トップページ
製品ページ
導入事例
法人向けサービス


4日間で約26万人が来場し、世界中のゲームファンが注目する東京ゲームショウ(以下、TGS)。ステージ配信や映像演出の裏側では、トラブルが許されない環境のもと、数百台規模のPCが稼働している。2025年のTGSで複数のブース運営に携わったGLOE株式会社(以下、GLOE)では、今回初めてノートPCを主軸とした機材構成を採用した。その背景にあった課題、G TUNE導入の決め手、現場での評価について、マウスコンピューターのブース運営における全体統括を務めた笠原氏と、マウスコンピューターのブースでステージ制作を担当した川田氏に伺った。
TGSという大規模イベントで、省スペースかつ安定したPC環境を構築する
バックヤードのスペース制約と、電力コスト・瞬間的な電力上昇によるリスク
ノートPC主軸の構成で4日間トラブルなく完走
GLOEは2014年、eスポーツの競技運営・大会配信を主軸に創業した。現在はゲームエンターテインメント全般のマーケティング支援を手がけ、TGSをはじめとする大型イベントの企画・制作・運営を担うeスポーツ専門としては国内初の上場企業だ。
TGS2025では、複数のブース運営に関与。出演者のキャスティングは10〜20ブース、海外タイトル「Escape from Tarkov」のブースの企画・運営も担当し、G TUNEのノートPCは数十台規模で稼働した。笠原氏はマウスコンピューターのブース運営における全体統括として、配信とステージ運営の統合管理、来場者動線の設計、KPI達成管理を担った。
「TGSは日本はもちろん、世界中から注目されるイベントです。配信を伴う現場では、PC1台にトラブルが起きれば、数十万人が視聴する映像が途切れる可能性があります。機材選定には慎重にならざるを得ません」と笠原氏は語る。
開催は4日間で、ビジネスデイ2日、一般公開日2日という構成。設営・撤収を含めると約1週間に及ぶ長期プロジェクトだ。ステージ上で映していたのは、ゲームのプレイ映像に加え、会場内のカメラ映像、さらにオーバーレイと呼ばれる付加情報や演出素材。これらを安定して出力し続けることが求められる。
イベント前には、複数のノートPCと複数のディスプレイを接続し、動作確認を行う。本番と同じ環境を事前に構築し、接続や出力に問題がないかを検証するプロセスだ。
リスク管理で最も重視するのは来場者の体験価値の向上だ。加えて、オフラインの来場者とオンラインの視聴者、双方の体験を整合させる設計にも気を配る。「オンラインでは成立する進行でも、オフラインだと場が持たないこともあります。どちらか一方にトラブルが起きても、もう一方の進行が止まらないよう切り分けて運営しています」(笠原氏)


これまでGLOEのイベント現場ではデスクトップPCが主流だったが、TGS2025において、GLOEが担当したマウスコンピューターのブース運営では、ノートPCを中心とした構成に切り替えた。その背景には、会場特有のスペース制約と電力リスクという現実的な課題があったからだ。
「今回のマウスコンピューターのブース運営では、バックヤードと呼ばれるオペレーションスペースを、あまり広く確保できませんでした。デスクトップPCを10台置いたらそれだけでいっぱいになってしまうような環境で。「G TUNE」ノートPCなら同じ品質のオペレーションを省スペースで実現できます」と笠原氏は説明する。
イベント会場では電力の確保がそのままコストとリスク管理に直結する。電気を多く引けばその分費用がかかり、瞬間的な負荷上昇でブレーカーが落ちた場合、配信や運営が一斉に止まる可能性もある。
「デスクトップPCは消費電力が大きく、瞬間的に電気が跳ね上がるとブレーカーが落ちるリスクがあります。ノートPCは消費電力が少なく、充電した状態で使えるので、電力変動のリスクを下げられます。コスト面でもリスク管理の面でも、ノートPCに切り替えるメリットは大きかったですね」(笠原氏)
加えて、近年のゲーミングノートPCの性能向上も、判断を後押しした要因だという。
「以前のゲーミングノートPCは、起動しているだけでファンが回り続けたり、長時間の高負荷運用に不安が残るものもありました。ただ、今回はそうした心配はありませんでした。配信や映像処理を同時に行っても動作が不安定になることはなく、静音性や安定性の面でも十分に実用レベルだと感じています」(笠原氏)
数ある選択肢の中からG TUNEを選定した理由として、笠原氏は安定性と構成の自由度を挙げる。CPUやグラフィックボード、メモリといった基本スペックに加え、USBポートの数やDisplayPort、HDMIといった出力端子の構成も、現場運用では重要な判断材料になるという。
川田氏も現場の視点から評価する。「G TUNEは、ゲームタイトルとの相性が幅広く、カスタマイズ性も高い。他社製品だとゲームが起動しなかったり、モニターとの接続がうまくいかないこともあるのですが、G TUNEではほとんど経験がありません。現場としては本当にありがたいですね」(川田氏)
過去には、他社からレンタルしたPCが届いた時点で起動しなかったという深刻なトラブルも経験した。数百台規模の機材を扱うイベントでは、性能だけでなく「確実に動くこと」そのものが重要になる。その点で、G TUNEは現場リスクを下げられる選択肢だった。


