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「PCを買うと、ゲーマーとして1個ランクが上がる」――よしもとゲーミングの5人が語る、ゲームの楽しみ方と“遊び”が仕事になるまでの道のり

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家庭用ゲーム機とゲーミングPCの両方で遊べるゲームが増えています。そんななか、プロゲーマーやストリーマーは、何を基準にプレイする環境を選んでいるのでしょうか。また、子どもの頃から好きだったゲームが、どのように仕事へ変わっていったのでしょうか。

今回話を伺ったのは、よしもとゲーミングに所属する風次さん、shushupiyさん、ひろちんさん、あとばるさん、Japanese小池さんの5人。競技選手、ストリーマー、ゲームキャスター、芸人と、それぞれ異なる立場からゲームに携わっています。

取材場所となったよしもとゲーミングのスタジオには、マウスコンピューターからゲーミングPC「G TUNE」が提供されています。家庭用ゲーム機とPCの使い分けや、初めてゲーミングPCを手にしたときに感じた変化、そしてゲームを仕事にするまでの道のりなどについて伺いました。

 

実況、司会、配信、さまざまな立場でゲームに携わる5人

――まずは、皆さんの自己紹介からお願いします。

風次:
よしもとゲーミングでは、キャスター部門で活動しています。『裏切りマンキーコング』というコンビのツッコミ担当、風次と申します。普段はゲーム大会の実況やイベントの司会をやらせてもらっていて、得意なのはスプラトゥーンと格闘ゲーム全般。パズドラからPCゲームまで何でもやるので、どんなキャスターでもいけます。いつでも呼んでください!

ひろちん:
売り込んでますね!

インタビュー風景左から風次さん、shushupiyさん、ひろちんさん

風次:
ここはボケちゃいけないところだなって(笑)。

shushupiy:
シューティング部門のshushupiyです。普段は『マーベル・ライバルズ』をメインに、『VALORANT』や『オーバーウォッチ』など、TPS・FPSをやっています。なかでも『マーベル・ライバルズ』のスパイダーマンは、たぶん日本で一番ランクが高いです。もともとは『Fortnite』のプロで、16歳のとき弟と2人でよしもとゲーミングに入りました。

ひろちん:
ひろちんです。僕はよしもとゲーミングの『アザープレイヤー』という、唯一の「その他」枠に入っていまして。ゲームの種類だけなら、この中で一番いろいろ触っている自負はあります。

あとばる:
僕はシューティング部門です。メインはスプラトゥーンで、『カラマリ』という4人チームのメンバーの1人です。普段はスプラトゥーンの配信が多いので、この中だと一番、家庭用ゲーム機に触れる機会が多いと思います。ただ、PCではインディーゲームがすごく好きなので、皆さんのイメージ以上にPCにも触れています。

Japanese小池:
『Call of Duty』でプロゲーマーになって、プレイヤーではなく、データアナリストやコーチ、監督を4年間やっていました。最初は家庭用ゲーム機でプレイしていたんですが、途中からPCでFPSをやるようになりました。今は『名誉シューティング部門』ですね(笑)。

インタビュー風景2左からあとばるさん、Japanese小池さん

――最近、皆さんの間で流行っているゲームはありますか。

風次:
僕とひろちん、あとばる君、それにshushupiy君も含めて、小池さん以外の4人は『リズム天国 ミラクルスターズ』にハマってますね。

ひろちん:
めっちゃやってます。ただ、みんなで一緒に配信しよう、みたいなことはしないんですよ。仲が悪いわけじゃないんですけど(笑)。お互いの配信をお互いが遠くから見ている感じです。

インタビュー風景3

――唯一、Japanese小池さんはやっていないんですね。

Japanese小池:
僕は壊滅的にリズム感がないので(笑)。あと、のんびりしたゲームも苦手なんです。できることが多いと、何をしたらいいか迷っちゃって。『俺がやりたいのはこれじゃない、戦いだ!』ってなります(笑)。

PCと家庭用ゲーム機はどう使い分けている?

