4Kは3,840×2,160ピクセルの高い解像度を持ち、映像の細部まで鮮明に表示できるところが特長です。ゲームの臨場感を高めたい方にとって、4Kは魅力的な選択肢になるでしょう。
ただし、4Kで快適にプレイするには高性能なゲーミングPCが必要です。性能が不足していると、カクつきや遅延が発生する恐れがあるため、実現したいゲーム環境を明確にしたうえでスペックを検討する必要があります。
この記事では、4K対応ゲーミングPCのメリット・デメリットや必要なスペック、購入する際の注意点などを解説していきます。
※ 製品の情報や価格は2025年4月22日時点の情報となります。
- 4K対応ゲーミングPCのメリット
- 4K対応ゲーミングPCはいらない?デメリットを紹介
- 4K対応ゲーミングPCのスペック
- 4K対応ゲーミングPCを購入する際の注意点
- ゲーミングPCで4K出力するには?必要なものを紹介
- 4Kゲーミング液晶ディスプレイ(モニタ)を選ぶ際のポイント
- 4Kゲームにおすすめ!マウスコンピューターのゲーミングPC3選
- まとめ:4K対応ゲーミングPCはスペック選びが重要!
4K対応ゲーミングPCのメリット
4K対応ゲーミングPCのメリットは、次のとおりです。
高精細なグラフィックでゲームをプレイできる
新作ゲームを高いクオリティで楽しめる
ゲーム以外の用途でも活躍する
各メリットを詳しく解説します。
高精細なグラフィックでゲームをプレイできる
4K対応ゲーミングPCは、フルHDの約4倍となる3,840×2,160の解像度があり、グラフィックのディテールを非常に細かく表現できます。
たとえば、遠くの山や建物、キャラクターの表情や装備の質感まで、より自然かつリアルに描写してくれます。
グラフィックにこだわったオープンワールドゲームなどは、その恩恵をより感じられるでしょう。4K対応ゲーミングPCを使うことで、臨場感・没入感が高まり、よりよいゲーム体験につながります。
新作ゲームを高いクオリティで楽しめる
4K対応ゲーミングPCがあれば、4Kに対応した最新のパソコンゲームを高い品質で楽しめます。
フルHDなどでも最新ゲームをプレイできますが、精細さに欠け、そのゲームの魅力を最大限引き出すことができません。
近年のゲームは4K解像度を前提としたグラフィック設計が増えており、美しい映像を最大限に活かすには高いスペックが必要です。
高性能なグラフィックス(GPU)や大容量メモリを備えたゲーミングPCであれば、4Kでも遅延やカクつきが発生せず快適にプレイできるでしょう。
ゲーム以外の用途でも活躍する
4K対応ゲーミングPCは、ゲームだけでなく高度なクリエイティブ作業にも活用できます。たとえば、動画編集や3DCG制作などでは、解像度と画像処理性能の高さが作業の効率や品質によい影響を及ぼします。
ディスプレイ上に複数のウィンドウを同時に表示できるため、Webブラウジングや編集、プレビューといった作業も快適です。
また、4K画質の映画や動画を高画質で楽しめるため、エンタメ用途としても優れています。ゲームプレイに加えて、クリエイティブワークやエンタメの質も向上する点が、4KゲーミングPCの魅力です。
4K対応ゲーミングPCはいらない?デメリットを紹介
4K対応ゲーミングPCは高画質なゲーム体験ができますが、いくつかのデメリットがあります。
1つ目は、4K解像度で快適にプレイするには高性能なグラフィックス(GPU)とCPUが必要なことです。パーツの価格が高いため、パソコン価格も高額になります。
2つ目は、十分な冷却性能や電源容量が必要になることです。画像処理の負荷が大きいため発熱が増え、冷却性能や電源容量にも余裕を持たせる必要があります。
たとえば、高性能なグラフィックス(GPU)を搭載しているモデルでは、複数の大型冷却ファンや高出力の電源ユニットが求められるケースがあります。
3つ目は、すべてのパソコンゲームが4Kに最適化されているわけではないことです。元が4K解像度ではないので、描画が粗く感じるかもしれません。
このように、4K対応にはコストや運用面の難しさが伴う点を理解しておくことが大切です。
4K対応ゲーミングPCのスペック
4K対応ゲーミングPCのスペックを、「30~60fps」と「120fps以上」に分けて紹介します。
fpsとは、1秒間に画面を切り替える数を示すフレームレートのことです。この数値が高いほど映像がなめらかになりますが、その分高いスペックが求められます。
4K 30~60fpsでプレイするための推奨スペック
4K解像度で30~60fpsを安定して出すには、ミドルクラス以上の構成が必要です。4KはフルHDに比べて画像処理の負荷が増えるため、グラフィックス(GPU)とCPUの性能やメモリ容量が重要になります。
たとえば、4K解像度でゲームをプレイするには、NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 TiやAMD Radeon™ RX 7700 XTといったグラフィックス(GPU)が最低限必要です。
また、SSDはM.2タイプを選ぶと読み込み時間の短縮につながります。
4K 30~60fpsでプレイするために必要なスペックの目安は、次のとおりです。
パーツ |
推奨スペック(4K 30~60fps) |
グラフィックス(GPU) |
・NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Ti ・AMD Radeon™ RX 7700 XT など |
CPU |
・Intel® Core™ i5 / i7(第13世代以降) ・AMD Ryzen™ 5 / 7(Zen 4世代以降) |
メモリ |
