マウスコンピューター製品インタビュー 山根康宏さん

山根康宏さんマウスコンピューター製品インタビュー 山根康宏さん

香港を拠点に、アジア各国の携帯電話やモバイル機器の動向を取材している携帯電話研究家の山根康宏さんは、スマートフォンの黎明期から様々な機器に触れ、その進化の過程を追い続けてきた。自身も膨大な数の携帯電話を所有する山根さんの目に、スマートフォンの未来はどう映っているのか? Windows 10 mobileの最新端末「MADOSMA Q601」を通して、これからのスマートフォンを考える。

"小さなパソコン"感覚で使えるWindows 10 Mobile端末

――― もはやスマートフォンは多くの人にとって欠かすことのできないツールであるが、ひと昔前の携帯電話、いわゆるガラケーと比べるとモデルごとの明確な差異が少なく、「ガジェットとして面白みがない」という声もある。一方で、最近ではマイクロソフトが展開するモバイル機器向けのOS「Windows 10 Mobile」が昨年登場するなど、新たな変化も見え始めている。こうした動きをグローバルな視点から長年見てきたのが、携帯電話研究家の山根康宏さんだ。

山根 「15年くらい前から香港に住んでいて、そこを拠点に世界中の携帯電話の市場を見てきました。もともとは企業の駐在員として香港に赴任していたのですが、その後、独立して携帯電話のジャーナリストとして活動するようになったんです」

もともとは企業の駐在員として香港に赴任していたのですが、その後、独立して携帯電話のジャーナリストとして活動するようになったんです

――― 独立する前から「スモールコンピューターやPDAなどのガジェットが好きだった」というが、現在までに目まぐるしく変化し続けてきた携帯電話の市場をチェックするには香港は格好の場所だった。毎日のように海外から製品が持ち込まれ、人々の間をダイナミックに行き交う様子が見られるのは、この地ならではだという。

山根 「香港は世界中から製品が入ってきて、アジアの各国に出て行く場所なので、常に新しい携帯電話やスマートフォンに触れられます。イギリスで新製品が出たら翌日には香港でも手に入るような状態です。値段は倍くらいになっているんですが、それでもみんな買うんですよね。香港の人は日本人以上に新しいものが好きで、SIMフリーの端末を毎月のように買い替える人もいます。それが当たり前なんですよ。こんな状況がもう何年も続いています」

―――― 現在は日々新しい製品に触れつつ、日本にも頻繁に帰国して、メーカーの取材などを精力的にこなす。さらに展示会や見本市があればヨーロッパやアメリカにも足を伸ばし、世界中のモバイル機器を追っている。

山根 「1年の半分は海外を回っていて、CES(世界最大の家電見本市)やバルセロナの携帯関連通信見本市なども取材しています。スマートフォンと携帯電話が中心ですが、そこから発展するデバイスも取材することがあります。例えばスマート家電や、最近はモーターショーも見に行きますね。僕はモータージャーナリストではないので、あくまでスマートフォンとクルマがどうつながるのかという観点から、最先端の状況を肌で感じたいと思って見に行ってます」

――― こうした取材活動と並行して、携帯電話をはじめとするモバイル端末の収集も長年続けている。山根さんにとって趣味と実益を兼ねたコレクションは、10年以上の時を経て実に膨大な量となった。

山根 「携帯電話やスマートフォンのコレクションは約1500台あります。最新の端末から中古モデル、100円で売っているゴミのような端末まで……美食家ではなく、高級料理からジャンクフードまで何でも食べる感じですね(笑)。とにかくガジェットとしての携帯電話に愛を持っているんです」

携帯電話やスマートフォンのコレクションは約1500台あります。最新の端末から中古モデル、100円で売っているゴミのような端末まで美食家ではなく、高級料理からジャンクフードまで何でも食べる感じですね(笑)。とにかくガジェットとしての携帯電話に愛を持っているんです

