自分が使いたいもの、誰かが喜んでくれるものをつくりたい自分が使いたいもの、誰かが喜んでくれるものをつくりたい

中学生の頃にプログラミングに興味を持ち、明石工業高等専門学校(兵庫県)入学とともにプログラミングをはじめた山下紗苗さん。春休みや夏休みには企業でのインターン※も行っており、「女子高専生プログラマー」として複数のメディアにも取り上げられています。そんな山下さんに、パソコンとの出会いや、プログラミングをはじめて感じたことなどについてお話を伺いました。
※インターン:一般的には、大学生が一定期間企業で働く「職業体験」のことを指します。

ほめられたことが嬉しくて、パソコンと仲良くなれた

- 初めてパソコンに触れたのはいつですか?

小学4年生か5年生くらいのときに父がパソコンを買って、それに触ったのが最初だったと思います。学校でパソコンの授業が始まるのと同じくらいのタイミングでした。周りの友達はもっと前から家にあったみたいで、ずっとうらやましいなと思っていました。
小さい頃からずっと“メカメカしいもの”が好きで、パソコンもカッコいいなと思っていたんです。

- パソコンが家に来てからは、どんな風にパソコンを使っていましたか?

ゲームをしたり、タイピングの練習をしたり、とにかくたくさん触っていました。中学生になる頃には、Excelのマクロを組んで使いもしない家計簿をつくったこともありました。パソコンに触れるのが周りの友達よりも遅かったので、「追いつかないと!」みたいな気持ちがあったんです。あと、単純にカッコいいものに触れているのが嬉しくて、夢中になりました。

- 夢中になる山下さんに対して、ご両親の反応はどうでしたか?

パソコンで遊ぶことには抵抗があったみたいです。ゲームをしていると怒られて、一週間使用禁止になったりもしました。私の両親が全然パソコンに触れてこなかったということもあるかもしれません。でも、ダメと言われると余計に触りたくなって、やめることはなかったです(笑)特に目的もないけど、ずっと触っていたくて。

- 小学生の頃からパソコンにたくさん触れていて良かったと思うことはありますか?

タイピングの練習をしていたのは良かったと思います。学校でもパソコンの授業があって、そのとき先生や友達にタイピングをほめられたんです。それがすごく嬉しくて、それまで以上にパソコンと仲良くなるきっかけになりました。
さっきExcelで家計簿をつくって遊んでいた話もしましたが、Excelにはプログラミング的な要素もあって、今考えるとやっていて良かったなと思います。

プログラミングをはじめるハードルは、
どんどん低くなってきていると思う

- プログラミングについて知ったのはいつ頃ですか?

中学3年生のときに、図書館で『子どもの科学』という雑誌を借りて、そこで知りました。工業高校に進学した部活の先輩が、高校に入ってからはじめたプログラミングの話をしてくれたこともあって、興味を持つようになったんです。
当時、部活は技術部に入っていて、パソコンを使ったり、学校の木を切って置物をつくったりしていました。多分ものづくり全般が好きなんだと思います。技術部にいた人はだいたいそうで、工業高校や高専に進む人が多かったんです。私も普通高校に行くことは考えていませんでした。早く手に職をつけたいという気持ちが強かったこともあって、迷わず高専を選びました。

- 高専に入ってから、本格的にプログラミングを勉強しはじめたのですか?
はじめた頃はどんな風に勉強しましたか?

高専では電気情報工学科に在籍しているのですが、プログラミングの授業は週に1回しかなくて、自分で勉強しないといけないなと思っていました。そんなときに、先輩が『Rails Girls』というワークショップに誘ってくれて、アプリのつくり方を教えてもらいました。
プログラミング初心者でも参加できるワークショップは、他にもたくさん開催されています。一人で勉強するより、イベントに参加して教えてもらうのが一番効率的に勉強できると思います。誰かと一緒にやるほうが楽しいですし。私自身も、色んなワークショップに参加しました。一人だとあんまりモチベーションが上がらないというのもあるんですけど(笑)

- プログラミングを学んで初めてつくったものはなんですか?

そもそも『Rails Girls』に参加したのは、先輩に文化祭で使えるスマートフォンアプリ(actif-quest)をつくろうと誘われたからなんです。『Rails Girls』で基礎を教えてもらってから、一緒にアプリの制作をさせてもらいました。学内展示のマップを見られたり、学内展示の各所に宝箱を設置して、宝箱についてあるQRコードを読み取ることで宝集めができたり。タイムライン上で発言して、文化祭の楽しさをシェア共有することもできます。それがプログラミングを勉強して初めてつくったものです。

actif-quest

最近だと、読むのが難しい地名をクイズで出題する「難読地名くいず」というWebアプリケーションをつくりました。これは別の高専に通っている友達と一緒につくったのですが、同い年の高専生が集まるチャットで知り合ったんです。やっぱり一人でつくるより誰かと一緒につくるほうが勉強になりますし楽しいです。他にも、Twitterで知り合ったプログラマーの方と会ってお話ししたこともありますし、プログラミングをしている人とはネットでつながることも多いと思います。
※「難読地名くいず」は、まだパソコンでしか利用できません

難読地名くいず難読地名くいず

- プログラミングをしていて、どんなときに楽しさを感じますか?

つくったものが止まったりせず、スムーズに動いていると達成感があります。それを誰かに使ってもらえるとすごく嬉しくて。今一番つくりたいのは、カメラにフィルターを付けるアプリです。私はアニメが好きなので、聖地巡礼をしたときにアニメの中で出てきたシーンと実際の場所がピッタリ重なって撮影できるような。カメラにアニメの画を重ねて撮るアプリはすでにあるのですが、実際に自分でもつくってみて、それを自分と似た趣味の人に使ってもらいたいなと思っています。
個人で何かをつくろうとするときには、それがどのようなプログラムでつくられているかを調べてみるのですが、今はそういう情報もどんどんオープンになってきているんです。それに、プログラミング自体の学習方法も色々と増えてきていますし、プログラミングをはじめるハードルは低くなってきていると思います

自分の身近にあるものをつくるのが楽しい

- 最近は女性のプログラマーも増えてきているようですが、女性でも気軽にはじめられる環境になってきているのでしょうか?

そうですね。プログラミングに興味のある女の子を対象にしたイベントも増えています。同性のほうがコミュニケーションを取りやすい人もいるでしょうし、そこで教えてくれる人を見つけるのが良いと思います。一人ではじめると分からないことも多いので。私もそうだったように、最初は誰かに教えてもらうのが一番です。
教えてもらう側だった私も、女の子がプログラミングをはじめる後押しをできればと思って、『Rails Girls』にコーチとして参加するようになりました。

- 今後の目標はありますか?

今の目標はGitHub社という企業で働くことです。GitHubは、世界中のプログラマーが自分の作品のソースコード(プログラムを組むための文字列)などを載せたりするサービスで、私も普段から利用しているのですが、そんなサービスに関わる仕事に就けたら素敵だなと思って。写真の加工アプリもそうですが、やっぱり自分の身近にあるものをつくることが楽しいと感じるんです。自分が使うものや使いたいもの、誰かが使って喜んでくれるようなものをずっとつくっていたいです。

山下紗苗さんのホームページに今までつくったものが紹介されていますので、ぜひ見てみてください。
>山下さんのWebサイトはこちら

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