池澤あやかさんに聞く「今更ですが、プログラミングって何ですか?」池澤あやかさんに聞く「今更ですが、プログラミングって何ですか?」

こんにちは、さえりです。

最近、「プログラミングは小学生でも必須科目になるかも」とか「人工知能が発達して人間の仕事をなくすかも」といった未来的な話を耳にしますが、みなさんはどう思いますか?

わたしはこう思っていました。

「いや、ちょっと待って。そもそもプログラミングって何!? エンジニアとどう違うの!? プログラミング書ける人って何ができるの!? ぜんぜんわかんないんだけど!」

友人に一度「プログラミングって何?」って聞いたら、鼻で笑われた後に「プログラムを書くことだよ」と冷たく言われて、(いや、書くとかはわかるんだけど…。それが結局何をしていて、何ができて、それができることで何になるかがわかんないんだってばぁ)と思いながら「なるほどぉ」と答えたんですね。

いやさすがにわたしにも、なんとなくWebサイトを作る人とかそういうイメージはあるんです。ただ、聞くところによると、こういうのをつくるのもプログラミング(の一種)らしいとか…。ああ、思考が迷宮入りしてきたかも…。

……わからん。もはや何が“プログラミング”なのかわたしにはわからん。

みなさんは本当にわかってますか……?

正直聞きづらい空気あるじゃないですか。そんなことも知らないノォ? みたいな空気。

それに、「人工知能が発達してさぁ、人間の仕事をなくしちゃうらしいじゃん」みたいな話もよく聞くようになりました。最近では人工知能がコールセンターで活用されたり、自動運転をしてくれたりと、様々なテクノロジーの活用がすでに行われているようなんですよね。ぜんぶ聞いた話だけど。

完全に文系のわたしは、手塚治虫のSF漫画的なああいう話を聞きながらも「そんな将来くるわけないだろ。まだ2017年だぞ!車も空飛んでないし!」と思っていたのですが、実際には2045年までにテクノロジーが進歩して社会が大きく変わるのではないかと言われているそう。AIがAIを作るとかホント? 私以外、私じゃないの?

来るべきその日に…Xデーに備えて、そんなときのために子供にはプログラミングを勉強させたほうがいいのかもしれません。って本当?

……すべての疑問を払拭すべく、今回はタレントでプログラマーの池澤あやかさんにお話を伺ってきました。

池澤あやか

お話を聞かせてくれた人:池澤あやかさん
タレント/プログラマー。2006年の第6回東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞を受賞、女優としてデビュー。芸能活動を続けながら慶應義塾大学環境情報学部(SFC)に入学し、プログラミングと出会う。現在は、プログラミングができるタレントとして活躍中。

さえり

お話を聞く人:さえり
フリーライター。計算があまりにも苦手なせいで、数字の話をされている間はなにも聞こえなくなるという特異体質。ITベンチャー企業に勤めていたとき、プログラミングの話をされたときは笑ってやり過ごしていたタイプの人間。

今更聞けない「プログラミング」のこと

さえり

今日はよろしくお願いします!

さえり

早速ですが、プログラミングってなんですか? エンジニアと何が違うんですか? プログラミングを勉強したらどうなるんですか?プログラミングができないと将来食べられなくなりますか? 数学が苦手でもプログラミングってできますか?

池澤あやか

(多い)

池澤あやか

では、ひとつずついきましょう!

池澤あやか

まずはプログラミングとは、「コンピューターにこれをしてください」ってお願いするための言葉です。人間にお願いするときは雑に「アレ、いい感じにやっといて」って言っても通じるじゃないですか。でもコンピューターは正確に決まった形でお願いしなければならなくて。プログラムを書く、というのはそういう言葉を書くということですね。

さえり

あー、流行りの「忖度」とは真逆の。具体的なお願いごとを指示するためのそういうプログラム(命令)を書く人がプログラマーってことですね。ちなみにプログラマーとエンジニアって違うんですか?

