m-Book P × 江夏由洋さんインタビュー

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m-Book P × 江夏由洋さんインタビュー 4K映像の編集に機動力をもたらすm-Book Pシリーズ

株式会社マリモレコーズの江夏由洋さんは、現在、映像の世界で主流になりつつある4K撮影に、国内でいち早く取り組んだクリエイターの一人だ。同時に、撮影方法から映像処理、さらには作業に用いるパソコンの構成まで、幅広い分野で最適なワークフローを模索し、今も業界をリードする存在として活躍している。そんな江夏さんに、ハイスペックノートパソコン「m-Book P」シリーズを通して、4K映像制作とパソコンの関係、そして仕事での使い方について聞いた。

画質とデータワークの両面で
4K時代に対応できるノートパソコン

映像ディレクターとしてテレビ番組やCM、PVなど多彩なジャンルで活躍する江夏由洋さんは、パソコンをはじめとする機材への造詣が深いことでも知られている。プロ向けの媒体に寄稿したり講演をおこなったりして、最新技術を取り入れたワークフローを提案するなど、映像制作環境には人一倍こだわりを持つ。現在、オフィスでは9台のデスクトップマシンと、5台のノートパソコンを駆使しているが、デスクトップマシンは、すべて映像編集用の最適なパーツを自ら選び、組み上げたものばかりだという。

「動画編集に最適化した組み合わせがあるんですよね。例えば4KだったらデータフィールドはRAIDを組む必要があります。いろいろ選択肢があるんですが、僕はRAID0 0でストライピング(複数のHDDにデータを分散して、処理を高速化する)が一番効率的だと考えて、今は3TBのHDDを2台使って、6TBをデータフィールドにしています」

アプリケーションはシステムのCドライブに入れておいて、撮影データは全てRAIDのデータフィールドに入れることを徹底している。さらに編集作業に使う『Adobe After Effects』や『Adobe Premiere Pro』のキャッシュ用にSSDを作成。動画は編集するたびにキャッシュにレンダーファイルが作られるので、キャッシュ用SSDがあるとデータの読み出し作業が捗るのだという。

「さらに完成した4K映像を再生するために組んだSSDのRAIDもあります。だからアプリケーションを使うためのCドライブと、データを入れておく6TBのHDD、キャッシュ用SSD、そして4K再生に使うSSDのRAIDを駆使しているわけです。今使っているパソコンは、それらすべてを安定して使うために選んだものですね」

ここまで考え抜いてパソコンを構成していても、データを処理する作業には何かと時間を取られてしまう。4K映像のデータは、私たちが想像しているよりはるかに容量が大きい。

江夏由洋さんインタビュー写真1

「4Kのデータはよく4倍だと言われるんですけど、実際はもっと大きいです。HDのAVCHD規格だとビットレートが25Mbpsですけど、4KのProRes規格は800Mbpsなのでデータサイズは25倍くらいです。これだと例えば、USB3.0を使っても、128GBのメモリ4枚分のデータをパソコンに移そうとすると2時間くらいかかります。だから夜にパソコンにコピー作業をさせるようにして、翌日編集に着手することもよくありますね」

具体的な作業の様子を聞いていくと、やはりパソコンの性能やストレージ容量に左右される要素が多いことがわかる。そのことを日々実感している江夏さんに映像編集に向いた「m-Book P」シリーズの新モデルに触ってもらうと、“ハイスペックノートパソコン”と謳うシリーズにふさわしい性能に納得した様子だった。

「GPUはGeForce® のGTX™ 970Mが入っていて、SSDも256GBだし、コストパフォーマンスは高いですね。それに液晶が4Kだと、映像編集の時に1画面に表示できる情報量が多くなるので、ワークスペースを広く取れて作業しやすいですよ。あとは現場でのフォーカスチェックも厳密にできるのでいいですね。4K映像の高精細さをしっかり表現するには、意図しているところにきっちりフォーカスが合ってるか確認できることが大切です」

