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Suno(音楽生成AI)とは?特徴や使い方、商用利用の可否について解説

Sunoとは?特徴や使い方、商用利用の可否について解説	 イメージ画像

 Suno(スノ)は、入力したテキストから高品質な楽曲を自動生成する音楽生成アプリです。音楽制作の専門知識がなくても、プロンプト入力だけで本格的な楽曲を制作できます。

 YouTubeのBGM制作、企業のプロモーション動画、個人の趣味としての作曲など、さまざまな用途で活用されています。ただし、商用利用の条件や著作権について理解したうえで利用することが重要です。

 この記事では、Sunoの特徴や料金プラン、権利関係、機能性などについて、詳しく解説します。

※ 製品の情報や価格は2025年9月17日時点の情報となります。

 

音楽生成AIアプリの「Suno」とは?

 Suno(スノ)はアメリカ企業のSuno, Inc.が開発した音楽生成AIアプリで、ボーカルと楽器演奏を組み合わせた楽曲を自動生成することができます。テキストによるプロンプト入力だけで、高品質な楽曲を制作できるところが魅力です。

 ブラウザ版とスマートフォンアプリ版(iOS、Android)を利用できる他、日本語を含む多言語に対応し、世界中のユーザーが母国語で音楽制作を楽しめます

 2025年5月にリリースされた最新バージョンv4.5では、より豊かな表現力を持つ高品質な楽曲生成を実現しています。

 

 

Sunoの活用例

 Sunoは、プロのクリエイターから一般ユーザーまで幅広い層に活用されています。具体的な活用例は次のとおりです。

 

  Sunoの活用例

  YouTubeやTikTokなどの動画用BGM制作

  ポッドキャストやWeb番組のオープニング曲制作

  ウェビナーや企業プレゼンテーション動画の背景音楽の制作

  企業ブランディング向けのプロモーション動画用の音楽制作

  テレビCMやWeb広告のサウンドトラック制作

  スマートフォンゲームやWebアプリケーションの音楽制作

  結婚式の入場曲や誕生日パーティーのプレゼント楽曲の制作

  SNS投稿用のオリジナル音楽制作

  趣味としての作曲活動

  学校や音楽教室での教材制作

 このように、創造性が求められるさまざまな場面で活用されています。

Sunoが持つ特徴

 Sunoが持つ特徴は、次のとおりです。

1|テキストから音楽を生成できる

2|日本語のプロンプトに対応している

3|無料で利用できる

4|使い方が簡単なので始めやすい

5|カスタマイズができる

1|テキストから音楽を生成できる

 Sunoは楽曲のイメージや雰囲気をテキストで記述するだけで、メロディやハーモニー、リズム、ボーカルを含む楽曲を生成できます。従来必要だった楽器の演奏技術や音楽理論の知識が不要で、誰でも作曲家になれる点が特徴です。

 また、生成速度が数分と高速で、アイデアをすぐ形にできます。たとえば「夕暮れどきの切ないバラード」や「エネルギッシュなロック」などの漠然とした表現から、具体的な楽器指定まで幅広く対応可能です。

2|日本語のプロンプトに対応している

 日本語のプロンプトと歌詞入力の両方に対応し、自然な日本語発音の曲を生成できるのもSunoの特徴です。日本語に対応していることで、日本独自の音楽スタイルやジャンル(演歌、J-POP、アニメソングなど)の楽曲制作にも対応できます。

 プロンプトを補助する機能もあり、日本語の簡単なキーワードから詳細なプロンプトを生成できるため、音楽制作の初心者でも気軽に利用できます。

3|無料で利用できる

 SunoのBasic Planでは1日50クレジット(約10曲分)が毎日付与され、追加費用なしで楽曲制作を体験できる点も特徴です。無料プランで使えるのは過去バージョンとなるv3.5ですが、十分に本格的な楽曲を制作できます。

 クレジットは毎日リセットされるため、月間で最大300曲の制作が可能です。趣味や学習目的であれば、無料プランでも十分なボリュームといえるでしょう。

※ 2025年9月17日時点の情報となります。

4|使い方が簡単なので始めやすい

 SunoはWebブラウザ上で直感的に操作できるため、音楽制作の初心者でも迷わず利用できます。SunoのWebサイトから利用を開始するまでのステップは、次のとおりです。

