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EDIX東京2026レポート|NEXT GIGA時代の校務DXと教職員向け端末の最新トレンド

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 令和8年度に入り、教育ICTを取り巻く関心は、GIGA端末の整備・入替から、校務DXやAI、クラウド型校務支援などの活用へと広がりつつあります。

 そのような中、2026年5月13日~15日にかけて、東京ビッグサイトで日本最大の教育分野展示イベント「EDIX東京2026」が開催されました。そこでmouseLABOでは実際に編集部が展示会へ参加し、マウスコンピューターのブースの様子とともに、GIGA端末の次に教育業界で注目される新たなトレンドを、パソコンメーカーの視点からレポートします。

 

NEXT GIGAへの移行期で迎えたEDIX東京2026

 EDIXは、学校や教育機関に加え、企業の人事・研修部門など、教育に関わる幅広い方を対象とした展示会です。昨年の「EDIX東京2025」では3日間で約2万3千人を動員するなど、教育分野としては日本最大級の規模を誇ります。

EDIX入り口

 2025年度は、2019年頃のGIGAスクール構想が始まったころに導入されたICT端末が耐用年数である4~5年を迎え、パソコン業界ではGIGA入替需要として大きなトレンドとなっていました。

 そして2026年度、GIGAスクール構想第2期(NEXT GIGA)へと本格的にフェーズが移行してきたなかで開催された「EDIX東京2026」について、ここ数年にわたり毎年出展してきたマウスコンピューターの校務系担当者である宮本さんはこう話します。

 「今年は昨年よりも教員向けの校務端末や、校務DXといった文脈での展示がとても多いですね。マウスコンピューターでも展示のメインを校務端末やモニターにしていますが、他社さんも同様のようです。EDIX東京2026全体としてそういった雰囲気があるように感じます」(宮本さん)

教職員の働く環境と校務DX

 実際に日本の教育現場における長時間労働は社会問題となっており、教職員のICT環境整備による校務DXは多くの自治体で急務と言えるでしょう。マウスコンピューターでも大阪教育大学と共同で「液晶ディスプレイ導入による校務効率化の効果検証」を行うなど、教育現場におけるICT端末整備による校務DXを支援しています。

 

 

 昨年よりも3倍の広さでブースを展開したマウスコンピューターでは、「教員・校務DX パソコン 液晶ディスプレイ」の専用コーナーを設けて、今回の「EDIX東京2026」に備えていましたが、それでも常にコーナー前では来場者がスタッフから説明を受けている状態であり、来場者の関心度合いの高さが伺えます。

 「昨年よりもブースを広くしたとはいえ、想像以上に多くの方にご来場いただいてます。1日目、2日目はスタッフの方が足りなくなってしまうくらいの勢いで、3日目は急遽スタッフを増員したほどです。もちろん皆さん様々な製品について質問をされますが、今年は肌感としてやっぱり校務DX系や教職員向けのICT端末についての質問が多い気がします」(宮本さん)

マウスの教育業界向けラインアップ

 今回のマウスコンピューターブースは、過去のBtoB向け展示会に出展した際のブースと大きく雰囲気を変えており、いつもの黄色を基調とした見た目から柔らかい色味を織り交ぜた温かみのある雰囲気になっています。これは新しく発行した教育業界向け製品ラインアップのパンフレットに合わせた雰囲気になっており、「後でパンフレットを見返してもらった時に、ブースの事を思い出してもらえたらと思ってデザインしました」と宮本さんは話します。

ブースの様子

 「教員・校務DX パソコン・液晶ディスプレイ」の展示では今年でブランド創設15周年を迎えたMouseProブランドのCopilot+ PCである「MousePro G4」やiiyama製モニター、さらにユーザー自身でバッテリー交換が可能な「MousePro L5」シリーズやモバイル外付けモニターまで並んでいます。

 「教員・校務DX パソコン・液晶ディスプレイ」の展示

 その他、校務DX系以外にも様々な製品が展示してあり、利用用途ごとにブースが色分けしてありました。

 「工業・設計・制作・デザイン」分野ではクリエイター向けブランドであるDAIVシリーズや省スペースでありながらGPUも搭載できるMouseProのスリムケースシリーズが並んでいます。

「工業・設計・制作・デザイン」の展示

 「パソコン教室・DXハイスクール」の分野ではG TUNE、「児童・生徒向け」分野では2in1タブレットが展示されました。

「パソコン教室・DXハイスクール」の展示

広がるICT環境の整備に対し、推進が求められるゼロトラストの考え方

 教員向けの校務端末整備が今年は進んでいくと予測される一方、セキュリティ対策に関する展示も会場では目立っていました。教育現場におけるセキュリティは、一般的な企業とは異なる独自の特徴を持っています。

