DTM用ノートパソコンのおすすめ製品を紹介!スペックや選び方も徹底解説

イメージ画像

 DTMは、パソコンを使って音楽を制作・編集する手法です。快適なDTM環境を構築するには、ミドルスペック以上のノートパソコンが求められます。

 たとえば、CPUやメモリは、音楽データの処理速度や同時に扱えるトラック数、プラグインの種類などに影響があります。

 また、オーディオインターフェースやDAWなどの周辺機器・ソフトウェアの知識も重要です。

 この記事では、DTMに適したノートパソコンの選び方や、あると便利な周辺機器について解説します。

※ 製品の情報や価格は2025年2月14日時点の情報となります。

 

 

DTMとは「ノートパソコン・デスクトップパソコンを利用して音楽を制作すること」

 DTMとは「Desk Top Music」の略称で、パソコンを使用して音楽制作を行うことです。DAW(Digital Audio Workstation)と呼ばれるソフトウェアを用いて、作曲・編曲・録音・ミックスなどを行います。

 DTMのメリットは次のとおりです。

 

  DTMのメリット

  楽器が弾けない方や楽譜が読めない方でも作曲できる

  さまざまな楽器の音を出せる

  一人で音楽制作を始められる

 DTMは、ノートパソコン・デスクトップパソコンのどちらでも行えます。デスクトップパソコンは性能やカスタマイズ性に優れていますが、持ち運びができません。

 一方、ノートパソコンは持ち運びができることに加え、外付けディスプレイに接続することで作業効率を高められます。利便性を考慮すると、DTMにはノートパソコンの方がおすすめです。

 

DTM用ノートパソコンに必要なスペックとは?選び方も詳しく解説!

 DTM用ノートパソコンを選ぶ際は、次のスペックをチェックしましょう。

・CPU

・メモリ

・ストレージ

・グラフィックス(GPU)

・ディスプレイ

 各項目の選び方や、必要なスペックについて解説します。

CPUは「Core™ i5・Ryzen™ 5以上」

 CPU選びのポイントは次のとおりです。

 

  CPU選びのポイント

  CPUはDTMにおけるさまざまなデータ処理を行うパーツ

  CPUはインテル® Core™ i5・AMD Ryzen™ 5以上を選ぶ

  複数のソフトウェアやプラグインを使う場合はより高性能なCPUがよい

 CPUは音楽制作ソフトの動作やエフェクト処理など、多岐にわたる処理を担当します。作曲やミックスを快適に行うためには、インテルのCore™ i5やAMDのRyzen™ 5以上のCPUを搭載したノートパソコンがおすすめです。

 これらのCPUは、マルチコア・マルチスレッド性能にも優れ、複数の処理を同時に行うDTM作業に対応できます。複数のソフトウェアを同時に使用したり、プラグインエフェクトを多用する場合は、より高性能なCore™ i7やRyzen™ 7以上のCPUを選ぶとよいでしょう。

 

 

メモリは「16GB以上」

 メモリ選びのポイントは次のとおりです。

 

  メモリ選びのポイント

  メモリ容量が多いほど同時に処理できるデータ量が増える

  容量は16GB以上がおすすめ

  大規模プロジェクトや高音質音源を多用する場合は32GB以上を検討する

 メモリは一時的にデータを保存する役割を持ち、同時に処理できるデータ量に影響があります。8GBでも動作するソフトウェアはありますが、スムーズに作業をするためには16GB以上のメモリがおすすめです。

 複数のトラックやエフェクト、ソフトウェア音源を同時に使用する際に、メモリ容量が不足すると動作が遅くなったり、ソフトが強制終了するリスクがあります。

 高品質なサンプル音源を多用する場合やプロレベルのDTMを行う場合は、32GB以上のメモリを検討してください。また、将来的なアップグレードも考え、メモリの増設ができるかも確認しておきましょう。

 

 

ストレージは「500GB以上」

 ストレージ選びのポイントは、次のとおりです。

 