――PCと家庭用ゲーム機、両方で発売されている場合、何を基準にどちらで遊ぶか選んでいますか。

風次:
シューティングや射撃系のゲームは、絶対にマウスでやりたいです。PCと家庭用ゲーム機の両方に出ているなら、僕はキーボードとマウスを使えるPCで遊びたい。逆に格闘ゲームは家庭用ゲーム機が多いかな。『鉄拳8』や『ストリートファイター6』の大会だとPS5を使うことが多いので、標準環境に慣れておきたいんです。それに海外遠征に自分のPCは持ち歩けないですから。

shushupiy:
僕はデバイスの多さでPCを選びますね。PCなら、いろいろなマウスやキーボードを使えるのがいいところ。逆に家庭用ゲーム機は、デバイスが固定されているぶん、慣れればやりやすいメリットはあります。大会でも同じ環境をそろえやすいですし。

あとばる:
僕はもう、Switchはスプラトゥーン専用機みたいになっちゃってます。それ以外だと、たとえば『モンスターハンター』なんかも家庭用ゲーム機で遊ぶかな。PCで配信しながらDiscordもつなぐと、1台のPCに負担がかかるのがちょっと不安で役割を分けたいんです。家庭用ゲーム機は「ゲームを動かすだけの機械」みたいなイメージですね。

あとばるさん

ひろちん:
もともと家庭用ゲーム機向けに作られたゲームは、PC版だと不具合が多かったりすることがあるんですよ。そういう作品は家庭用ゲーム機で遊びます。パッケージで残したい作品も家庭用ゲーム機ですね。どちらでも問題なく遊べるなら、最後は安いほう。PC版はSteamのセールで、すごく安くなることが多いんです。

――家庭用ゲーム機ならではの良さもあるでしょうか。

風次:
一番は、安定感ですね。少なくとも『自分のマシンのスペックが足りなくて動かない』という心配はないですから。それは、『モンスターハンターワイルズ』のときに強く感じましたね。PC版のプレイヤーが『重い』『動かない』と悩んでいるなかで、『自分は問題ないけど』って言える安心感はありますね。

shushupiy:
オフラインで家族と遊ぶときも手軽ですよね。PCのゲームは1台を2人で遊ぶ前提で作られていないものが多いですけど、Switchなら、コントローラーを2つ用意すれば、すぐ一緒に遊べます。

shushupiyさん

あとばる:
スプラトゥーンのオフライン大会では、みんなSwitchとNintendo Switch Proコントローラーを持ってきて、同じ機材を使うんですよ。友達が忘れても『貸すよ』と言ってあげられます。機材の差を考えなくていいのは、楽だなと思います。

「PCを買うと、ゲーマーとして1個ランクが上がる」

――初めてゲーミングPCでゲームをするとき、家庭用ゲーム機との違いを感じやすいのはどこでしょうか。

Japanese小池:
この中でゲーミングPCを買った時期が一番遅いのは僕なんです。当時遊んでいた『Call of Duty』が家庭用ゲーム機中心だったので、ずっとPCはいらないと思っていました。でも、みんなが『PUBG』を楽しそうに遊んでいるのを見て、『俺もやりたい』と思ってPCを買ったんです。PCを使ってみて一番驚いたのは、性能以上に便利さでした。Steamみたいなプラットフォームがあるおかげで、ゲームを買うのが簡単で、ダウンロードも速い。同じ価格・同じ発売日で家庭用ゲーム機とPCの両方に出るなら、あえて家庭用ゲーム機で遊ぼうとはならないかな。