日本メーカーの心意気を感じた「MADOSMA」

――― 仕事を通じてより多くの機器に触れるようになった今、特に重視にしているのは、自分でしっかり操作してチェックすること。モバイル機器に精通している山根さんでも、実際に触れてみないとわからないことが多いという。

山根 「今のスマフォは一見するとモデルごとの違いがわかりにくいですが、実際に触ってみるとUI(ユーザーインターフェイス)や操作感に明らかな違いを感じますね。OSが同じなら基本はあまり変わらないはずですが、メーカーごとの細かい調整で差が出てきます。タッチした時の感覚などスペックには見えない部分が違いますから、やっぱり触ってみないとわからないことも多いですね。だから世界中のお店でいろいろな端末を触っています。ホールド感なんか意外と違いがありますし、画面サイズと厚みのバランス、指紋の付き具合なんかも、実際に持ってみてチェックします」

――― そんな山根さんが今注目しているジャンルのひとつが、Windows 10 Mobileだ。先述のとおり、マイクロソフトが展開するモバイル機器向けのOSエデイションで、マウスコンピューターからも昨年、5型の液晶を備えた「MADOSMA Q501」が登場。山根さんもすぐに入手したそうだ。

山根 「まず日本のパソコンメーカーがWindows 10 mobile搭載のWindows Phoneを作ったという心意気に惚れたんです! 中国系のメーカーならやりそうだけど、大手ではない日本のパソコンメーカーがモバイル機器の市場に参入するって、すごいことだと思ったんですよ」

――― 山根さんは「MADOSMA Q501」を「超スモールコンピューター的な使い方」で愛用していたとのことだが、後継機である6型モデル「MADOSMA Q601」も登場。こちらにも大きな期待を寄せていた 。

山根 「最初に『MADOSMA Q601』を見た時は『ちょっとサイズが大きくなっただけかな』と思っていたんですが、実際に触ってみたら『これを待ってました!』と喜びましたね!5型だった前モデルはSNSや簡単なブラウジングに使うにはちょうど良かったと思いますが、Edgeブラウザで細かく情報を探したり、Officeのアプリを使うとなると、6型がいいですね。5型だとスマフォにWindowsを入れたという感覚なんですが、6型だと完全に小型のWindowsパソコンという感覚で使えます」

最初に『MADOSMA Q601』を見た時は『ちょっとサイズが大きくなっただけかな』と思っていたんですが、実際に触ってみたら『これを待ってました!』と喜びましたね!

――― Windows 10 MobileならではのタイルUIの使いやすさや閲覧性を考えても、6型が最適だと力説する山根さん。その使い勝手を「まさに手帳感覚」と例えている。

山根 「持った感じはリング式のシステム手帳の感覚ですね。スケジュールを見たりちょっとメモを書いたりするにはちょうどいい画面サイズです。もちろんもう少し大きいタブレットという選択肢もありますが、ハンディで持ち歩いて通話することも考えると7型は少し大きすぎるし、そのサイズで足りない場合はもう10型のタブレットを選んだ方がいいでしょう」

――― 山根さんが重視する"実際に触れてみた感覚"でも、「MADOSMA Q601」はよくできた端末だという。

山根 「手で持った感覚もすごくいいですね。6型にしてはフレームが細いですし、厚みもないので、持ちにくい感じもしません。背面の仕上げも質感が高いですし、指紋が目立つこともありません。この辺の仕上げの良さは、日本のメーカーならではでしょうね」

大きな可能性を持つWindows10 Mobile

――― 現在、スマートフォンといえば、iPhoneかAndroid端末のイメージしかない人もいるだろうが、山根さんはWindows10 Mobile搭載のWindows Phoneがそこに割って入る存在になりうると見る。特にビジネスユースでは、他にはないメリットを感じている。