 「もともと、教育現場におけるネットワークは三層分離という形式をとっています。1つ目が校務系ネットワークで、児童・生徒の個人情報を扱っており、教員以外のアクセスを想定していない環境です。2つ目は学習系ネットワークで、児童・生徒もアクセスできる学習のために使われるネットワーク。3つ目が、外部に接続できるネットワークです。この三層分離が多くの学校で採用されていますが、AI導入やクラウド活用、校務DXが推進される昨今では、ゼロトラストの導入が求められるようになりました」(宮本さん)

 

 Tips

  ゼロトラストとは?
ゼロトラストとは、社内外を問わずすべてのアクセスを信頼せず、利用者や端末の状態を確認しながら情報を守るセキュリティの考え方です。

 従来の三層分離は、個人情報を多く扱う教育現場において、インターネット上の脅威から重要な情報を守るうえで有効な考え方の一つです。一方で、クラウド型校務支援やAI活用が広がる現在、ネットワークを分けて守る境界型セキュリティだけでなく、誰が、どの端末から、どの情報にアクセスしているのかを継続的に確認するゼロトラストの考え方が重要になっています。

 実際に文部科学省も「GIGAスクール構想の下での校務DXについて~教職員の働きやすさと教育活動の一層の高度化を目指して~」のなかで、次世代の校務DXの考え方として「校務系システムを閉域網で運用するのではなく、ゼロトラストの考え方に基づきアクセス制御によるセキュリティ対策を十分講じた上で、校務系・学習系ネットワークを統合。」と記載しています。

 一般企業においても、現在ではクラウド活用やテレワークの普及を背景にゼロトラストを前提とした環境構築が進められており、こうしたセキュリティの考え方は今後さらに広まっていくと考えられます。

変化する校務端末の要件とAI活用

 こうした教育現場における校務DXとセキュリティ対策の変化のなかで、重要となるのが実際に教職員が利用する校務端末です。これまでは分離されたネットワークごとに専用端末を用意し、用途に応じて使い分ける運用も見られました。しかし、ゼロトラストを前提とした運用では、端末そのものをどのように管理し、安全に利用できる状態を保つかが、より重要なテーマになります。

 端末の紛失や不正アクセス、アカウント管理、OSやアプリの更新、データ保護などを含め、パソコンそのものが校務DXの安全性を支える基盤のひとつになるためです。そのため、教職員向け端末はコストや持ち運びやすさだけでなく、処理性能、セキュリティ機能、管理のしやすさまで含めて選ぶ必要があります。

 さらに今後は、校務DXの一環として、生成AIやAIアシスタントの活用も広がっていくと考えられます。資料作成、会議内容の整理、教材準備、情報収集など、教職員の業務を支援する場面は多く、AIを快適かつ安全に活用できる端末環境の重要性も高まっていくでしょう。

 

 

 こうした背景から、教職員向け端末の選択肢として注目されているのが、Copilot+ PCです。Copilot+ PCは、AI処理に特化したNPUを搭載し、一定のAI処理を端末上で実行できることが特徴です。クラウドサービスと連携しながらAIを活用する場面に加え、今後は端末側の処理性能やセキュリティ、管理性まで含めた総合的な視点で、校務端末を選ぶことが求められていくと考えられます。

 今回マウスコンピューターブースで展示されていた「MousePro G4」も、こうした教育ICTの変化を見据えたCopilot+ PCです。教職員の校務を支える基本性能に加え、AI活用やセキュリティ、端末管理まで見据えたパソコンとして、これからの校務DXを支える選択肢のひとつになるのではないでしょうか。

 

EDIX東京2026で見えた、NEXT GIGA時代の教育ICTトレンド

 EDIX東京2026では、GIGA端末の整備・入替に続く教育ICTのテーマとして、校務DX、AI活用、クラウド型校務支援、セキュリティ対策への関心の高まりが感じられました。

 特に、教職員向けの校務端末や液晶ディスプレイ、端末管理・セキュリティに関する展示が目立っていたことからも、教育現場の関心が「端末を整備する段階」から「整備したICT環境をどう活用し、働き方改革や学びの質向上につなげるか」という段階へ移りつつあることが分かります。

 GIGAスクール構想第2期、いわゆるNEXT GIGAへとフェーズが進むなかで、教育現場に求められるICT環境も大きく変わりつつあり、マウスコンピューターは、パソコンメーカーとして、教職員と児童・生徒の双方を支える端末・周辺機器の提案を通じて、これからの教育現場の校務DXと学びの環境づくりを支援していきます。

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