池澤あやか

車を修理する人とかも「エンジニア」っていうんですよ。分かりやすく言うと、大きなくくりがエンジニアで、その中にプログラマーが入るっていう感じですね。

さえり

ふむ……。お弁当箱がエンジニアで、オカズがプログラマーみたいな…。プログラミングってどんなところで使われているんですか? Webサイトを作るとか?

池澤あやか

もちろんWebサイト制作でもプログラムは使います!でもそれ以外にもいろいろなところで活用されていて。
たとえば……、わたしが以前大学の卒業制作で作ったもので魚を好きな方向に泳がせることができる装置があるんですが……。

syncFish from xlab on Vimeo.

池澤あやか

魚には水流に逆らって泳ぐという性質があるのですが、水流を判断するために、周りの景色の変化を観察しているそうです。
この性質を利用して、人がセンサーを触ると魚に見えている景色を右回り・左回りに流れるように変化させることで、魚の泳ぐ方向をコントロールする仕組みを作りました。

さえり

なるほど……。魚を自由自在に自分の行きたい方向に泳がせることができる……。神になった気分になれそう……。

池澤あやか

他にも生活の身近な例を挙げると、たとえばトイレの蓋が自動で開閉したり、水が勝手に流れたり、コンビニに入る時の自動ドアとかもプログラミングによって動いているんですよ。

さえり

あれもプログラミングなんですね! んーと、じゃあコンピューターを動かすためには必ずプログラミングが必要ってことですか?

池澤あやか

そうですね。

さえり

じゃあ世の中にはとんでもない人数のプログラマーがいるってことですね!?

さえり

なんだかそこまで聞いているとプログラマーってなんでもできるんじゃないかって気がしてきました。自分の不便なことを自分で解決できちゃいそうな……。

プログラミングで不便なことを解決できる?

池澤あやか

もちろんできることは限られますが、自分で作りたいものを自分で実現することはできますよ。

さえり

じゃあ、たとえば自分の好きなゲームを自分で作ることとかもできるんですか?

池澤あやか

できますね。

さえり

じゃあ雨の日に絶対に傘を忘れないようにするとか、

池澤あやか

できますね。

さえり

朝必ず起きられるようにするとか……、

池澤あやか

できます。

さえり

ついでに彼氏見つけてきてもらうとか……。

池澤あやか

それは自分でやってください……。

さえり

はい……。

池澤あやか

プログラムにも、もちろんできることとできないことはありますよ。自分で仕組みをしっかり考えられるなら作ることができます。たとえば、先ほど聞かれた「朝起きるシステム」はわたしも作ったことがあるんです。目覚ましがなると、隣においたドラがバシンバシン鳴って起こしてくれるっていう(笑)。

さえり

中華一番感ありますね。わたしはスマホの目覚ましを1分ごとに設定するしかできないからドラでも羨ましい……。布団を剥がしてくれるとかもできるんですか?

池澤あやか

動きの仕組みさえ考えればできますよ。もちろん、アイディアと自分ができることのせめぎあいなのですが……。

さえり

え〜、すごい。なんでも不便なこと解決できちゃいそうですよね。

理系じゃなくてもプログラマーになれる

さえり

けどやっぱりプログラミングって難しいですよね。理系の人にしかできないイメージがあります。池澤さんはいつからプログラミングをはじめたんですか?

池澤あやか

わたしが始めたのは大学の時ですね。わたしもともと文系で、プログラマーになりたい! と思っていたわけでも親の教育が影響していたわけでもなくて。慶応大学のSFCっていうところに通っていたんですが、ここは文理融合学部と呼ばれていて文系と理系の境目があまりなかったんです。それでたまたま所属した研究室がわりと理系よりの電子工作やプログラミングが必要なところだったんですよね。

さえり

なぜその研究室を選んだんですか?