Japanese小池さん

ひろちん:
PCを買うと、ゲーマーとして1個ランクが上がった気がするんですよ。任天堂のゲーム機を持っていて、プレステも持っていて、さらにもう一つPCまで持っている!『PCゲームができる環境にいる』って、ちょっとかっこいいですよね。

shushupiy:
同じ感覚ですね。僕の場合、『Fortnite』がそうでした。周りがPS4のなかで、僕だけPCで遊ぶようになったんですが、その途端、知らない強いクランから『僕のチームに入ってくれませんか』って声をかけられるようになって。『PS4で強かった人がPCを持ったら、もっとすごいだろう』って思われたみたいです。パソコンを持っただけで、憧れの的みたいになったんですよ。

Japanese小池:
通話も全然違いますよね。家庭用ゲーム機だと、みんなの声を聞きながらゲームをするのが大変なんです。ようやくつないでも、1人だけ『お前、携帯か?』ってツッコまれるようなひどい音質だったり。PCなら、好きなヘッドセットを選んで、通話ソフトを起動すればいいですからね。

――PCでゲームをするようになって、活動の幅が広がったと感じることはありますか。

あとばる:
広がりましたね。しかも、ゲーミングPCが活躍するのはゲームだけじゃないですからね。僕はにわかでミーハーなので、いい曲を聴くと『曲を作ってみたい』、絵を見ると『描いてみたい』、動画編集もしてみたい、って思うんです。ゲーミングPCはそもそも高性能なので、そういうクリエイティブな趣味のハードルが全部下がります。やりたいと思ったことを、すぐ始められるんです。

あとばるさん2

風次:
僕らは配信をやっているので、配信用のソフトを使います。それを使えば録画もすぐできるし、編集も同じPCですぐ始められる。録画したデータがパッとMP4で出てくれるのがいいんですよね。家庭用ゲーム機だと、データをPCに送るのに一度スマホを経由したり、よくわからない拡張子を変換したりしないといけなかったりします。その手間のせいで、やる気をそがれることもあるんです。PCなら、一つの環境で完結できて話が早いです。

ひろちん:
PCなら、カメラの位置や画質みたいな細かい設定も自分の好みに合わせられます。見た目もそうですよね。PCケースを派手に光らせたい!みたいにこだわりのある人ほど、PCが合うと思います。僕は逆に、ゲーミングPCは一切光ってほしくない「無骨ゲーマー」なんですけど(笑)。

ひろちんさん

“遊び”だったゲームが仕事に変わったきっかけ

――皆さん、子どもの頃の遊びとしてゲームを始めて、その後で仕事に変わっていったと思います。それは、どういうタイミングだったのでしょうか。

風次:
この中で、ゲームを仕事にしたのは、たぶん僕が一番早いと思います。きっかけはYouTubeでした。それまでも相方が選手としてプレイしていたんですけど、当初は本当に、うまくなりたいからやっていただけなんですよ。そこから相方が『プロとして活動したい』と言い出して。僕たちは吉本興業に所属する芸人なので、本来なら外で勝手にチーム活動を始めることはできないんです。ただ、吉本側も『せっかく芸人として活動しているんだから、芸人活動とゲームを一緒にやろう』と考えてくれたんです。それが、よしもとゲーミング発足につながった一つのきっかけです。

ひろちん:
正直、裏切りマンキーコングがいたから、よしもとゲーミングができた、っていうところがありますよね。僕は当時、ずっと『Shadowverse』をやっていたんですが、あるとき先輩たちのゲーム配信に呼んでもらって、風次さんの相方のにしざわ学園さんに『お前、1日何時間やってるの』って聞かれたんです。『20時間です』と答えたら、『もったいないから配信したほうがいい』と言われて。当時はYouTubeを始めるのに事務所の許可がいると思っていたんですけど、『先に始めて後からひも付けてしまえばいいよ。待っていたら何か月もたっちゃう』と背中を押してくれたんです。それが、僕の大きな転換点でしたね。