・1. SunoのWebサイト で「Sign In」をクリックする

・2. Discord、Google、Microsoft、Facebook、Appleのアカウントでログイン、もしくは電話番号でアカウントを作成する(ここでは既存アカウントでログイン)

・3. ログイン後、左メニューの「Create」をクリックする

・4. Lyrics(歌詞)やStyles(J-popなどの音楽スタイル)、Vocal Gender(声の性別)などを指定して「Create」をクリックする

 上記のように、面倒な設定作業をせずに楽曲生成を開始できます。また、スマートフォンアプリ版では、思い浮かんだメロディーを直接録音(鼻歌など)して楽曲に変換できる、音声入力機能も搭載されています。

5|カスタマイズができる

 生成された楽曲に対して歌詞の追加・編集、音楽スタイルや曲名の変更などの編集ができるのもSunoの特徴です。生成された楽曲をさらに長くしたり、新しいパートを追加したりすることもできます。

 ジャンルやテンポ、楽器構成などの指定もできるため、思い描いた楽曲に仕上げやすいです。ただし、プランによってカスタマイズできる項目は異なります。

 なお、より本格的な音楽制作を始めたい方は、従来のDTMソフトウェアとの併用もおすすめです。

 

 

音楽生成AIアプリSunoの料金プラン

 Sunoの料金プランは3種類が用意されており、利用目的に応じて選択できます。Pro以上のプランでは商用利用ができるようになり、後述する便利な編集機能も使えます

 また、年間契約では割引が適用されるため、長期利用を検討している方にはお得です。

 各プランによって異なる主な点は、次のとおりです。

項目

Basic

Pro

Premier

月額(年契約時の月額)

無料

$10($8)

$30($24)

バージョン

v3.5

v4.5

v4.5

付与クレジット

1日50クレジット

月2,500クレジット

月10,000クレジット

追加クレジットの購入

不可

生成できる曲の長さ

最大4分

最大8分

最大8分

生成できる曲数

約10曲/日

約500曲/月

約2,000曲/月

商用利用

不可

※ 2025年9月17日時点の情報となります。

Sunoの権利関係とは?商用利用権・所有権・著作権について解説

 Sunoでは、プランによって商用利用権の有無が異なります。

 また、利用する際は、所有権や著作権について理解しておくことも重要です。ここでは、Sunoにおける商用利用権・所有権・著作権について解説します。

商用利用権について

 Sunoの商用利用権は、有料プラン(ProまたはPremier)加入中に生成された楽曲のみに付与されます。商用利用の具体例は、次のとおりです。

 

  商用利用の具体例

  YouTubeでの収益化

  音楽ストリーミングサービスへの配信

  広告での使用

 ポッドキャストや動画コンテンツのBGM など

 無料プランで生成された楽曲は、個人で楽しんだり友人とシェアしたりなどの非営利目的のみの利用に限定されます。

 後から有料プランに加入しても、無料プラン時に生成した楽曲の商用利用はできないため注意しましょう。

 有料プラン解約後も、加入期間中に生成された楽曲の商用利用権は継続して保持でき、引き続きビジネスで活用できます。

所有権について

 有料プラン加入中に生成された楽曲の所有権はユーザーに譲渡され、Sunoの利用規約を遵守することを条件に使用できます。

 無料プランで生成された楽曲の所有権はSuno社に帰属し、ユーザーは非営利目的でしか利用できません

 営利目的で制作する際は、所有権譲渡の証明として有料プラン加入時の請求書や課金履歴を保管しておきましょう。

参考:Suno|私が作った音楽はSunoが所有するのですか?(商用利用権・所有権について)

著作権について

 AI生成楽曲の著作権は、各国の法制度により異なります。日本では「思想又は感情を創作的に表現したもの」が著作権の要件で、創作時点で自動的に付与されます。

 しかし、Sunoの有料プランで作った楽曲が著作権として認められるとは限らないことが現状です。

 たとえば、アメリカでは100%AIで生成された音楽は著作権保護の対象外とされる恐れがあり、法的な保護については不透明な部分が残ります。

 一方、ユーザーが自分で作成した歌詞部分については、プランに関係なく著作権が発生します。

 また、既存アーティストの楽曲に酷似した作品を制作することは、著作権侵害のリスクがあるため注意が必要です。プロンプトにアーティスト名を含めないようにしたり、生成後に類似性を確認したりするなどの対策をしましょう。

参考:Suno|私が作った曲の著作権は私にありますか?

