィックス(GPU)への負荷が大きい
・冷却システムの劣化や故障 など
解決方法
ファンの音がうるさい場合は、パソコンの電源を切って内部のホコリをエアダスターで吹き飛ばしましょう。
負荷が重い場合は、タスクマネージャーでCPUやグラフィックス(GPU)、メモリなどの使用率を確認し、不要なソフトウェアを終了して負荷を減らすのも有効です。
ファンの音が異常に大きい場合や異音がする場合は、ファンの経年劣化や故障が考えられるため、専門業者にファンの交換を依頼してください。
ビープ音がなっている
パソコン起動時に、「ピッ」「ピー」というビープ音が鳴るトラブルです。ビープ音とは、OSの起動準備を担うBIOSが、ハードウェアの異常を検知した際に発する警告音のことを指します。
ビープ音のパターンによって、メモリ・グラフィックス(GPU)・CPU・マザーボードなどの異常箇所を特定できます。
解決方法
ビープ音のパターン(短音か長音か、回数、組み合わせなど)をスマートフォンで録音するかメモに記録し、パソコンメーカーの公式サポートページで確認しましょう。
パターンに応じて、メモリの差し直しやグラフィックス(GPU)の再接続などの対処法を行います。ビープ音については、以下で詳しく解説しています。
BIOSが起動しない
電源ランプが点灯してファンは回転するが、BIOS設定画面も表示されずOSが起動しないトラブルです。BIOSは、パソコンの起動前にハードウェアをチェックする基礎的なプログラムで、マザーボードに搭載されています。
主な原因は、次のとおりです。
・CMOS電池の劣化
・メモリの接触不良
・パソコン内部の静電気
・マザーボードやCPUの故障 など
CMOS電池はBIOS設定を保存するための電池で、劣化すると設定が失われBIOSが正常に動作しなくなる恐れがあります。
解決方法
マザーボードのCMOS電池が劣化している場合は新しい電池に交換しましょう。CMOS電池へのアクセスが難しいノートパソコンの場合は、専門業者などに依頼することをおすすめします。
メモリの接触不良が疑われる場合は、パソコンのカバーを開けてメモリスロットとモジュールをエアダスターで清掃し、メモリを差し直します。
改善しない場合はハードウェアの故障が考えられるため、専門店やメーカーに相談してください。
CRCエラーが発生した
CRCエラーとは、「データエラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です」というメッセージが表示され、ファイルのコピーや移動、読み込みができなくなるトラブルです。
CRCエラーはHDDやSSD、USBメモリ、SDカードなどの記憶媒体で、データを正しく読み込めない状態を示しています。主な原因は、次のとおりです。
・ケーブルの経年劣化や接続不良
・端子の汚れ
・HDD・SSDの物理障害(磁気ヘッドの劣化、プラッタ表面の損傷、不良セクターの発生) など
解決方法
まずは、ケーブル(SATA、USB)や端子の接続状況を確認しましょう。端子部分の汚れを柔らかい布で拭き取り、ケーブルをしっかりと差し直します。
ケーブルが経年劣化している場合は、新しいケーブルに交換して動作を確認してください。改善せず、重要なデータが内蔵ストレージに保存されている場合は、データ復元ソフトを使用してデータを取り出せるか試してみましょう。なお、ストレージが故障している場合は交換が必要です。
まとめ:パソコンのトラブル解決が難しいときはメーカーサポート・専門店に相談しよう
パソコンにトラブルが起きたときは、まず周辺機器の取り外しや再起動、ドライバーの更新や放電などを試してみましょう。
改善されない場合は、トラブルの原因を特定して適切な対処法を行うことが重要です。マザーボードやストレージの故障などのハードウェアに関わるトラブルは、メーカーサポートや専門店に相談しましょう。
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