「タブレットPCを使った授業や課外活動は好評です。子供たちはみんな声をそろえて『楽しい』と言っています」と目を細めるのは同校情報教育主任の平田 久貴氏。低学年ではタブレットPCのカメラ機能を使った動画、画像撮影がメインとなる。4年生ではこれに加えインターネットを使った検索や、撮影データを素材に内容を考察するという学習が日常化しているという。また5年生になると、データの入力や保存といった基礎的な知識や技能が身につきはじめるため、児童が主体的に活用できるよう授業に取り入れている。
「このほか、一般的な授業でもタブレットPCと大画面モニターをHDMIケーブルで接続して、デジタルデータを投影しながら学習を進める方法も浸透してきました。児童だけでなく、教員にもICTが自然な形で使われるようになってきました」と平田氏は話す。また同校では名産の木島米の田植えから刈り取り、脱穀や精米に至るまでを体験する学習を取り入れているが、近年では横須賀のアンテナショップでの試食販売も児童が実施している。「販売は遠方で行うため、すべての児童が参加するわけではありません。そこで参加した児童は当日の様子などをタブレットPCで撮影し、大画面モニターを使って報告会を行うのです」と語った。