ひろちんさん2

風次:
その頃、にしざわ学園が集めたメンバーのなかに、後からあとばる君が加わったんですよね。

あとばる:
もともと僕は、配信者になりたかったんです。当時はまだ『ストリーマー』という言葉も一般的じゃなくて、お金を稼ぐどころか配信者が自分でお金を払って配信していたような時代です。そういう配信者に憧れて始めたので、それで生活するなんてイメージはなくて。だから、あまり仕事という意識がないんですよ。もちろん、依頼された仕事はちゃんと責任を持ってやりますけど、普段の活動は好きなことで遊んでいるという意識のほうが強いです。

shushupiy:
僕は、よしもとゲーミングに入ったことが、ちゃんと仕事としてやろうと思ったきっかけですね。それまでも『Fortnite』で稼ぐことはあったんですけど、別に『Fortnite』がしたいだけだから、お金はいらなかったんです。視聴者に報告するためのスコアみたいな感覚でした。もともと裏切りマンキーコングさんの配信を小学生の頃から見ていたので、そのお二人がいるよしもとゲーミングに入る以上はしっかりやらないとな、と。今も楽しくやっているのは変わらないんですけど、入ったときは『1人でやっていた頃とは違う、切り替えないと』と思いましたね。

shushupiyさん2

笑いという武器でイベントを盛り上げるのが、よしもとゲーミングならではの強み

――よしもとゲーミングの特徴として、芸人とeスポーツの両立があると思います。異なる世界で、共通点や違いを感じることはありますか。

風次:
芸人としてゲームの現場に行くと、『芸人さんですよね』という期待がかかるので、こちらとしても笑いになる方向に持っていこうとします。でも、そのイベントのお客さんは基本的に、ゲームを見に来ているんですよね。『ゲームを見せろ』という感覚なので、笑いを取ろうとしてもウケないんです(笑)。だから、そういう仕事では無理にボケるんじゃなくて、笑いを自然に滑り込ませることを意識しますね。

風次さん

ひろちん:
東京ゲームショウみたいなイベントでも、正直、お客さんがなかなか集まらなかったりする厳しい現場もあるんですよ。でも、そこは他のゲーミングチームと違って、僕らはよしもとゲーミングですから。人がいなければ、自分たちで『そこの方、どうですか?』と呼んでくるし、全力でウケを取ります。そういうことに一切躊躇しないのは、他のゲーミングチームにはできない盛り上げ方だと思います。なにしろ、NSCという地獄を見てきましたから(笑)。

風次:
『さあ笑わせてみろ』と言われる場を経験してきているのは強いですよね(笑)。

Japanese小池:
現場でトラブることってあるじゃないですか。PCが使えないとか、音声が入らないとか。あれ、僕らにとってはある意味ラッキーだと思っています。『フリートークでつないでください』って言われても困らないし、むしろ『よし来た!』となります(笑)。

インタビュー風景3

ひろちん:
一回、あるイベントで本番中にPCが使えなくなったことがあって、僕と小池さんが裏でゲーミングPCを調べているあいだ、風次さんが1時間つないだんです。あれは、僕らにしかできないことでしたね。

――最後に、今後の展望を聞かせてください。

風次:
部門に関係なく、よしもとゲーミングを一つのユニットとして、もっと動かしていきたいです。僕はそのなかでも、お笑い寄りの企画をやりたいですね。

ひろちん:
僕は毎年、東京ゲームショウでよしもとゲーミングとして一つのステージをやりたいです。あのイベントに仕事で出られるのは、やっぱり達成感がありますから。それを続けていくことが、一つの目標であり、今後のモチベーションになると思っています。


年代も、得意なゲームも、ゲームとの向き合い方もばらばらな個性あふれる5人。それこそが、ほかのゲーミングチームにはないよしもとゲーミングらしさであり、多くのファンを引きつけている魅力でもあります。東京ゲームショウをはじめとしたイベントや、日々の配信で、5人はこれからもにぎやかにゲームを盛り上げていくはずです。