アニメ制作スタジオの名門 タツノコプロがAMD APU搭載マシンを選んだ理由

タツノコプロ オリジナルイラスト
タツノコプロ × AMD × マウスコンピューター
AMD A10ロゴ
アニメ制作スタジオの名門タツノコプロが
AMD APU搭載マシンを選んだ理由
東京都武蔵野市のタツノコプロスタジオへお邪魔し、タツノコプロ側の制作スタッフと、マウスコンピューター側のマーケティング・エンジニアの双方にお話を伺った
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タツノコプロがマウスコンピューターのPCを全20台導入

ちょっとユニークなニュースが飛び込んできた。
あのアニメ制作スタジオ「タツノコプロ」がマウスコンピューターのAPUベースのPCを全20台も導入するというのだ。
タツノコプロと言えば古くは「マッハGoGoGo!」「科学忍者隊ガッチャマン」「タイムボカンシリ−ズ」といった名作アニメを手がけ、最近では「プリティリズム」「ガッチャマン・クラウズ」といった新作人気アニメの制作を行っているアニメ制作スタジオの名門だ。
一方、「APU」は、コストパフォーマンスに優れたPCのコアパーツとなるCPU×GPUの統合プロセッサだが、アニメ制作スタジオとは直接的にはイメージが結びつかない。
ということで、その真相を確かめるべく、東京都武蔵野市のタツノコプロスタジオにお邪魔し、タツノコプロ側の制作スタッフと、マウスコンピューター側のマーケティング・エンジニアの双方にお話を伺った。

タツノコプロ 入口写真

タツノコプロに採用されたのはAPU採用の省スペース型デスクトップPC

今回、タツノコプロに採用されたAPUベースのマシンの基本スペックから確認して行こう。
ベースとなったモデルは、既にマウスコンピューターで発売されているLUV MACHINES Slimだ。
メインプロセッサにAMD製のCPU×GPUを1チップに統合させたハイブリッドプロセッサ「APU」(Accelerated Processing Unit)を採用している。
タツノコプロに採用されたものは最上位の「A10 APU」となる。
CPUは定格4.1GHz、「AMD Turbo CORE Technology」によるブーストで最大4.4GHzまでの高速動作に対応する。
一方、GPUは、RADEONグラフィックスが採用されており、単体で3画面のEyefinity出力をも可能としている。
メモリコントローラは、最大DDR3-2133規格までをサポート。今回のタツノコプロモデルではDDR-1866規格メモリを16GB(8GB×2)搭載したとのことだ。
これはベースモデルから、容量もメモリ速度も大きくアップグレードしている部分になる。
合わせてストレージもアップグレードされている部分であり、ベースモデルには設定されていない128GBのSSDをプライマリドライブとして搭載し、セカンダリにもベースモデルの2倍の容量の1TBのHDDを搭載させている。
確かに、一部、グレードアップされている部分はあるが、「アニメ制作スタジオで使われるマシン」という説明から連想されるイメージとは随分と違った印象がある。
この辺りについて理解するには、タツノコプロ側やマウスコンピューター側にお話を聞く必要がありそうだ。

LUV MACHINES Slim

タツノコプロ導入マシンは、AMD APUを搭載したLUV MACHINES Slimシリーズ

■OS
Windows® 7 Home Premium 64ビット
■CPU
AMD A10 APU
■グラフィックス
AMD Radeon™ グラフィックス
■メモリ
16GB PC3-1866(8GB×2)
■ストレージ
128GB SSD (プライマリ)
1TB HDD (セカンダリ)
■光学ドライブ
DVDスーパーマルチドライブ
 

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タツノコプロに聞くAPUマシンを選択した理由

そもそもタツノコプロでは、PCをアニメ制作にどのように活用しているのだろうか。
タツノコプロが手がける現在のアニメ作品ではどのくらいの割合でCGが使われているのか…まずはこれから伺った。


山下氏 :
「大体30分のテレビアニメ番組ですと23分くらいが本編で、そのうちの2〜6分くらいがCGパートになります。CGパートには色んなパターンがありまして、背景からキャラクタ達まで全てがCGのものもあれば、キャラクターだけがCGで、背景が一枚絵の描き割りの時もあります。」