  ストレージ選びのポイント

  ストレージはDAWや音源データを保存するパーツ

  ソフトウェアや頻繁に使う音源データは速度の速いSSDがおすすめ

  容量は500GB以上、可能であれば1TB以上にする

 ストレージはDAWや作成したプロジェクトファイル、音源データを保存するパーツで、容量と速度の両方が重要です。ストレージの種類には読み書き速度の速いSSD(ソリッドステートドライブ)と安価で大容量のHDD(ハードディスクドライブ)があります。

 DAWやよく使うファイルはSSDに保存し、SSDだけでは容量が足りない場合、外付けHDDを利用するなどの使い分けも効果的です。

 容量は最低でも500GB以上、可能であれば1TB以上を推奨します。DTMは1曲あたりのプロジェクトファイルが数GBから数十GBになることもあり、複数のプロジェクトや高品質なサンプル音源を保存するためには十分な容量が必要です。

 

 

 

グラフィックス(GPU)は「内蔵タイプで十分」

 DTMにおけるグラフィックス(GPU)選びのポイントは次のとおりです。

 

  グラフィックス(GPU)選びのポイント

  グラフィックス(GPU)は画像処理を担当するパーツ

  DTMは内蔵グラフィックス(GPU)で十分に対応できる

  動画編集や3DCG制作を行う場合は専用のグラフィックス(GPU)を検討する

 グラフィックス(GPU)の役割は主に画像処理であり、音楽制作自体にはそれほど関与しません。そのため、一般的な音楽制作ではCPUに内蔵されたグラフィックス(GPU)で十分です。

 しかし、近年ではDTMの処理にグラフィックス(GPU)を活用する技術も登場しており、将来的には必要になる可能性もあります。

 また、動画編集や3DCG制作を並行して行う場合は、専用のグラフィックス(GPU)を搭載しておくと、これらの作業がより快適に進められるでしょう。

 

 

ディスプレイは「14インチ・フルHD以上」

 DTMにおけるディスプレイ選びのポイントは次のとおりです。

 

  ディスプレイ選びのポイント

  14インチ以上であれば十分な作業領域を確保できる

  解像度はフルHD以上を選ぶ

  持ち運びやすさと視認性のバランスを考慮して選ぶ

 ディスプレイサイズや解像度は、DTMの作業効率に影響します。14インチ以上のディスプレイであれば、DAWの操作画面やプラグインの表示が見やすく、問題なく作業ができます。

 14~15インチ程度のノートパソコンの場合、解像度はフルHD(1,920×1,080)以上を選びましょう。画面表示の精細感を得つつ、十分な作業領域を確保できます。

 16インチ以上の大きなディスプレイの場合は、WQXGA(2,560×1,600)などの高解像度モデルもおすすめです。

 ノートパソコンは、ディスプレイサイズが大きくなると本体の重量も増加します。持ち運びの頻度などを考慮して、バランスの取れたモデルを選ぶことも大切です。

 

 

作業効率を高めるなら「デュアルディスプレイ」もおすすめ

 ノートパソコンを使用する場合、外付けディスプレイを追加してデュアルディスプレイにすることをおすすめします。デュアルディスプレイを導入することで、作業スペースが広がり、複数のウィンドウを同時に表示できるため作業効率が向上します。

 デバイスの配置は縦がおすすめです。外付けディスプレイを上に、ノートパソコンを下に配置することで、トラックの一覧表示やミキサー画面の確認がしやすくなります。

 また、ノートパソコンによっては、本体と合わせて3~4つのディスプレイに出力できる製品もあり、さらに多くの情報を同時に表示することが可能です。

 

DTM用ノートパソコンは10万円以下の製品や中古品でもよい?