池澤あやか

先輩が作った作品で、「チュッパチャップスに味を加えるっていうデバイス」があったんですよ。シュワシュワする振動を与えて、炭酸風味みたいなのを加えるんですけど、実際食べてみると本当にシュワシュワして。それを見てわたしも「おもしろデバイスを作りたい!」と思って。

池澤あやか

そこから必死に勉強しました。卒業制作では先ほど紹介したように、魚を自由自在に動かすプログラムなどが書けるようになりましたね。

さえり

理系じゃなくても頑張ればできるものなんですね……。わたし数学がすごく苦手で、数字のこと考えるだけでもお腹が痛くなるんですけど、そういう人でもできるようになるんでしょうか?

池澤あやか

プログラムには二種類あって、数学が必要な領域と必要じゃない領域があるんです。たとえばアプリの開発などであれば、論理構造さえ組み立てられたら、文系の人でも作れるようになりますね。

池澤あやか

一方で、プロジェクションマッピングとかをやろうとすると……数学は必須ですね。何か物が破裂するという映像を作りたかったら、物が破裂するとどう動くかを物理法則で計算して……と、かなり難しいので……。

池澤あやか

文系でも、アプリやWebならつくれるようになると思いますよ。電子工作も簡単なものならすぐ出来るようになると思います。

さえり

電子工作っていうのはどういう勉強が必要なんでしょう……?

池澤あやか

オームの法則って学校で勉強しませんでしたか? V=IRとかなんか「電気」にまつわるやつ。

さえり

あ〜なんかやりました! もうすっっっっっかり忘れましたけど、マークだけ覚えてます。これでしょΩ、これΩ。どせいさんの鼻みたいな。

池澤あやか

そうです(笑)。電気の勉強をして電子工作とかができるようになって、アプリも作れるようになってくるじゃないですか。すると、今流行りのIoTをとかも作れるようになりますね。

さえり

IoT! ってのもよく聞くんですけど、IoTってなんですか……? あいおーてぃー……?

池澤あやか

「Internet of Things(モノのインターネット)」という名前の略称なんですが、その名の通り、物がインターネットにつながることなんです。
たとえば、体調の心拍なんかを記録して、アプリ側のほうで健康状態を管理できるようになるとか。アプリとデバイスがセットみたいなものですね。

さえり

ふむ……。普段から趣味としてもものづくりをしているんですか?

池澤あやか

わたしは今タレント業とエンジニア業の二足のわらじを履いているのですが、空いた時間で「光るチョコ」とか「ポッキーゲームマシーン」みたいなネタプログラムなんかもちょっと作ったり……。

さえり

あ、そうでした! 光るチョコ、見させていただいたのですが……、あれって何がどうなってどうなってるんですか? パソコンにつないでいるわけじゃないですもんね。

池澤あやか

そうですね。これはいろんな色に光るLEDを9個用意して、光らせるためのプログラミングを「マイコン(マイクロコンピューターの略)」に書いて埋め込んだんです。

さえり

へー! 自分で思い描いたものを自分で作れるとなれば相当面白そうですよね。

さえり

ど〜〜〜んなものでも自分で作れるってなったら、池澤さんは何をやりたいですか?

池澤あやか

うーん。もしできるなら映像で空間を沸かす「VJ」をやりたかったですね。今のわたしのスキルじゃ難しいんですが……。やっぱりプロジェクションマッピングとかも作ってみたいですし、別分野だと機械学習も勉強したいです。だから中高生のころ数学をもっと真面目に勉強しておけばよかったなーと思いますね(笑)。

さえり

なるほど。たしかにあのころ「なんで数学なんかやるんだ」「なんでΩなんて勉強するんだ」と思ってましたもんね……。
あのころから「これを勉強したらプロジェクションマッピングが作れるようになるかも」と思っていたら、もうちょっとモチベーション高く勉強できたかな? って今聞いていて思いました。

池澤あやか

そうなんですよね。そういう意味では小さいころから子どもたちがプログラミングに触れるのはすごくいいことだと思っています!

プログラミングはどんな未来を連れてくるのか

さえり

あと聞きたいことがあったんですが……。「人工知能」が人間の仕事を奪うかもしれないみたいな話ってよく聞くようになったじゃないですか。そんな未来って本当にくるんでしょうか?