山根 「Windows 10 Mobileは、Office系のアプリを使いたい時には特に便利ですね。PowerPointの資料をスマフォで見ることが割とよくあるんですが、Android版のアプリだと表示が少しズレたりして完璧じゃないと感じることが多々あります。でもWindows10 Mobileのアプリは全く問題なくて、スマフォで見ていることを忘れてパソコンと同じような感覚で見られますからね。それに普段から『Microsoft Onedrive』を使っているので、その親和性を考えるとWindows 10 MobileのWindows Phoneはやはり使いやすいです」

――― こうしたパソコン版のWindowsとの連携を前提にした使い勝手の良さは、根本的なOSの設計思想が他と違うことにあるようだ。

パソコン版のWindowsとの連携を前提にした使い勝手の良さは、根本的なOSの設計思想が他と違うことにあるWindows 10 MobileはあくまでもWindows 10のモバイルエディションという位置付け。だからシームレスな感覚でパソコンと同じように使えるわけです

山根 「iPhoneやAndroidは基本的にはスマートフォン用のOSという考え方ですが、Windows 10 MobileはあくまでもWindows 10のモバイルエディションという位置付け。だからシームレスな感覚でパソコンと同じように使えるわけです。それに、あと2年くらいすれば、Windows 10の特徴のひとつである『Continuum』もより快適に使えるようになるでしょう。これをテレビの前にポンと置けばWindows 10 Mobileの画面が映し出されて、キーボードで普通に仕事ができるようなことが当たり前になると思います」

――― 将来に向けて大きな可能性を秘めるWindows 10 Mobileだが、あらゆるシーンにおいて万能というわけではない。特にエンターテインメント系を中心にiPhoneやAndroidよりアプリが少ない点が指摘されているが、「だからこそ使い分けが大切」と山根さんは考える。

山根 「現実的にはWindows 10 Mobileの端末だけでプライベートから仕事まで全てをこなすのは無理があると思います。でも『ポケットに入るWindows』と考えて、2台目のスマフォとして使い分ければ、僕は絶対、仕事の生産性が上がると思うんです。エンターテインメント系はiPhoneやAndroid端末を使えばいい。新たにもう1台契約するにしても今は手頃な料金で使えるMVNOのSIMがいっぱいありますから、それほどハードルは高くないと思います」

――― Windows 10 Mobile搭載のWindows Phoneは、他にはないビジネスユースでの利便性を武器に、徐々に存在感を増している。対応端末も着実に増えてきているが、中でも山根さんがイチ押しするのはやはり「MADOSMA Q601」だ。

山根 「このスペックと値段を考えるとコストパフォーマンスは高いと思います。現時点での胸ポケットに入れられるWindows 10 Mobile端末としては、非常にバランスがいい。ノートパソコンとスマートフォンの間をうまく埋められる端末ですね。スマフォだと物足りないし、ノートパソコンだと大きすぎると感じる時に、『MADOSMA Q601』があるとピタリとハマると思います!」

プロフィール詳細

プロフィールのご紹介と、今回のインタビューで使用した製品の詳細です。

山根康宏さん

山根 康宏さん Profile
1964年生まれ。大学卒業後、化学関連の会社に入社し、香港事務所に勤務。2003年に独立し、携帯電話研究家として活動をスタートする。香港を拠点としつつ、日本やアジア各国を回り、現地の携帯電話事情を取材。さらに欧米の展示会などにも足を運び、世界中の携帯電話やモバイル機器の動向を追い続けている。世界中で集めた携帯電話のコレクションは、約1,500台を数える。


MADOSMA Q601

MADOSMA Q601
OSにWindows 10 Mobileを採用したSIMフリースマートフォン。6型のフルHDディスプレイや、Snapdragon 617のオクタコアCPU、3GBのRAM、32GBの内蔵フラッシュメモリを搭載。バッテリーは3,900mAh。SIMスロットはデュアルタイプを採用する。
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「Officeのドキュメントを見たり、ブラウザで細かく情報を探したりするには、この6型がちょうどいいですね。手に持つとまさに手帳のような感覚。仕事の生産性が上がると実感させてくれます」(山根さん)

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