 DTM用ノートパソコンで、10万円以下の製品や中古品はおすすめできません。

 低価格のノートパソコンは、CPUの性能やメモリ容量が不足するモデルがあり、DAWの動作が不安定になる恐れがあるからです。

 スペック不足のノートパソコンを購入すると、複数の音源やエフェクトを使用した際に処理が追いつかず、音が途切れたり遅延が発生したりすることがあります。

 また、ノートパソコンはパーツの交換が難しいモデルが多く、後からの性能アップが困難です。そのため、最初から十分なスペックを持つモデルを選ぶことが重要になります。

 中古品に関しては、バッテリーの劣化や故障のリスクが高いうえに、保証がない場合もあるため、安定した作業環境を求めるなら新品を選んだ方がよいでしょう。

 

 

コストを抑えたい方には「BTOノートパソコン」がおすすめ

 BTO(Build To Order)ノートパソコンは、自分の用途に合わせてパーツをカスタマイズできる受注生産の製品です。

 既製品のノートパソコンと異なり、重要なパーツの性能を優先して構成できるため、コストを抑えつつDTMに適した性能を確保できます。

 たとえば、増設しやすいストレージ容量は最低限にしておき、DTMで重要なCPUやメモリにコストをかけるといった調整が可能です。保証やサポートも通常どおりに提供されるため、安心して使用できます。

 DTMを本格的に始める場合、さまざまな周辺機器も購入することになります。限られた予算で希望どおりのスペックを求める方は、BTOノートパソコンを検討してみましょう。

 

DTMにはノートパソコン・DAW以外も必要?あると便利な周辺機器を紹介!

 DTMを始める際は、ノートパソコンやDAWに加えて周辺機器があると、音楽制作の幅が広がり作業効率も向上します。

 DAWや周辺機器の用途、価格の目安は次のとおりです。

 

種類

用途

価格の目安

DAW

音楽制作を行うために必要なソフトウェア。用途に応じて多様な種類がある

10,000~30,000円程度

オーディオインターフェイス

マイクや楽器をノートパソコンに接続し、高音質で録音するための機器

10,000~30,000円程度

マイク

ボーカルやアコースティック楽器の録音に使用。繊細な音まで録音する場合はコンデンサーマイクがおすすめ

6,000~20,000円程度

マイクケーブル

マイクとオーディオインターフェイスを接続するケーブル

1,500~4,000円程度

マイクスタンド

マイクを安定して設置するためのスタンド。床に設置するタイプやデスクの天板に取り付けるタイプなどがある

3,000~10,000円程度

密閉型ヘッドホン

録音やミックス時の音の確認に使用。音を正確に確認したい場合はモニターヘッドホンがおすすめ

15,000~25,000円程度

モニタースピーカー

録音した音楽を確認・調整するためのスピーカー

8,000~70,000円程度

MIDIキーボード

音源を演奏・入力するためのキーボード。キーボードタイプやパッドタイプがある

6,000~20,000円程度

DTMにおすすめ!マウスコンピューターのノートパソコン5選

 マウスコンピューターは、BTOノートパソコンを販売するメーカーです。ここでは、DTMにおすすめできる、マウスコンピューターのノートパソコンを紹介します。

※ 製品の情報や価格は2025年2月14日時点の情報となります。

1.初めてのDTMにもおすすめの「mouse A5-A5A01SR-A」

mouse A5-A5A01SR-A
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU AMD Ryzen™ 5 7430U プロセッサ
グラフィックス AMD Radeon™ グラフィックス
メモリ標準容量 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 500GB (NVMe)
サイズ 15.6型
通常価格
(税込)
104,800
mouse A5-A5A01SR-A
この製品を詳しく見る

mouse A5-A5A01SR-Aは、DTMをライトに始めたい方におすすめのノートパソコンです。

CPUにはAMD Ryzen™ 5 7430U プロセッサ、メモリは16GBを搭載しており、快適にDTMを行うための最低限のスペックを備えています。

ディスプレイはフルHDの15.6型 ノングレア液晶を採用しており、編集やミキシングに十分な作業領域を確保しています。

また、安定した通信ができる有線LANや、電波の影響を受けにくいWi-Fi 6Eが搭載されており、通信速度による遅延が起こりにくい点も魅力です。

2.高性能CPUを搭載した「mouse A5-I7U01BK-A」

mouse A5-I7U01BK-A
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ i7-12650H プロセッサー
グラフィックス インテル® UHD グラフィックス
メモリ標準容量 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
サイズ 15.6型
通常価格
(税込)
119,900
mouse A5-I7U01BK-A
この製品を詳しく見る