Sunoの主な機能【有料プランのみ】

 Sunoの有料プランで使用できる主な機能は、次のとおりです。

1|古いバージョンの曲をアップグレードする「Remaster」

2|高品質な歌詞を生成する「Lyrics by ReMi」

3|既存楽曲をリメイクする「Covers」

4|楽曲のエッセンスを保存・再利用できる「Personas」

 各機能でどのようなことができるのか、詳しく解説します。

1|古いバージョンの曲をアップグレードする「Remaster」

 SunoのRemasterは、v3.5以前の過去バージョンで作成した楽曲をv4の高音質技術でリマスタリングできる機能です。音質の向上により楽器音の明瞭度がアップし、ボーカルの表現力も強化されます。

 古い楽曲でも気軽にマスタリングでき、音楽制作の知識がなくても高いレベルの仕上がりを実現できるでしょう。

2|高品質な歌詞を生成する「Lyrics by ReMi」

 Sunoに搭載されたAIによる歌詞生成専用モデル「ReMi」が、創造性豊かな歌詞を自動生成します。従来のClassicモードと比較して、よりストーリー性のある独創的な歌詞作成が可能です。

 テーマやキーワードを入力するだけで文脈に適した歌詞を生成し、作詞で悩む時間を短縮できるため、音楽制作の効率が向上します。

3|既存楽曲をリメイクする「Covers」

 Coversは、自分で制作した楽曲をアップロードして、異なる音楽スタイルやジャンルでリアレンジできる機能です。元の楽曲のメロディラインを保持しながら、プロンプトの指定により全く異なる雰囲気の楽曲に変換できます。

 たとえば、ロック楽曲をジャズ風にアレンジしたり、ポップスを電子音楽風に変更するなどジャンル間の変換が自由に行えるため、創作の可能性を拡張できるでしょう。

4|楽曲のエッセンスを保存・再利用できる「Personas」

 Personasは気に入ったボーカルの特徴やスタイルを保存し、他の楽曲制作で再現できる機能です。一度作成したモデルは複数の楽曲で再利用でき、アーティストのような一貫性のある楽曲制作ができるようになります。

 ブランディングや統一感のある作品づくりのために独自のスタイルを確立したいクリエイターにとって、欠かせない機能といえるでしょう。

Suno V4.5は何が進化した?

 Suno V4.5では、次の点が進化しました。

Suno V4.5で進化したこと

・ジャンルの拡張(パンクロック・ジャズハウス・グレゴリオ聖歌 など)とマッシュアップ(複数ジャンルやスタイルの融合)機能に対応した

・ボーカルの表現力が強化され、ささやき声から力強い歌声まで多彩な表現ができる

・楽器のレイヤーや音のディテールの向上、自然な音の変化などに対応した

・プロンプトをより深く理解し、ユーザーの意図を正確に反映できる

・楽曲生成時間が短縮し、より効率的な制作ができる

・楽曲の長さが最大8分まで延長され、本格的な作品制作ができる

・音質の向上に加え、長い曲でも最後まで一貫した音質を維持できる

 これらの進化により、より高品質な楽曲制作ができるようになっています。

Sunoでイメージ通り作曲するには「メタタグ」と「プロンプト」を効果的に使おう

 メタタグは楽曲の局所的な部分(イントロ、ソロ、アウトロなど)を制御するためのコマンドで、プロンプトは楽曲全体のスタイルや雰囲気を指定するものです。

 メタタグを通常のプロンプトに組み込むことで、楽曲の各構成のイメージをより明確に伝えられます。たとえば「[Intro: soft piano]」「[Guitar Solo]」「[Outro: fade out]」といった指定が可能です。

 効果的なプロンプト作成のコツは、次のような要素を記述することです。

 

  効果的なプロンプト作成のコツ

  ジャンル指定(ポップ・ロック・ジャズなど)

  年代指定(50年代・60年代など)

  楽器構成(ピアノ・ギター・ドラムなど)

  テンポ設定(アップテンポ・スロー・ミディアムなど)