16GB以上 |
ストレージ |
M.2 SSD |
4K120fps以上でプレイするための推奨スペック
4Kで120fps以上を安定して出すには、非常に高い画像処理性能が求められます。120fpsは映像が非常になめらかなので、動きの激しいゲームの視認性や反応速度がよくなるでしょう。
このような環境を実現するには、ハイエンドクラスのグラフィックス(GPU)が必要です。
さらに、データ処理を支えるCPUやメモリも高性能である必要があり、冷却性能も重要になります。
具体的なスペックの目安は、次のとおりです。
パーツ |
推奨スペック(4K 120fps以上) |
グラフィックス(GPU) |
・NVIDIA® GeForce RTX™ 5090 ・AMD Radeon™ RX 7900 XTX |
CPU |
・Intel® Core™ i7 / i9 ・AMD Ryzen™ 7 / 9(どちらも最新世代) |
メモリ |
32GB以上 |
ストレージ |
M.2 SSD |
4K対応ゲーミングPCを購入する際の注意点
4K対応ゲーミングPCを購入する際の注意点は、次のとおりです。
4Kに対応していないゲームもある
解像度を上げるとフレームレートが低下する恐れがある
ゲーム内の文字が小さくて読みにくいことがある
マウスの解像度が低いと操作しにくい
それぞれの注意点を詳しく解説します。
4Kに対応していないゲームもある
すべてのパソコンゲームが、4Kに対応しているわけではありません。特に古い作品やインディーゲームなどでは、4K解像度に非対応のものがあります。
対応していないゲームを4Kで表示すると、画面がぼやけたり、UIが乱れる恐れもあるので注意が必要です。
NVIDIAのDLSSや、AMDのFSRなどのアップスケーリング技術を活用すれば、フルHDなどの解像度を4K並みの画質にできます。ただし、これらに対応したグラフィックス(GPU)やソフトが必要です。
また、現状では4Kに対応していないソフトもありますが、今後は対応作品が増えると考えられるため、4K対応ゲーミングPCが無駄になることはないでしょう。
解像度を上げるとフレームレートが低下する恐れがある
4Kは画像処理の負荷が大きいため、グラフィックス(GPU)の性能が不十分だとフレームレートが下がる恐れがあります。たとえば、FPSやアクションゲームで60fpsを下回ると、敵の動きが見えにくくなり反応が遅れてしまいます。
推奨スペックを満たしていても、状況によってはフレームレートの低下が起こることがあるので注意が必要です。
これを防ぐには、DLSSやFSRといったアップスケーリング技術の活用や、解像度の調整で画質とフレームレートのバランスを取ることが有効です。
ゲーム内の文字が小さくて読みにくいことがある
4Kディスプレイでは、画面の情報が細かくなり文字やアイコンが小さく表示されることがあります。
UIが固定サイズで設計されているゲームでは、文字が視認しづらく、字幕やステータス情報が見えにくいと感じる方もいるでしょう。
たとえば、RPGなどのテキストを読む頻度が多いゲームではストレスを感じやすくなります。画面との距離が近くなり、目の疲れの原因にもなるでしょう。
ただし、UIスケーリング機能があるゲームでは、設定でテキストやアイコンの拡大表示が可能です。
マウスの解像度が低いと操作しにくい
ゲーミングPCで4Kのゲームをプレイする際、マウスのDPI(Dots Per Inch)が低いとカーソルの動きが遅く感じることがあります。DPIとは、マウスを1インチ(2.54cm)動かすと、カーソルがどれくらい移動するのかを示す数値です。
たとえば、1000DPI以下のマウスでは、広い画面をカバーするために何度もマウスを動かす必要があり、操作に無駄が生じます。
FPSやMMOなど、素早く正確な操作が求められるゲームでは、カーソル移動の遅さがプレイに影響することもあるでしょう。
操作性を高めるためには、4000DPI以上に対応した高精度マウスを使用することが効果的です。さらに、滑りやすいマウスパッドを選ぶことで、動きの負荷も軽減できます。
ゲーミングPCで4K出力するには?必要なものを紹介
ゲーミングPCで4K映像を出力するには、本体以外にも対応機器が必要です。
まず、ディスプレイが4K解像度に対応していなければ表示できません。
さらに、接続用ケーブルも4K対応の製品が必要です。HDMIやDisplayPortなどの画像出力ケーブルは、規格によって対応する解像度やリフレッシュレートが異なります。
代表的な規格と対応リフレッシュレートの目安は、次のとおりです。
接続規格 |
最大対応解像度とリフレッシュレート (※DSC未使用) |
HDMI 2.0 |
4K 60Hz |
HDMI 2.1 |
4K 120Hz(非圧縮)、8K 60Hz(DSC使用時) |
DisplayPort 1.4 |
4K 120Hz |
DisplayPort 2.0 |
4K 144Hz(非圧縮)、4K 240Hz(DSC使用時)、8K 60Hz(DSC使用時) |
※ DSCは映像を圧縮して効率的に伝送する技術
4Kゲーミング液晶ディスプレイ(モニタ)を選ぶ際のポイント
4Kゲーミングディスプレイを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
・リフレッシュレート
・応答速度
・機能
リフレッシュレートは120Hz以上あると映像をよりなめらかに表示でき、FPSやレースゲームなどの動きを捉えやすくなります。
応答速度は画面が切り替わる速さを示しており、ゲームでは1ms以下がよいでしょう。応答速度が速いことで、操作と画面表示のズレを軽減できます。応答速度が遅いと映像がブレたりタイミングがズレたりするため、快適にプレイできません。