池澤あやか

近い将来、訪れる世界だと思いますよ。機械がやったほうがいいなっていう仕事はたくさんあるので、特定のある分野では人間が働かなくてよくなるかもしれません。ちょうどその議論が世界的に盛んになっているんでしょうね。良し悪しがきっとあるでしょうし。

池澤あやか

将来的には、冷蔵庫の中に何が足りないかを見ておいて勝手に補充してくれたり、ドローンの登場によって短時間でものを運んでくれたりと、いろんなことが可能になるといわれていますしね。

さえり

なんかもう、ドラえもんの道具みたいですね。リアルタイムで翻訳してくれる、Google翻訳のカメラアプリもすごいですよね。

さえり

……でも、そういうことを可能にしているのは「プログラマー」がいるからなんですよね?

池澤あやか

そうですね。コンピューターに仕事を取られる側ではなく、コンピューターを操る側にならないといけないなと思います。人工知能も目的を与えるのは人間なので、プログラマーになるというのは「コンピューターに目的を与える側の人間になる」というか。

さえり

かなり有利ですね……。プログラミングを覚えれば仕事を取られることなく一生食べていけそう。

池澤あやか

あと、どういう分野がコンピューターに取って代わられる分野で、どういう分野は生き残ってっていうのとかが、テクノロジーに触れているとなんとなくわかりますね。それもすごく有利なことだなって思います。

さえり

そういえばどこかの記事で、テクノロジーが進化してもなくならないのがスナックのママだという話が出ていました。人の話を聞くこととか、情緒をもたせたりするのは人工知能には難しいとか……。

さえり

たとえば、プログラミングができるスナックのママとか最強かもしれないなぁ……。カラオケもうまいし、働く人のストレスも解消できるし。未来の大人の社交場になりそう!

池澤あやか

それ最強ですね! わたしもタレント業と両立していますが、やりたい仕事と両立できるのもプログラマーになるメリットです。

さえり

たしかに! 売れないバンドマンだけど、プログラミングできてめっちゃ稼いでるとかもいいなぁ。

池澤あやか

うんうん、そうですね。わたしがもし親だったらやっぱりプログラミングは勉強させたいです。そもそも「あれも作れるかも!」とか「これはこうしたらいいんじゃないか」という好奇心が湧いたり自分で考える力が養われると思いますし。

池澤あやか

数学を勉強してもっと格好いいもの作りたい! とか、 論文読むためにも英語も勉強したい!とか、いろんな分野に興味関心をもって主体的に、かつ楽しみながら取り組めるようになるのは大きな武器になるでしょうね。

さえり

たしかに、大事なことかもしれない!

池澤あやか

そういう意味では、幼少期からパソコンに触れて、柔軟な時期にもうちょっといろんな人たちがプログラミングに興味を持ってくれたらいいなぁと思いますね。

さえり

もし本当にそんな世界が訪れるんだったら、いまこうやってせっせと記事を書くよりも、急いでプログラミングの勉強をして、自分の過去記事を全部読み取らせてわたしの代わりに記事をかいてくれるプログラムを書けるようになった方がいいような気がしてきました。

さえり

それでわたし自身は仕事を受けるところまでやってあとはハワイでのんびりココナッツジュースを飲みながら暮らして……

池澤あやか

あ〜〜〜〜。

池澤あやか

残念ながら今の技術ではそれは難しいですね……。ストレートニュースみたいな事実だけを伝える文章は生成できるんですけど、面白い文章に仕上げるとかそういうのはまだ難しいと思います。

さえり

えっ、あっ。ここまでできることばっかりだったのに……。

さえり

真面目に働きます……。今日はありがとうございました!

さいごに

取材を通じてプログラマーという人たちが何をしているのか、ほ〜〜〜〜〜んの少しだけわかったような気がします。

「2045年問題」をはじめとして、時代がテクノロジーで変化するころわたしたちはちょうど親世代に当たるはず。子どもたちの未来のためにも正しい知識を早いうちにつけておきたいなと感じた取材でした。

コンピューターに操られる人間になるのではなく、コンピューターを操る側の人間になりましょう〜! それではまたね!

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