GUEST SATO JUNICHI 佐藤純一

SPECIAL TALK スペシャルトーク

GUEST JUNICHI SATO

佐藤純一 × ヒャダイン 『fhána』のメインソングライターとして、
13作品ものアニメの主題歌を手掛ける
佐藤純一のDTMに迫る!

『DAIV TO MUSIC』十九組目のゲストは、『fhána』のリーダー・メインソングライターとして数々のアニメ主題歌を手掛けている佐藤純一さん!
2013年にTVアニメ「有頂天家族」のED主題歌『ケセラセラ』でメジャーデビューを果たした『fhána』。翌年には、iTunesによりブレイク確実の新人として「NEW ARTISTS 2014」の1組に選出されました。また、2017年に放送されたTVアニメ「小林さんちのメイドラゴン」のOP主題歌『青空のラプソディ』のMVは、YouTubeの再生回数が2800万回を超えるなど、手掛けた楽曲は常に注目を集めています。

そんな『fhána』佐藤さんをお迎えして行われた『DAIV TO MUSIC』の収録の様子をお届けします!

佐藤純一 SATO JUNICHI

2006年、自身がボーカルを務めるポストロックバンド『FLEET』でメジャーデビュー。
2011年、ニコニコ動画にてボーカロイドの楽曲を発表していたyuxuki waga(ユウキ ワガ)、ネットレーベルシーンでエレクトロニカユニットとして活動していたkevin mitsunaga(ケビン ミツナガ)とともに『fhána』を結成。その後ボーカルのtowana(トワナ)が加入し、現在の4人体制に。
バンドのリーダー・メインソングライターとしてほとんどの楽曲の作曲・編曲を担当し、TVアニメ「有頂天家族」や「小林さんちのメイドラゴン」など数多くのアニメ主題歌を手掛ける。
また、バンドとして自身の音源を発表しながら、他アーティストへの楽曲提供やサウンドプロデュース、リミックス提供も精力的に行っている。

1.楽曲制作をはじめたきっかけ

佐藤さんが楽曲制作をはじめたのはなんと小学生の頃。自宅にあった「カシオトーン」というおもちゃのキーボードを使い、耳に残る曲を耳コピで弾いていたときに、コード進行のルートの仕組みに気づいたことで作曲にハマっていったのだといいます。以来、即興でオリジナルのメロディーを作るようになり、その原体験が今の楽曲制作に繋がっているのだそう。
DTMで楽曲を制作しはじめたのは、「ミュージ郎」というパッケージとPC-98を購入した高校生の頃から。その後、ハードウェアシーケンサー「QY300」やカセットMTR、ハードディスクMTRなどを使った楽曲制作を経たのち、DAWでの楽曲制作に移行していったとのこと。DTMの歴史をたくさんのツールとともにたどってきた佐藤さんのお話を、ヒャダインさんも感心しながら聞いていました。

2.PCに求めるスペック

佐藤さんがPCに求めるのは、物理的にも作業的にも軽いことだといいます。
物理的な軽さを重視する理由は、遠征先やスタジオなど、自宅以外の場所に持ち運んで作業を行うことが多いからとのこと。また、外出先でも自宅と同じ環境で作業を行いたいという考えから、ノートPCであることは必須なのだとか。同じ値段で比較すると、デスクトップのほうがスペックの高い製品が多いものの、「それを差し引いても、持ち運びができるノートPCを選びますね」と佐藤さん。
作業面については、普段からハイレゾ音源を扱うことが多く必然的にデータが重くなってしまうため、そのストレスを感じさせないスペックのPCを選んでいると話していました。

※佐藤純一さんが使用されている主な機材は下記。

  • Logic Pro X(DAW)
  • METRIC HALO / LIO-8(オーディオI/O)
  • Universal Audio / UAD-2 API 560(プラグイン)
  • VINTECH AUDIO / model 276(マイクプリアンプ)
  • ksdigital / c5 reference(モニタースピーカー)
  • NEUMANN / NDH 20(ヘッドホン)

3.今紹介したい楽曲

佐藤さんは、自身が影響を受けた楽曲から3つ紹介してくれました。
まず1曲目に紹介してくれたのは、「オネアミスの翼 ―王立宇宙軍― オリジナル・サウンド・トラック」に収録された、坂本龍一作曲の『FADE』。
この曲にはかなり影響を受けているとのことで、「ナカノヒトゲノム【実況中】」の音楽を制作される際にも、こちらのサウンドトラックの雰囲気を参考にしたと話していました。
2曲目に紹介してくれたのは、マンチェスター出身のロックバンド『The 1975』の『Sincerity Is Scary』。レイドバックしているドラムの絶妙なあやうさがポイントとのこと。fhánaのニューシングル『僕を見つめて』のカップリング曲は、この曲にインスパイアされて制作したのだとか。
3曲目は、2018年に音楽活動をスタートさせたシンガーソングライターmilet(ミレイ)のメジャーデビューシングル『inside you』。低音が心地よい声質とトラックのクオリティの高さに惹き込まれたといいます。この曲が『ONE OK ROCK』のギター・Toruがプロデュースしているということを知り、大きな納得感があったと話していました。

4.今回制作いただいたジングルについて

『DAIV TO MUSIC』のメインコンテンツとなるジングル制作のコーナー『DAIV MUSIC STUDIO』。
ヒャダインさんが制作したベースとなるジングルに、各ゲストの方がアレンジを加えてジングルを完成させるというもの。ベースとなるジングルは4パターンあり、ゲストの方が好きなものを選択しアレンジを加えます。 ベースジングルのなかでも、1番シンプルなものを選んだという佐藤さん。
コードの変化が少ないジングルのため、コード進行で遊べそうだと思ったとのこと。メロディーはもちろん、スネアやハイハットの音色、ピアノとストリングスのレイヤー感などにこだわったと解説してくれました。
佐藤さんのこだわりがたくさん詰まったジングルは動画で聴くことができますので、ぜひチェックしてください!

5.佐藤純一さんにとって『DTM』とは

「DTMとは」という質問に、「家(Home)」と答えてくれた佐藤さん。
活動の幅も広がってきた今、自分のことを改めて見つめ直したところ、「宅録(=DTM)」が自分の楽曲制作の本質ではないかと思い至ったといいます。また、レコーディングや細かい作業は外のスタジオで行うことが増えてきたものの、大本の音源を制作するのはやはり「家」であるとい意味合いも、この言葉に込めたと説明してくれました。

アニメ主題歌の提供だけでなく、アニメ全体の音楽プロデュースも手掛けている佐藤さん。2019年7月から放送されている「ナカノヒトゲノム【実況中】」は、ぜひ劇中BGMにも注目してご覧ください!