ゲーム用のディスプレイには、便利な機能が付いているモデルもあります。たとえば、画面のカクつきやズレを抑えるG-SYNCやFreeSyncといった可変リフレッシュレート機能や、暗い部分を明るく表示してくれる暗所補正機能などが挙げられます。
ゲームは解像度以外の項目もプレイ環境に影響するため、これらのポイントもチェックして購入しましょう。
4Kゲームにおすすめ!マウスコンピューターのゲーミングPC3選
マウスコンピューターは、好みのスペックにカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを販売するメーカーです。
ここでは、4Kゲームに対応できるマウスコンピューターのおすすめゲーミングPCをご紹介します。
※ 製品の情報や価格は2025年4月22日時点の情報となります。
16GBのVRAMを搭載した「NEXTGEAR JG-A7A8X」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 7 7700 プロセッサ |
グラフィックス | Radeon™ RX 7800 XT |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
通常価格 (税込) |
234,800円 |
NEXTGEAR JG-A7A8X
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NEXTGEAR JG-A7A8Xは、4Kゲームに対応する高性能なゲーミングPCです。高度な画像処理を実現する16GBのVRAMを搭載したAMD Radeon™ RX 7800 XTを採用しており、重いゲームでも安定したパフォーマンスを発揮します。
また、16GBのDDR5メモリが搭載されており、マルチタスクにも強い構成です。読み書きの速い1TBのM.2 SSDを備え、大容量ゲームを複数インストールしても余裕があります。
さらに、直線的に空気が流れる冷却設計と、最大6基のファン搭載に対応しているため、長時間の高負荷プレイでも安定した動作が期待できます。
優れた冷却性能を持つ「G TUNE FG-A7A70」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 7 9700X プロセッサ |
グラフィックス | AMD RADEON™ RX 9070 |
メモリ標準容量 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 2TB (NVMe Gen4×4) |
通常価格 (税込) |
399,800円 |
G TUNE FG-A7A70
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G TUNE FG-A7A70は、高負荷な4K解像度でも安定してゲームをプレイしたい方におすすめです。CPUには、最新の製造プロセスである4nmに対応し、前世代と比較して処理性能が向上したAMD Ryzen 7 9700Xを搭載しています。
グラフィックス(GPU)には、AMD RADEON™ RX 9070を採用しており、高解像度と高フレームレートを両立できる構成です。
追加フレーム生成や高品質なアップスケーリングにも対応しており、画面の精細さやなめらかさを高める工夫がなされています。
AI性能が強化された「G TUNE FZ-I7G80」
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 265K |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 5080 |
メモリ標準容量 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 2TB (NVMe Gen4×4) |
通常価格 (税込) |
569,800円 |
G TUNE FZ-I7G80
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G TUNE FZ-I7G80は、4KゲームとAI処理を両立したい方におすすめのゲーミングPCです。CPUには、AI処理を支援するNPUを内蔵したIntel® Core™ Ultra 7 プロセッサーを搭載しています。
さらに、グラフィックス(GPU)にはNVIDIA® GeForce RTX™ 5080を採用しており、高画質な4Kゲームもなめらかにプレイできます。
外観はアルミ素材が使われており、質感にこだわる方にもおすすめです。
まとめ:4K対応ゲーミングPCはスペック選びが重要!
4K対応ゲーミングPCは、高精細な映像で高い没入感が得られる一方で、高性能なパーツ構成や対応機器の選定が求められます。
プレイしたいフレームレートも考慮して、ゲーミングPCのスペックを検討しましょう。
また、4Kに対応していないゲームもあるため、プレイ予定のタイトルが対応しているか確認することも大切です。解像度とフレームレートのバランスも重要なので、DLSSなどの技術が活用できるかも確認しておきましょう。
マウスコンピューターでは、4K・高フレームレートに対応できるハイスペックなゲーミングPCを販売しています。BTOによるカスタマイズにも対応しているので、ぜひ下記の公式サイトをチェックしてみてください。
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