GUEST HIDEFUMI KENMOCHI ケンモチヒデフミ

SPECIAL TALK スペシャルトーク

GUEST TAKASHI ASANO

ケンモチヒデフミ × ヒャダイン 前衛的かつ中毒性の高い楽曲で世界を魅了する、
『水曜日のカンパネラ』のトラックメイカー
ケンモチヒデフミのDTMに迫る!

『DAIV TO MUSIC』三組目のゲストは、『水曜日のカンパネラ』のメンバーとして楽曲制作を担当するケンモチヒデフミさん!
クラブミュージックとラップをかけ合わせたスタイルを中心に、民族楽器のサウンドを取り入れたものなど前衛的かつキャッチーな楽曲が特徴。独創的な歌詞と中毒性の高いトラックは日本だけでなく世界でも注目されています。

そんなケンモチヒデフミさんをお迎えして行われた『DAIV TO MUSIC』の収録の様子をお届けします!

ケンモチヒデフミ Hidefumi Kenmochi

1981年8月2日生まれ、埼玉育ち。
学生時代に音響専門学校に通いながらも違和感を感じ、トラックメイカーに転向。『Kenmochi Hidefumi』名義でクラブジャズ系のシーンで活動し、Nujabes主催のHydeout Productionsよりアルバムをリリース。
2012年よりポップユニット『水曜日のカンパネラ』を始動。作詞作曲を含めサウンドプロデュース兼メンバーとして所属。ベースミュージックを経由した中毒性の高いトラックと独創的なリリックを組み合わせ、新境地を開拓中。

1.DTMをはじめたきっかけ

ケンモチさんがソロ名義『Kenmochi Hidefumi』で活動されていた頃は、DAWなどのソフトウェアは使っていなかったのだそう。楽器やハードウェア機器などで演奏を行い、その音をすべてMTR(マルチトラック・レコーダー)という録音用機器に流し込む形で楽曲を制作されていたとのこと。
ケンモチさんがDTMをはじめたのは、『水曜日のカンパネラ』として活動を開始するタイミング。それまでの楽曲はインストゥルメンタルのみでしたが、『水曜日のカンパネラ』では歌が入ってきます。その「歌」というのがオーディオ素材として容量が非常に大きいこともあり、DTMでやらざるを得なくなったのだと言います。実際にDTMをはじめたときは、こんなに便利な世界があるのかととても驚いたのだそう。DAWは「Ableton Live」をずっと使用されているとのことで、ダンスミュージック畑の方によく使われる「Ableton Live」に、ヒャダインさんはコンプレックスを抱いているのだとか(笑)。

2.mouse computerではじめたDTM

DTMをはじめることを決め、DAWソフトやプラグインソフト、オーディオインターフェイスなどを購入されたケンモチさん。そのときに買ったPCがmouse computerのものでした。買い換えることなく長く使っていきたいと考えていたケンモチさんは、PCをカスタマイズした上で購入したのだそう。容量の大きめのSSDに加え、HDDも増設し、メモリも上限まで積んでいたとのこと。なかでも、やはりSSDは必須だと言います。また、ヒャダインさんと同じく、テンキーがあるキーボードはDTMを行う上でとても便利だということも話していました。
ちなみに、『水曜日のカンパネラ』の4作目のアルバム『私を鬼ヶ島に連れてって』までは、mouse computerのPCで制作されていたのだそう。

※ケンモチヒデフミさんが現在使用されている主な機材は下記。

  • Ableton Live(DAWソフト)
  • NATIVE INSTRUMENTS Komplete10、
    XferRecords Serum、iZotope Ozone8、Melodyne(プラグインソフト)
  • RME Fireface UC(オーディオインターフェイス)
  • Ableton PUSH 2、Roland A-49(打ち込み機材)
  • MACKIE 1202-VLZ3(ミキサー)
  • audio-technica ATH-R70x(ヘッドフォン)
  • GENELEC 8030B(スピーカー)

3.今紹介したい楽曲

楽曲を紹介するにあたって、「これからDTMをやっていきたい人に聴いてほしい楽曲を選びました」とケンモチさん。また、普段のラジオでは紹介できないものを流したかったとのこと。

1曲目に紹介してくれたのは、『植松伸夫』の『仲間を求めて(「FINAL FANTASY Y」より)』。ゲームはやっていないにも関わらず、サントラは買ったというケンモチさん。ベースラインがグルービーですごくかっこいいとのこと。また、「これはゲームの音楽だからテレビのスピーカーで出力されやすいように、ベースの音程が1オクターブ上なんですよね」とトラックメーカーならではの目線で解説してくれました。

2曲目に紹介してくれたのは、『光田康典』の『CHRONO CROSS ~時の傷痕~(「クロノ・クロス」より)』。こちらもゲームミュージック。ゲームミュージックでこんなにも豪華な音が鳴っていいのかと感動したのだそう。このあたりからゲーム機の性能が上がり、音楽への制約もなくなったのだと言います。

3曲目は、『Lorenzo Senni』の『Win In The Flat World』。こちらはチップチューンに挑戦してみたいと思っている人に聴いてほしいとのこと。音はチープなのにエモくて、どこで拍を区切っていいのかわからない不思議な曲なのだとか。エモーショナルの寸止め感が気持ち良くてずっと聴いていられると話していました。ちなみに、この曲は『水曜日のカンパネラ』のボーカルコムアイさんに教えてもらったのだそう。

4.今回制作いただいたジングルについて

『DAIV TO MUSIC』のメインコンテンツとなるジングル制作のコーナー『DAIV MUSIC STUDIO』。
ヒャダインさんが制作したベースとなるジングルに、各ゲストの方がアレンジを加えてジングルを完成させるというもの。ベースとなるジングルは4パターンあり、ゲストの方が好きなものを選択しアレンジを加えます。
ケンモチさんは普段リミックスをされるとき、原曲のイメージからいかに離れるかを意識しているとのことで、今回も元のジングルからはイメージできないような仕上がりにしてきてくれました。その上、なんとケンモチさんは元のジングルにアレンジを加えるのではなく、ヒャダインさんのジングルから受けたインスピレーションをもとに一からジングルを制作してきてくれました!

そんな貴重なジングルは動画上で聴くことができますので、ぜひチェックしてみてください!

5.ケンモチさんにとって『DTM』とは

「『DTM』とは」という問いに、ケンモチさんは「トモダチ」と回答。「仕事」というより「趣味」という感覚の方が強いとのことで、日常から『DTM』を取り去ったら何もやることがなくなってしまうと話していました。休日もずっと『DTM』をされているそうで、最も身近な遊び相手という意味で「トモダチ」と表現されました。

世界に向けた活動も積極的に行っている『水曜日のカンパネラ』。活動の場を広げること、また活動のステージが上がることで、ケンモチさんの制作する楽曲がどのように変化していくのか、今後の作品にも期待がふくらみます!