乙部氏 :
「我々は3DCG制作ソフトとして3DS Maxを使用しています。現在、制作スタッフが使用するマシンの仕様は様々ですね。最終的なレンダリングは、別室のレンダリングサーバーに対して分散レンダリングを仕掛ける仕組みを取っています。そのレンダリングサーバーのマシン群は2000年代前半製の某社製ワークステーションが中心で、それほど新しいものではありませんでした。そこで、そろそろ、比較的性能の高いマシンを取り揃えて制作環境の再整備をしようという話が持ち上がったのです。」


そうした経緯で、 マウスコンピューター・AMDに制作ハードウェアの刷新の相談をしたところ、ディスクリートGPU(単体グラフィックスカード)のハイエンドRADEONを搭載したモデルと、APUベースのモデルの2タイプの提案を受けたそうだ。

この単体GPUモデルとAPUモデルの評価を行ったところ、「APUモデルで十分」という評価結果に基づき、5台のAPUマシンがタツノコモデルに導入されることとなった。
APUマシンがどのように活用されているか、性能は十分に出ているかどうかを確認しに、タツノコプロを訪れた際、驚きの光景を目の当たりにする。


5台のAPUマシンが、レンダリングサーバーに!

これには、後日知ったマウスコンピューター側も驚いたようだ。映像制作スタジオとなると、制作スタッフが直に活用するクライアントマシンとしてハイエンドのGPUが必要になるという推測があって当然だろう。


山下氏 : レンダリングサーバーのハードウェアが古く、数も少なかったというのもありますが、APUマシンをレンダリングサーバーに用いてみたところ、想像以上にパフォーマンスが高かったもので(笑)。


「APUマシンをレンダリングサーバーに活用」というのはなかなかの驚きの事実だが、よくよく考えると、最大4.4GHz駆動の4コアの64ビットCPUを搭載しているし、GPUのRADEON グラフィックスに至っては384コア構成でその理論性能値は768GFLOPSにも達するのだ。確かに1台あたりに高性能が求められるような制作環境下ではウルトラハイエンドマシンが必要になるだろうが、スタジオ全体の制作効率を上げるということであれば、分散レンダリングの担い手として導入することは理に適っている。ウルトラハイエンドマシン1台分の価格で複数台買えてしまうAPUマシンのコストパフォーマンスには高い魅力を感じたというわけだ。


乙部氏 : 実際、APUマシンをレンダリングサーバーとして活用してから、具体的に違いが分かる形で我々の制作スタイルも加速化されたんです。これまでレンダリングを仕掛けたらしばらく待っていないといけなかったので社内通称『レンダリング休憩』を取る者も多かったんですが、現在ではそれが取りにくくなりました。レンダリングがすぐ終わってしまうからです(笑)。他のスタッフからも『寝る時間が増えた』『終電に間に合う日が増えた』『食事が出来るようになった』という喜びの声が届いてますよ(笑)。」


この後、新世代のAPUを採用したモデル15台がタツノコプロに納入される予定だという。これらも全てレンダリングサーバー用途で活用されるのであろうか。


山下氏 : 「そのあたりは未定ですね。何台かはレンダリングサーバーとして割り当てられるとは思いますが、制作スタッフのクライアントPC(作業マシン)として割り当てられるものもあるとは思います。レンダリング速度を上げるだけでなく、各制作スタッフの作業能率を上げるためにも高性能は必要ですからね。我々は「あと3時間あったらなぁ」…というような状況下で仕事をしていますから、1秒でも10秒でも制作が短縮出来れば、それは魅力なんです。」


乙部氏 : 「現在は、制作スタッフの制作画面上のプレビューは、マシンの性能が十分でないこともあって、フラットシェーディング(3Dモデルに対するライティングをポリゴンの面単位にライティングしただけ)の状態で表示させていたり、解像度を低くして見たりしています。しかし、このAPUマシンの性能であれば、もう少し最終出力形態に近い状態でプレビューしながら作業が出来るようになるかも知れません。」