導入前、ノートPCへの不安はなかったのか。笠原氏は「正直、特にありませんでした」と振り返る。
GLOEとマウスコンピューターの取引は、社名変更前(旧社名ウェルプレイド・ライゼスト株式会社)から約10年にわたって続いている。社内でも日常的にマウスコンピューターのPCを使用するスタッフが多く、現場での信頼は長年の実績によって培われてきた。
その信頼関係が深まるきっかけとなったのが、秋葉原のeスポーツ施設「e-sports SQUARE」で開催されたG TUNEのリブランド発表会だった。GLOEが運営を担当し、笠原氏も現場に立った。
「製品担当の方が、ロゴや筐体デザインを含めて“どう届けるか”に真剣に向き合っている姿が印象に残っています。その姿勢を間近で見たことが、信頼につながりました」(笠原氏)
今回のTGSでも、その信頼は結果として表れた。4日間を通じて、高負荷時でも熱暴走やフリーズといったトラブルは一切発生せず、配信・会場運営ともに計画通りに進行。オンライン視聴や会場施策なども含め、想定した成果を着実に得ることができた。
「想像通り、というより“信頼通り”の結果でした。機材の心配をせず、イベントづくりに集中できたのは大きかったです」(笠原氏)
川田氏も同意する。
「設営から本番まで1週間ほどの長丁場でしたが、PCまわりで気を取られることがなかった。これは現場にとって本当にありがたいことです」
「工場から直接出荷していただいて、届いたときに不良があったこともない。安心して使わせていただいています」(笠原氏)


イベント制作に置いて重要なのは、「どちらが優れているか」ではなく、現場条件に合った選択ができるかだ。笠原氏はデスクトップPCとノートPCの使い分けについて、次のように説明する。
「デスクトップPCはDisplayPortやHDMI、USBなどの端子数が多く、モニターを2枚、3枚と出力したり、キーボードやマウスをユーザーの好みで選べたりと拡張性があります。排熱や電力の安定性も高い。一方で設置スペースや電源容量に制約がある現場では、ノートPCのほうが適しています」(笠原氏)
今回のTGSでは、バックヤードの狭さや電力リスク、輸送効率といった条件を踏まえ、ノートPCが最適解だった。
「デスクトップPC1台を運ぶ量で、ノートPCなら10台近く運べます。配送コストや現場への導入コストを抑えられるので、予算規模の異なる現場にも対応しやすくなります」(笠原氏)
eスポーツの競技シーンでも、ノートPCでのプレイは十分可能だという。「もちろん外部キーボードやモニターを接続することになるので、一体型のメリットは薄れますが、スペック的には問題ありません。今後、小型のeスポーツイベントや競技シーンでも、ノートPCでプレイする選手は増えていくのではないでしょうか」(笠原氏)


最後に、今後のG TUNE活用の展望と、機材選定に悩む担当者へのアドバイスを伺った。
GLOEでは現在、大型イベントに加え、来場者100〜200人規模の小型イベントや、地方自治体との連携、教育現場への展開も行っている。マーケティングの企画段階から関わる案件も増えてきた。
「ノートPCで十分な性能が出せるようになったことで、小規模イベントや教育の場でも使いやすくなっています。子どもでもノートPCは普通に触れますし、地方への持ち出しも楽です。さまざまな規模の現場でG TUNEを活用していきたいと考えています」と笠原氏は語る。
機材選定に悩む担当者へのアドバイスを求めると、笠原氏は次のように答えた。
「大量の荷物を持ち込めない現場や、電力に制約がある現場では、まずノートPCへの置き換えを検討してみてください。省スペースと電力面でメリットが大きいです。一方、端子数や拡張性が必要な場合はデスクトップPCが有利。用途に応じて明確に使い分けることが大切です。調達やレンタルでは、安定供給と初期不良リスクの低さを最優先に考えるべきだと思います。G TUNEはカスタマイズ性と安定性を両立しているので、迷ったら有力な選択肢になると思います」(笠原氏)

お問い合わせはこちら
お問い合わせはこちら