  感情表現(悲しい・明るい・情熱的など)

 感情や雰囲気を記述する際は、具体的な内容にすることでよりイメージに近い楽曲を生成できます。

Sunoを利用するパソコンスペックの目安

 Sunoはクラウドベースのサービスなので、高性能なパソコンは必要ありません。Google Chromeなどの、一般的なWebブラウザが利用できれば問題ないです。

 そのため、Suno以外の用途も考慮してスペックを検討しましょう。汎用性の高いおすすめのスペックは、次のとおりです。

パーツ

おすすめスペック

CPU

Intel® Core™ i5/AMD Ryzen™ 5 以上

メモリ容量

16GB以上

ストレージ容量

SSD 256GB以上

グラフィックス(GPU)

ゲーム・高度なクリエイティブ用途以外は内蔵グラフィックス(GPU)で十分

※ 新品購入時

 このスペックであれば、Sunoでの音楽制作はもちろん、一般的なオフィスワークや簡単なクリエイティブ作業にも対応できるでしょう。

Sunoの活用に!マウスコンピューターのおすすめパソコン

 マウスコンピューターは、作業内容に合わせてスペックをカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを販売しています。ここからは、Sunoの活用におすすめのマウスコンピューターのパソコンをご紹介します。

※ 製品の情報や価格は2025年9月17日時点の情報となります。

1.15.6型ディスプレイを搭載した「mouse A5-A5A01SR-A」

mouse A5-A5A01SR-A
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU AMD Ryzen™ 5 7430U プロセッサ
グラフィックス AMD Radeon™ グラフィックス
メモリ標準容量 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 500GB (NVMe)
パネル 15.6型 液晶パネル (ノングレア)
通常価格
(税込)
89,800
mouse A5-A5A01SR-A
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「mouse A5-A5A01SR-A」は、手軽にSunoを始めたい方におすすめのエントリーモデルです。AMD Ryzen™ 5 7430U プロセッサと16GBメモリを搭載し、Webブラウザで快適に音楽生成ができます。

また、15.6型の大きなディスプレイを搭載していることに加え、USB Type-CやHDMIによる映像出力にも対応しており、効率的に作業ができます。

音楽制作以外にも動画視聴やオフィスワークなど幅広い用途に対応し、日常使いのメインパソコンとしても活躍するモデルです。

2.クリエイティブワークに対応できる「DAIV R4-I7G50WT-B」

DAIV R4-I7G50WT-B
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ i7-13620H プロセッサー
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 4050 Laptop GPU
メモリ標準容量 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 500GB (NVMe Gen4×4)
パネル 14型 液晶パネル (ノングレア / sRGB比100% )
通常価格
(税込)
199,800
DAIV R4-I7G50WT-B
この製品を詳しく見る

より本格的な音楽制作環境を求める方には、クリエイター向けノートパソコンの「DAIV R4-I7G50WT-B」がおすすめです。

CPUには第13世代のIntel® Core™ i7プロセッサーを搭載しており、高負荷なクリエイティブ作業にも対応できます。また、グラフィックス(GPU)にNVIDIA® GeForce RTX™ 4050 Laptop GPUを採用しており、Sunoでの楽曲生成に加え、動画編集や3Dモデリングなども可能です。

さらに、重量は約1.41kg、厚さは18.3mmとコンパクトかつ軽量なボディを採用しており、モバイル用途としても優れています。

 

まとめ:Sunoは気軽に音楽を作曲できる生成AIアプリ

 Sunoは、音楽制作の敷居を下げる革新的なAI音楽生成アプリです。テキスト入力だけで本格的な楽曲を制作でき、2025年9月17日現時点では無料プランで1日10曲まで生成できます。

 有料プランでは商用利用が許可され、YouTubeでの収益化や音楽配信サービスへの投稿も可能です。ただし、著作権侵害のリスクがあるため十分注意して利用しましょう。

 Sunoはエントリークラスのパソコンでも利用でき、ログインや使い方も簡単なので、興味がある方はぜひ使ってみて下さい。

 マウスコンピューターでは、オフィスワークや趣味におすすめのエントリーモデルから、高度なクリエイティブワークにも対応できるハイスペックモデルまで幅広く販売しています。詳しい製品の情報は、公式サイトでぜひチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

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