mouse A5-I7U01BK-Aは、DTMをより快適に行いたい方におすすめのノートパソコンです。

CPUには高効率コアと高性能コアを搭載した、第12世代のインテル® Core™ i7 プロセッサーを採用。DAWをスムーズに動作させることができます。

また、使いやすいインターフェースも魅力です。HDMIとMiniDisplayPortを搭載しており、本体を含め最大3画面出力に対応しています。

さらに、USB端子が本体の両側面に配置されており、場所を選ばずデバイスを接続できる利便性の高さもポイントです。

3.薄型でスタイリッシュな「mouse B4-I7U01SR-A」

mouse B4-I7U01SR-A
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ i7-1355U プロセッサー
グラフィックス インテル® Iris® Xe グラフィックス
メモリ標準容量 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
サイズ 14型
通常価格
(税込)
169,800
mouse B4-I7U01SR-A
この製品を詳しく見る

mouse B4-I7U01SR-Aは、ハイスペックかつ堅牢性の高いノートパソコンです。高いパフォーマンスを発揮する第13世代インテル® Core™ i7 プロセッサーや、32GBの大容量メモリを搭載しています。

SSDは高速な読み書きができる1TBのM.2 SSDを採用。大容量なのでたくさんの楽曲を保存できます。

また、筐体には堅牢性が高く指紋が目立ちにくいアルミニウムを使っています。プラスチック素材より破損しにくく、故障のリスクを軽減できるでしょう。

 

4.専用グラフィックス(GPU)を搭載した「DAIV R6-I7G60SR-A」

DAIV R6-I7G60SR-A
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ i7-13650HX プロセッサー
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU
メモリ標準容量 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 500GB (NVMe Gen4×4)
サイズ 16型
通常価格
(税込)
249,800
DAIV R6-I7G60SR-A
この製品を詳しく見る

DAIV R6-I7G60SR-Aは、DTMに加え動画編集や3DCG制作、ゲームなどにも対応できるノートパソコンです。グラフィックス(GPU)に、NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPUを採用しており、高度な画像処理が求められる作業にも対応できます。

また、ディスプレイはWQXGA(2,560×1,600)のDCI-P3(デジタルシネマ向けの色域)100%対応の16型液晶を搭載しており、高精細かつ色表現に優れた環境で作業ができます。

さらに、長時間のDTM作業でもパフォーマンスが低下しにくいトリプルファンを搭載しているのも魅力です。

5.多様なクリエイティブに活用できる「DAIV R6-I9G70SR-A」

DAIV R6-I9G70SR-A
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル® Core™ i9-13900HX プロセッサー
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 Laptop GPU
メモリ標準容量 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4)
サイズ 16型
通常価格
(税込)
319,800
DAIV R6-I9G70SR-A
この製品を詳しく見る

DAIV R6-I9G70SR-Aは、プロレベルのDTMにも対応するハイスペックノートパソコンです。

モバイル向けの高性能CPU、第13世代のインテル® Core™ i9 プロセッサーを搭載しており、多様なプラグイン・エフェクトの使用や楽曲の読み込み・書き出しなどの負荷の重い作業を快適にこなせます。

ストレージには高速な1TBのM.2 SSDを搭載。容量が足りない場合は合計6TBまで増設できます。メモリは大容量の32GBを採用しており、用途に応じて64GBまでカスタマイズ可能です。

 

 

まとめ:DTM用ノートパソコンは推奨スペック以上のモデルを選ぼう!

 DTM用ノートパソコンは、DAWの推奨スペック以上のモデルを選ぶことが重要です。CPUはインテル® Core™ i5/AMD Ryzen™ 5以上、メモリは16GB以上を選択しましょう。

 これらのスペックを満たすことで、複数のトラックやエフェクトを同時に使用してもスムーズな動作が期待できます。

 また、ストレージにはSSDを選ぶと、データの読み書きが迅速になり、作業効率が向上します。

 マウスコンピューターでは、ライトなDTMからプロレベルのDTMまで、多様な用途に対応するノートパソコンを展開しています。

 スペックのカスタマイズにも対応しているので、ぜひ下のリンクから公式サイトをご確認ください。

 

 

 

マウスコンピューターのノートパソコンをご購入いただいたお客様の声