スペック以外の面でも、映像の編集作業を頻繁に行うプロならではの視点でチェック。一般の人はあまり気づかない細かな仕様にも感心していた。

「テンキーを搭載しているところが、実は便利ですね。ボリュームを細かく調整したり、『Adobe After Effects』や『Adobe Premiere Pro』で作業をする時にフレームを細かく指定したりできるので、映像の編集をしている人はけっこう使うんですよ。テンキーがないパソコンは地味に不便なんですよね(笑)」

江夏由洋さんインタビュー写真2

パソコンで仕事をする人は、もっとこだわりを持つべき

江夏さんは、映像関連の世界では、いち早く4K映像の撮影に取り組んだ人物としても知られている。着手した当時はパソコンの性能が低かったため、何かと苦労も多かった。

「僕は2008年に独立したんですが、その頃からすぐに4Kに取り組みました。ほかの映像制作会社にない強みを持つには何だろうと考えて、4Kにいち早く着手したんです。ただ、最初はパソコンでデータがうまく動いてくれませんでしたね。5分の素材をレンダリングするのに2日間くらいかかりました。でも映像はスゴくきれいで、『手間がかかってもやる価値はあるな』と思ったんです。その後もパソコンを見ながら『ちゃんとレンダリングできてるかな…。納期に間に合うかな…。』と不安になることがよくありましたよ(笑)」

そんなパイオニアならではの苦労が、パソコンを使った制作環境へのこだわりにつながっている。「パソコンがなかったら僕らはただの人」と言い切り、試行錯誤を重ねながら常に作業環境をブラッシュアップしてきた。

「今は自分でパソコンを組めるようにもなっていますけど、最初は全然分からなかったですよ。仕事をやりながら覚えていった感じです。クライアントにオーダーされたら、分からなくても一生懸命勉強して覚えていく。そうするとモデルやパーツ選びも慎重になります。例えば、今はRAIDのHDDを選ぶにしても、エンタープライズ用(業務用)を選んでいます。一般向けの3TBのHDDが1万円くらいで買えるとしたら、エンタープライズ用が3万円もする。それを2台買うわけだから、4万円分上乗せされる計算です。でも、その4万円で信頼性が高まって、仕事がしっかり担保できると考えるんです」

ここまで慎重に選んでいても、HDDが壊れたり不具合が起きてデータが飛ぶことがあるというが、そんな時は「運が悪い」と割り切る。逆にパソコンやパーツを妥協して選んだ結果、データが消えてしまったら「自分を責めることになる」という。

江夏由洋さんインタビュー写真3

「無頓着にパソコンを使っていると、何か問題が起きた時にその原因を探れなくなるし、本来の性能を眠らせることにもなります。パソコンを毎日使うクリエイターの中でも、スペックや使い方にこだわらない人は多いんですよね。でも、それってすごくもったいない! 少し使い方を変えるだけでも作業を効率化できますから。例えば、僕はネットやメール、書類作成などをするマシンは別に用意して、映像編集用のマシンには作業に必要なソフト以外は入れず、余計な負荷をかけないようにしています」

もちろんモデル選びにも、さまざまなパソコンを試してきた江夏さんならではのこだわりがある。Macが主流の映像業界の中で、確固たる意志を持ってWindowsマシンを選んだのは、明確な理由が存在するからだ。

「映像関連はMacを使っている人が多いですが、現状を考えると僕は絶対Windowsですね。自分に必要な構成に換えられるし、起動も早い。効率性や信頼性を考えると、自分で組んだWindowsマシンの方が絶対安心なんです。周りがみんな使っているからMacの方が安心して手が出せるというクリエイターもいるでしょうけど、実際こちらの方が作業が速いはず。将来的には変わるかもしれないけど、今、仕事をする上ではWindowsが使いやすいですね」

江夏由洋さんインタビュー写真4

“ハイスペック+BTO”が幅広いニーズに対応する

現在、4K映像の編集に携わっている人の中には「使い勝手がいいパソコンがない」と嘆いている人も少なくないようだ。4K編集専用モデルの登場が期待されているのだろうが、江夏さんは「必ずしもそこに特化したモデルは必要ない」と考えている。

