GUEST HIDEYA KOJIMA 小島英也

SPECIAL TALK スペシャルトーク

GUEST HIDEYA KOJIMA

小島英也 × ヒャダイン エレクトロやファンクを掛け合わせ、
80s'Discoをモダンな楽曲に昇華する
『ORESAMA』小島英也のDTMに迫る!

『DAIV TO MUSIC』五組目のゲストは、渋谷から発信する音楽ユニット『ORESAMA』のギタリスト兼サウンドクリエイターとして活動している小島英也さん!
80s'Discoをエレクトロやファンクミュージックでリメイクしたミュージックを体現し、DAOKOさんや上坂すみれさんなどに楽曲の提供を行うなど、他のアーティストからも注目を集めています。
そんな小島英也さんをお迎えして行われた『DAIV TO MUSIC』の収録の様子をお届けします!

小島英也 HIDEYA KOJIMA

キャッチーかつ技巧的なポップミュージックを体言する、ギタリスト兼サウンドクリエイター。
一度聴いたら耳から離れないメロディーと、エレクトロ・ファンク、シティポップをベースにしたサウンドは、音楽ファンのみならず、アーティスト達からも高い支持を受け、多くのアーティストへの楽曲提供も行う。

1.DTMにハマったきっかけ

小島さんは中学生の頃、アコースティックギターで作曲をはじめました。当時の曲作りには、携帯電話のボイスメモとポータブルオーディオプレーヤーの録音機能を使用。まずボイスメモにギターでメロディを録音し、それを大音量で再生しながらリードフレーズを弾き、重なった音をポータブルオーディオプレーヤーに録音するというやり方をされていたのだそう。
その後、小島さんはより本格的に録音を行うため、YAMAHAのオーディオインターフェース「AUDIOGRAM」を購入しました。そこにパッケージとして付いてきたのが音楽制作ソフトウェア「Cubase AI」。小島さんはそこでDTMというものに出会いますが、当初は録音機としてしか使用していなかったとのこと。そんなある時、知人から「DAWを使っているんだったら四つ打ちのキックとか入れてみなよ」と言われ、ギターで制作した楽曲に付属のドラム音源を入れてみたところすごく良くなったそうで、以降どんどん打ち込みの虜になっていったといいます。

2.DAWソフトについて

小島さんは現在Cubaseだけでなく、Logic Pro、Studio Oneなど、複数のDAWソフトを使用されています。楽曲制作の際は、楽曲のイメージによってCubaseとLogic Proを使い分けて行っているとのこと。気分でどちらを使うか決めることも多いようで、Logic Proで制作していてアイデアが出なくなったときに、Cubaseに変えてやってみるとアイデアが浮かんだりすることもあるのだそう。
そんな小島さん、2017年の『ORESAMA』再デビューのタイミングで、DAWソフトの設定をすべてリセットされました。新しいプラグインはなるべく試してみるという小島さんのソフトは、使いたいものを探すのも一苦労な状況になっていたとのこと。「一度すべてリセットして、使うものだけをその都度入れていけば自分にとって最高の環境が整うんじゃないかと思って。」と話したうえで、「それから2年近く経ちますが、今はリセットしたときの1.5倍くらいのボリュームになっています。」とスタジオを笑わせてくれました(笑)。それに対し、「DTMのリバウンドだ、急激なダイエットは良くないね」とヒャダインさん。

※小島英也さんが現在使用されている主な機材は下記。

  • Logic Pro, Studio one, Cubase(DAWソフト)
  • Waves, Kush Audio, Goodhertz, Native instruments, Spectrasonic等(プラグイン)
  • Focal shape 50(スピーカー)
  • Shure Shr1840,Shr1540, Audio technica ATH R70x(ヘッドフォン)
  • nektar panorama P4(MIDIコントローラー)

