ゲーミングPCの電気代ってどのくらい?金額と9つの節約方法を紹介

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 近年、テレビゲームはもちろん、PCゲームも大きな盛り上がりを見せています。
そんなゲームをプレイするにあたっての課題は、大きな消費電力です。
プレイ時間が長時間になればなるほど、電気代は嵩んでいくため、どれくらいかかるか知っておきたいところです。

 そこでこの記事では、ゲーミングPCにかかる電気代にフォーカスして平均値や節約方法を解説していきます。デスクトップPCとノートPCとの比較もしていますので、ぜひ参考にしてください。

※ この記事の情報は2023年10月時点のものになります。

なおゲーミングPCの電気料金は、testpage.jpで電力供給会社を東京電力に選択する条件で計算しております。

 

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ゲーミングPCの1カ月の電気代はいくら?

ゲーミングPCにおける電気代の計算方法

 ゲーミングPCに限らず、電気代は以下の計算式を活用して割り出します。

 1時間あたりの消費電力(KW)×使用時間(時間)×料金単価(円/KWh)

1時間辺りの消費電力を約0.28kWhとしたうえで、使用時間は1時間、料金単価はTECPOが出している値を参照にしました。

 0.28×1時間×36.6円=10.248円

 なお、上記の値はあくまでも一例です。使用するPC、使用する時間など、さまざまな要素を含んで数値は変動しますので、ご自身の環境に合わせて計算式に当てはめてみてください。

ゲーミングPC(デスクトップPC)の電気代

一般的なゲーミングPC(デスクトップPC)にかかる電気代は、約1,647円です。

実施した調査の条件は、以下の通り。

・消費電力:500W

・プレイ時間:1日3時間

・使用日数:30日

・電力供給会社:東京電力

なお、こちらの料金はあくまでも目安の金額となります。

 もちろん、より消費電力の高いデスクトップPCの使用や3時間を超えるプレイ時間になれば、金額は高くなるでしょう。使用状況に応じて、料金が変動する点は把握しておいてください。

ゲーミングPC(ノートPC)の電気代

続いて、一般的なゲーミングPC(ノートPC)にかかる1ヶ月間の電気代は、約544円です。

実施した調査の条件は、以下の通り。消費電力以外は、デスクトップPCと同様の条件下で実施しました。

・消費電力:165W

・プレイ時間:1日3時間

・使用日数:30日

・電力供給会社:東京電力

 ゲーミングノートPCは、単純に消費電力がデスクトップPCと比べて半分以下となります。よって、同じ条件下であれば、電気代を1,000円以上安く抑えて使用できます。

 なお、ゲーミングPC(ノートPC)も同様に、金額は目安となるため、自分の使用状況に合わせて検討してみてください。

ゲーミングPCをつけっぱなしにすると電気代はいくら?

 ゲーミングPCをそのまま仕事用で使っているなどの理由から、つけっぱなしにしてしまった場合の電気代をみていきましょう。24時間つけっぱなしにしたと仮定し、先程の式と値を当てはめてみます。

 0.28×24時間×36.6円=245.952円

 1日で245円以上の電気代がかかっていることを考えると、かなり高額な電気代になってしまうことが分かります。用途によって長時間つけっぱなしになることも分かりますが、できればスリープモードなどを駆使しつつ、電気代を抑えられる工夫をしていきましょう。

一般のPCと比較してゲーミングPCの電気代は高い?

 話題のFPSゲームからアクションRPGまで、さまざまなゲームを高画質でプレイできるゲーミングPCですが、電気代は通常のデスクトップPCと違いがあるのでしょうか。
 実は通常のPCとゲーミングPCの電気代には、2〜3倍程度の差があるとされています。

 ゲーミングPCはゲームのグラフィックや処理に「グラフィックボード」や「CPU」に大きな負荷がかかります。こうした負荷は通常のPCにはないもので、当然使用電力も大きくなります。
 プレイするゲームや遊ぶ時間にもよりますが、基本的には通常のPCより電気代は高くなることを理解しておきましょう。

ゲーミングPCの電気代をスペック別に比較!

 ゲーミングPCもスペックで電気代は異なります。ここからはデスクトップPCにおけるスペック別の電気代目安を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

ライトクラスのゲーミングPCの電気代|300W〜500W

300Wから500WのライトクラスのゲーミングPCの電気代を計算してみましょう。1時間あたりの電気代は、それぞれ以下の通り。

 300W:0.3kWh×36.6円×1時間=10.98円

 500W:0.5kWh×36.6円×1時間=18.3円

そして、これを1ヶ月間(30日間)、1日4時間使用すると仮定して電気代を算出していきます。

 300W:43.92×30=1,317.6円

 500W:73.2×30=2,196円

1日4時間使用した場合、300Wでは1,317.6円、500Wでは2,196円となりました。

ミドルクラスのゲーミングPCの電気代|600W〜800W

続いて、600W〜800WのミドルクラスゲーミングPCの電気代についてみていきましょう。

 600W:0.6kWh×36.6円×1時間=21.96円

 800W:0.8kWh×36.6円×1時間=29.28円

先程と同じく、上記値をベースに1日4時間使用し、30日間で計算してみます。

 600W:87.84×30=2,635.2円

 800W:117.12×30=3,514円

61日4時間使用した場合、600Wでは2,635.2円、800Wでは3,514円となりました。

ハイエンド・ヘビークラスのゲーミングPCの電気代|1,000W〜1,200W

1,000W〜1,200Wのハイエンド・ヘビークラスのゲーミングPCの電気代をみていきましょう。

 1,000W:1.0kWh×36.6円×1時間=36.6円

 1,200W:1.2kWh×36.6円×1時間=43.92円

そして、1日4時間30日の仮定で上記の数値から算出した結果が以下になります。

 1,000W:36.6×4×30=4,392円

 1,200W:43.92×4×30=5,270.4円

1日4時間使用した場合、1,000Wでは4,392円、1,200Wでは5,270.4円となりました。

ゲーミングPCの電気代を節約して抑える対策9選

 ゲーミングPCの消費電力や電気代は大きいですが、少しでも節約して抑える方法があります。

それでは、ゲーミングPCにおける電気代の節約対策を9つ紹介します。

1.使わない時はシャットダウンする

 ゲーミングPCを使用しない時間は、できるだけシャットダウンしましょう。

ゲーミングPCの電気代は、本体の電源がONになっている間も発生し続けます。特にゲームをプレイするなどの作業をしていないにも関わらずつけっぱなしにしておけば、電気代が嵩んでいくのは明白です