「映像編集に向いている仕様なのはありがたいんですけど、僕は完全に用途を特化する必要はないと思うんです。基本的なスペックがしっかりしていて、後はBTOで自分なりに調整できる方が便利でしょう。だけどよりハイスペックであることは、動画編集に使うにしてもゲームをするにしても魅力的ですよね。CPUが速くて、高性能なGPUが付いていて、データを分けて保存できるのは、誰にとっても便利だと思います。その上でBTOで自分好みの仕様にしたり、価格を抑えたりできるのがいいんじゃないでしょうか」

その点でも選択肢が多いデスクトップパソコンは、やはり編集作業の核となる存在。とはいえ、一連の制作作業では、ノートパソコンも重要な役割を果たす。

「現場ではノートパソコンを使う時は、まず専用のHDDにデータを保存するために使います。それにちゃんと意図した映像が撮れてるか、データがコピーできているか確認するにも、パソコンは必要ですね。あとは現場で仮編集をして、クライアントに確認してもらうのことも大切。十分な絵が撮れているか、追加で撮る必要があるか、その場で見てもらわないといけません。その上で、できるだけ現場で編集しておくと、全体の作業工程を効率よく短縮できますね」

今回試してもらった「m-Book P」シリーズを実際の作業に当てはめて、その使い方を提案してもらった。特に撮影現場ではそのスペックの高さが役立つと見ている。

江夏由洋さんインタビュー写真5

「例えば3泊4日のロケがあったとして、現場で撮影しながら編集もしないといけない仕事なら、これを持っていきたいですね。撮影したデータをすぐに取り込んで、できるだけ完成に近い状態まで編集して…、という作業ができますから。もちろん最終的な納品データはデスクトップで仕上げる必要はあるんですが、そこにバトンタッチするまでの作業を現場でできるのは便利です」

もちろんノートパソコンならではの携帯性だけでなく、基本スペックも高いモデル。映像のプロの現場をはじめ、さまざまなクリエイターの仕事にでも十分役立つ性能を備えている。

「Core™ i7のCPUとNVIDIAのGPUを搭載していて、Adobeのソフトを動かせるCUDAが使えるところがいいですね。『Adobe Premiere Pro』や『Adobe After Effects』を思うように動かせます。メモリも32GBと余裕があって、アプリケーションに対する占有領域を決められるのでいいですね。例えば25GBを『Adobe Premier Pro』と『Adobe After Effects』に使えるようになるとスゴく便利です。もちろん4Kの映像をドット・バイ・ドットでチェックできることも重要です。スペックは十分満足できますね」

m-Book Pシリーズ
江夏由洋さん 近影
江夏由洋
YOSHIHIRO ENATSU
1998年にTBSに入社。スポーツ局のディレクターとしてドキュメンタリー番組を中心に、オリンピック、世界陸上、世界バレーなどの中継に携わる。2008年に音楽プロデュースなどを手掛ける兄・正晃氏と株式会社マリモレコーズを設立し、独立。企画・撮影から編集・配信まで、ノンリニアにおける映像技術、映像制作を中心に、最新技術を取り入れたワークフローを提案している
m-Book Pシリーズ
m-Book Pシリーズ
Windows 8.1 Update を搭載し、Core™ i7のクアッドコアCPU、GeForce® GTX™ 970Mを採用したハイエンドノートパソコン。ディスプレイは「IGZO」液晶(3,840×2,160)とフルHD(1,920×1,080)を選択可能。BTOで最大32GBのメモリや高速SSD(M.2規格)なども選べる。
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m-Book Pと江夏由洋さん
「このパソコンも、上位モデルならHDDが1TB以上あるので、一部をキャッシュ用に割り当てたりできますね。やっぱり動画編集ではキャッシュ用のフィールドを作っておかないと、作業が思うように進みませんから」(江夏さん)

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