タツノコプロ 山下徹 氏

山下徹 氏 (株式会社タツノコプロ、企画制作事業部・制作部・デジタル課)

タツノコプロ 乙部善弘 氏

乙部善弘 氏 (株式会社タツノコプロ、企画制作事業部・制作部・デジタル課)

レンダリングサーバーとして稼働するLUV MACHINES Slim

APUマシンの特長を活かし、レンダリングサーバーとして活用している。

マウスコンピューターに聞く、必要な性能を提案するBtoBビジネスへの展開とは

マウスコンピューターと言えば、一般ユーザー向けのBTOパソコンメーカーというイメージが強いと思うので、このようなBtoBビジネスを行っていることを知らなかった人も多いのではないだろうか。かくいう筆者も、知らなかったその一人である。

今回のタツノコプロ向けのマシン導入に関してマウスコンピューターに尋ねてみたところ、「最近では、映画制作スタジオ、3Dプリンターメーカーへの導入実績があり、クリエイター向け、各種制作スタジオ向けの提案型ビジネスにも注力し始めている」とのこと。今回のタツノコプロの事例は、その好例の一つだったということだ。

本来であれば、ローエンド単体GPUを搭載したマシンの提案するのが適当だっただろうが、マウスコンピューターが提案したのは、APUベースのディスクリートGPU(単体グラフィックスカード)のハイエンドマシンと、APUのみで構成したシンプルなマシンの2タイプだった。この辺りは、これまでの経験則から上手い提案をしたといえるだろう。

タツノコプロの導入決断を受けて、さらに、メモリの容量アップやメモリ性能の高いDDR3-1866(標準仕様ではDDR3-1600)の推奨や、プライマリドライブにSSDを採用するといったことはマウスコンピューター側から提案したという。確かにA10 APUは、メモリ速度を上げれば上げるほどCPUとGPUの双方の実効パフォーマンスが向上するので、このアドバイスは適切だ。


乙部氏 :
「もう一つ、ご提案頂いたSSDはレンダリング結果の一時出力先としても活用していて、ここから別のファイルサーバーへ転送する形にしています。なので、SSDの容量は128GBですが、レンダリングサーバーとして活用している5台についてはこれで問題は出ていません。」


山下氏 :
「クライアントPCとして使う場合には、HDDの方も、もっと積極活用するようになるかも知れません。」

LUV MACHINES Slim導入写真

マウスコンピューターでは、現場の声を直接ヒアリングし、クライアントと共に最適なパソコンを模索していく試みが始まっている。

双方が得たモノとは

今回の取材で興味深かったのは、マウスコンピューター側としてはウルトラハイエンドスペックを大量導入してもらったわけでもなく、タツノコプロとしては何かを大安売りしてもらったわけではないのに、双方がとても満足し合って信頼し合っている様子が見て取れたことだ。
この点について聞いてみると「今回の導入事例はビシネスの結果としての成果はもちろん、お互い、吸収するものが多かったため」だという。
タツノコプロとしては、高価なウルトラハイエンドのグラフィックスワークステーションを購入することなく、それまで彼らが存在を知らなかったAPUで、予算に見合った必要十分な高性能を導入できたことがとてもよかったと思っているようだ。

一方、マウスコンピューターとしてはCG制作現場で必要な性能要件として「APUが適合する」という事実を確認できたことが大きな成果だったわけだが、これに加えてもう一つ、価値ある成果があったとしている。それは、今回の導入事例には含まれていないが、ディスプレイ製品にフィードバック出来そうな色調セッティングにまつわる要望やノウハウをタツノコプロ側から吸収できたことだという。

そう、マウスコンピューターはディスプレイ製品ブランドとしてiiyamaブランドを有しているので、今回のプロジェクトで得たフィードバックは、そちら側の製品開発に活かされることになるのだろう。
筆者のような一般ユーザーの立場としては、こうした業界間交流が、マウスコンピューターの製品をより魅力の高いものにしていくことに期待していきたいと考える。 (トライゼット 西川善司)

iiyama液晶ディスプレイ

液晶ディスプレイに関してもCG制作現場の必要性能や要望をヒアリングできた。

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