 そのため、ゲームをプレイする、配信をするなど、目的がある時間のみ電源をONにし、そうでない時間はできる限りシャットダウンしておくことで、電気代の節約につながります。

2.60〜90分以内に再度使用するならスリープモードにしておく

 60~90分以内にゲーミングPCを再度使用するのであれば、スリープモードで対応しましょう。スリープモードであればシャットダウンして再起動するよりも消費電力を抑えつつ、小まめな時間間隔での再起動に対応可能です。

 スリープモードを普段あまり使用しない方にとっては違和感があるかもしれませんが、小まめにゲーミングPCを使うのであればシャットダウンよりもスリープモードの方がお得になることを覚えておくことをおすすめします。

3.モニターの輝度を下げて調整する

 ゲーミングPCを使用するにあたって不可欠なゲーミングモニターですが、デフォルトの輝度設定が原因で電気代が高くなっていることもあります。より節約に重きを置くのであれば、モニターの明るさの指標である「輝度」を下げて使用するのがおすすめです。

 モニターの輝度を下げるとゲームプレイ時の見やすさに影響が出ますが、支障が出ない程度のバランスを見つけてみるとよいでしょう。

4.「80PLUS認証」の電源ユニットを使用して変換効率を高める

 ゲーミングPCの電源ユニットには、80PLUS認証という規格があります。

 80PLUS認証には、「80PLUS STANDARD」から「80PLUS TITANIUM」までの合計6段階が用意されています。

 この等級が高くなればなるほど、変換効率が高まるため、消費電力や排熱量の削減などのメリットを得られます。電気代の節約という点を追求する場合、電源ユニットに80PLUS認証のものを使用しましょう。

5.ファンの回転数を上げずに発熱を抑える

 ゲーミングPCのファンの回転数が上がると消費電力が高くなります。そのため、いかに回転数を上げず、発熱を抑えるかが節約のポイントです。

 ファンの回転数を上げず、PC本体の発熱を抑えるには、PCを置く場所を陽の当たらない通気性の良い場所にすること、排熱口に埃が溜まらないように、定期的に掃除することなどが重要となります。

6.イヤホンやヘッドホンを使用する

 電気代を抑えるなら、スピーカーの使用はあまり望ましくありません。イヤホンやヘッドホンに切り替えてプレイしましょう。
というのも、イヤホンやヘッドホンの使用で、消費電力を最小限にまで抑えられるからです。

 さらに、イヤホンやヘッドホンなら、細かな低音の音もしっかりと聞き取れます。よりゲームの世界に入り込んで臨場感を味わいながら遊べるでしょう。

7.グラフィックボードを最新版に交換する

 グラフィックボードは年々新しいモデルに進化しており、高性能なものであればあるほど、消費電力の値は大きくなる傾向にあります。

 しかし、最新のグラフィックボードには必要最小限の消費電力で稼働できる機能が搭載されています。

 これは旧型のグラフィックボードにない特徴となっているため、消費電力を効率化して節約に接続したい場合には、思い切ってグラフィックボードを最新版に交換するのも一つの方法です。

8.デスクトップPCではなくゲーミングノートPCを使用する

 前述したように、ゲーミングノートPCの方がゲーミングPC(デスクトップ)よりも消費電力が低く、電気代の節約につながります。そのため、節約という観点では、ゲーミングノートPCを使用しましょう。

 その代わり、プレイのしやすさやスペックについてはデスクトップには及びません。

 ゲームの臨場感やプレイのしやすさよりも電気代をはじめとしたコスト面が気になるなら、ゲーミングノートPCを選びましょう。

9.電気料金プランを見直して改善する

 電気料金には、プレミアムやスタンダード、夜トクなど、ライフスタイルに合わせたさまざまな料金プランがあります。

 特に、夜間など特定の時間にゲームをするなら、その生活習慣に合わせた電気料金プランに見直すことで、電気代を改善できます。

PCゲームを快適に遊ぶゲーミングPCならマウスコンピューター

 ゲームを快適にプレイするなら、マウスコンピューターのパソコンがおすすめです。

ストレスなく遊べる最新モデルの機種はもちろん、消費電力が少なく電気代を安く抑えられる機種など、幅広いラインナップを取り扱っています。
あなたのニーズにぴったりと当てはまるゲーミングPCが見つかること間違いありません。

 電気代をはじめ、コストを節約できるゲーミングPCをお探しなら、ぜひマウスコンピューターのラインナップをご覧ください。

まとめ:ゲーミングPCの電気代を節約しながら快適なプレイ環境を作ろう

 ゲーミングPCはゲームをより深く楽しむことができるデバイスではありますが、電気代がかかる分、生活との相談にもなります。

 節約方法や電気代の目安を把握しておくことで、快適なプレイ環境の構築にも役立つでしょう。

 「これからゲーミングPCを購入する」「ゲーミングPCを使っていて電気代を改善したい」なら、この記事を参考に探してみてください。