3.DTMを行う際に求めるPCのスペック

昨今、良い音源がどんどん出てくるものの、クオリティの高さゆえPCにも高いスペックが求められるとのこと。それらをストレスなく使用するために、PCを選ぶ際は重い作業に耐えられるCPUとメモリを重視しているといいます。また、毎日DTMを行っているとPCの消耗も気になるため、定期的にカスタムしたり、自分で修理したりできるようにもなりたいと話していました。
小島さんは、PCだけでなくマウスにも強いこだわりがあるようで、作業デスクには常に5,6個のマウスを用意して気分によって使い分けているそう。ただ、打ち込みをマウスで行うと冷静になり情熱が冷めていくような気持ちになるため、打ち込みにはほとんど使わないのだとか。楽曲制作をはじめたときと変わらず、DAWには録音機としてのイメージが強く、実際に楽器を弾いて制作することがほとんどだといいます。

4.今紹介したい楽曲

まず1曲目に紹介してくれたのは、エレクトロ・デュオ『Daft Punk』の『Get Lucky』。こちらは小島さんがディスコミュージックに出会ったきっかけの曲。EDMの全盛期の頃にリリースされ、トレンドを変えた楽曲だといいます。特にナイル・ロジャースのギターに惹かれ、ディスコミュージックを聴くようになったのだそう。その頃から打ち込みにディスコの要素を入れるなど、レトロなものとモダンなものを掛け合わせるスタイルに方向転換していったと話してくれました。
2曲目に紹介してくれたのは、ファンクバンド『VULFPECK』の『Animal Spirits』。レトロな音に惚れたと話す小島さん、好きすぎて毎日聴いている時期もあったそう。元々は『VULFPECK』が「Goodhertz」というブランドと共同開発したコンプレッサー(「Vulf Compressor」)をきっかけに知ったとのこと。そのコンプレッサーを使用するとローファイな音質の『VULFPECK』の音になるのだとか。
3曲目は、ご自身のユニットである『ORESAMA』の『流星ダンスフロア』。これまでで最もディスコ性の強い楽曲と紹介。この曲はストリングスをすべて生で録音したとのことで、贅沢の極みだと話していました。打ち込みで生のクオリティを忠実に表現しようとすると数年かかってしまうのでは、と小島さん。

5.今回制作いただいたジングルについて

『DAIV TO MUSIC』のメインコンテンツとなるジングル制作のコーナー『DAIV MUSIC STUDIO』。
ヒャダインさんが制作したベースとなるジングルに、各ゲストの方がアレンジを加えてジングルを完成させるというもの。ベースとなるジングルは4パターンあり、ゲストの方が好きなものを選択しアレンジを加えます。
小島さんは、これまでのゲストの方のほとんど全員が選んだ、一番人気のベースジングルを元に制作してくれました。シンセベースのフレーズと音色が好きで即決したとのこと。
小島さんが制作してくれたジングルに対し、ドライ(リバーブエフェクトがかかっていないこと)とウェット(リバーブエフェクトがかかっていること)の使い分けが上手い、とヒャダインさん。シンセリードはドライで、一方のストリングスがウェット、そのコントラストが気持ちいいのだとか。小島さんは元々、ドライな音が好きということで、リバーブは効果音的な意味合いで入れることが多いと話していました。
また、ベースの音源自体にもアレンジを加えていて、音質が変わってオシャレになっている、とヒャダインさん。

6.小島さんにとって『DTM』とは

「『DTM』とは」という質問には、「砂場」と回答した小島さん。DAWで新しいプロジェクトを開いたとき、そこには何もないけれど何かがある空間が広がっていて、それが「砂場」に似ているのだといいます。「砂場」は何もない場所ではあるけれど、砂を集めて固めれば城を作ることができ、溝を作れば川をつくることもできる。何もないがゆえに無限の可能性がある、というところにDTMとの共通点を感じるのだそうです。また、子どもの頃の「砂場」がそうであったように、DTMはずっと遊んでいたい場所だからとも話していました。

2019年2月2日に、過去最大規模のステージ「新木場STUDIO COAST」でのワンマンライブを控えている『ORESAMA』。躍進を続ける『ORESAMA』の今後の活動にも注目です!